今日の東京は、気持ちのいい天気でした。
そんな中、部屋の電気を消して、
イラン映画、『私が女になった日』、を見てみました。
この映画は3部構成で、それぞれ、
少女(ハッワ)、30台(?)の女性(アフー)、そしてかなり年配の女性(フーラ)、
が主人公です。
ハッワは今日 9 歳になり、それ以降、
もう男の子と遊ぶことは禁じられてしまいます。
宗教を背景にした幼い別れが、淡々と描かれます。
アフーは今、女子自転車レースの真っ最中。
黒いチャドルに身を包んだ女性たちが、海辺の道を疾走します。
そしてアフーのもとには、入れ替わり、馬に乗った男が追いついてきます。
レースをやめて、家に帰れ、というのです。
でもアフーは、離婚の意思を固めています。
飛行場に降り立ったフーラは、荷物運びの少年たちを従え、
バザーへと買い物に行きます。
彼女の指に巻かれた何本もの紐は、それぞれ、
買うべき商品と一致しているらしいのです。
冷蔵庫、洗濯機、鏡、ベッド……
これって、新婚さんの買うものじゃ……?
http://www.youtube.com/watch?v=194rTpQhQF0
静かな映画です。
ほとんど単調と言ってもいいくらい。
ただ単調さは、時に魅力的になることもありますね。
それが今回です。
フーラの話の終わり近くには、
予想しなかった演出が用意されていて、あっ!
と思わされました。
そして一気に、監督のメッセージが迫ってきました。
面白おかしくはまったくないけれど、
いい映画だと思いました。