2010年3月14日日曜日

だけじゃない


昨夜はわが同僚の波戸岡さんの、デビュー・トーク・イベントでした。

波戸岡さんは、さすがに若さの駆動力でぐいぐい話を引っ張ります。お金はないけどとにかくアメリカに行き、何かを書くつもりもないままあちこちをフィールド・ワークし、数年して気づいたら『オープンスペース・アメリカ』という本ができていた、という経緯など、トークならではの事情開陳もありました。

お相手の古川日出男さんは、なんといっても途中の朗読パフォーマンスが圧巻。ちょっと古いですが、こんなのもあります;

http://www.youtube.com/watch?v=yV6sUUBSBH4

彼の話で印象に残ったのは、そしてそれは波戸岡さんや管さんが違う言葉で言っていることでもありますが、要は、小説(など)の対象になるのは、人間ばかりじゃないよ、ということ。地上には、犬も猫もアホウドリも鯨も、たんぽぽもマングローブもいるわけです。人間に終始している作品が、どこか物足りなさを感じさせるということもあるのでしょう……