2009年8月26日水曜日

Good lesson is the best tool ?


今日は掛け値なし、東京は涼しかったです。

  惜しい惜しい惜しい惜しいと法師蝉   (北 登猛)

たしかに、夏が過ぎてゆくのは、いつでも少し惜しい気がします。

              ♥

さて今日は、大学で授業を受けてきました。われらが波戸岡先生の、「翻訳ってナニ?」です。これがね、とても中身の濃い、元気な授業でした。

(「元気な」というのは、授業の場合、もしかしたら最重要ポイントかもしれません。あいつなにはしゃいでんだ、と学生が思うくらいでちょうどいいと思います。もちろん今日も授業も、とても「元気」でした。)

実はこれ、明日わたしも担当することになっている「高校生対象授業」の一環です。で今日は、若手のエース波戸岡先生の登場だというので、トルモノモトリアエズ、勉強させてもらいに行ったわけです。

これはねえ、英語に、というか、外国語に興味のある方なら誰でも楽しめる、よく練られた内容でした。翻訳のポイントを9点に絞り、それぞれに適切な例を挙げながら、うまくこちらの「作業」と先生の「解説」がミックスされていました。これ、もうちょっと例を集めたら、人気の新書になりそうです。題して、『翻訳のキモ』。

たとえばこんな問題。和訳しましょう。

Good advice is the best tool.

良いアドヴァイスは最良の道具、ですよね、一応。でも、それじゃあなんだかわかりません。そこで第1ヒント。実はこれ、ある広告のキャッチ・コピーです。さて、なんの広告でしょう?

第2ヒント! その広告とは、上に挙げた画像なんです。ほら、よく見ると書いてありますね? 

実はこれ、日曜大工の会社の広告なんだそうです。道具は大事だけど、やっぱり、プロの店員であるわたしたちのアドヴァイスが、なんといってもベストなのよ、と言いたいわけです。なるほどねえ。

(真ん中に吊るされた(?)男性が着ているのは、そのお店の制服なんだそうです。それで分かるんですね。制服っていうのは、強烈な記号です。T高校にしろ、スタバにしろ。)

つまり「翻訳」っていうのは、単語を1つ1つ置き換えることではもちろんなく、文を「そのまま」日本語にすることでもなく、その文が伝えようとしているメッセージを読み取ることがポイントの1つだよ、というわけです。う~ん、高校生にもきっと納得してもらえたでしょう。

そして先生はさらに言います。この英語、思い切ってこんな「翻訳」はどうでしょう。

グッド アドヴァイス イズ ベスト ツール

おお、これ翻訳? そう、翻訳でしょう、もし映画の題とかコピーだったら、十分「翻訳」と言えるでしょう。(「ザ」がない? まさにそこが「翻訳」!)

というわけで、とても楽しい授業でした。Merci, 波戸岡先生!