2013年1月19日土曜日

最後の授業

大学でのわたしの担当授業は今日で終わり。
当然試験だったわけですが、
急遽、試験前の30分、マリ、モーリタニア、アルジェリアなどについて、
「授業するよ!」
ということにしました。
言うまでもなく、人質の方の安否は気がかりですが、
この事件を、どういう流れの中で捉えたらいいのか、
ということについての、予備知識、という感じです。
運よく、朝のテレビの解説が、あの山内昌之先生だったので、
そのお話も参考にしながら。
(山内先生は、今は明治の先生です。)

それにしても、
これはもうだいぶ前からはっきりしていることですが、
現代の過激派集団との「戦い」は、
かつての「国民国家vs.国民国家」の戦争とは、
根本的に様相が違っています。
彼らはネットワークであり、
その「本部」さえ同じ場所に存在し続けるではありません。
ましてや領土を構える組織ではないわけです。

国家が、こうした相手に「勝つ」ことは、
可能なんでしょうか?
「勝つ」以外に、方策はないんでしょうか?