パリの南西の郊外に、
サン・クルーという町がります。
ここは、高級住宅街として知られていて、
あのル・ペンも住んでいると言われています。
とここまでは、どこでも見かける内容なんですが、
実はこのサン・クルーには、ル・パルク・ドゥ・モントルトゥーという、
いわゆるゲイティド・コミュニティーがあります。
グーグル・マップなら、
Parc de Montretout, Saint-Cloud, France
と入れると出てくるのですが、
これが、出てこないのです!?
考えてみれば当たり前ですが、
ここは門に閉ざされた私有地。
グーグルのカメラが入り込めるわけはないですね。
(ただ、敷地の北側を走るGounod 通りの東端あたりに、
このコミュニティーの入り口の門があります。
頑丈そうです。)
もしも興味があるようだったら、
この論文が面白いです。
http://www.cairn.info/revue-herodote-2006-3-page-107.htm
2014年1月27日月曜日
BBC
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-25901572
Insiders at NHK say his appointment was an attempt by the government of Prime Minister Shinzo Abe to bring the national broadcaster to heel, our correspondent reports.
If so, it appears to have backfired rather badly, he adds.
「BBCのリポーター報告によれば、
NHK内部者は、今回の新会長人事について、
NHKを安倍政権に従属させようという試みであったと話しているという。
もしそうだとしたら、
とリポーターは付け加えている、
それは手ひどく裏目に出たようにみえると」
Insiders at NHK say his appointment was an attempt by the government of Prime Minister Shinzo Abe to bring the national broadcaster to heel, our correspondent reports.
If so, it appears to have backfired rather badly, he adds.
「BBCのリポーター報告によれば、
NHK内部者は、今回の新会長人事について、
NHKを安倍政権に従属させようという試みであったと話しているという。
もしそうだとしたら、
とリポーターは付け加えている、
それは手ひどく裏目に出たようにみえると」
2014年1月25日土曜日
バナナ
先日、白水社での打ち合わせの後、
「ふらんす」を編集しているアミさんと、
仲良しの中村さんと、出かけたのは、
御茶ノ水にあるこのお店。
http://www.zato-trd.co.jp/shoplist/shop01.html
ビールの種類が多くて楽しいのですが、
驚いたのは、そのとても風変わりな造り。
階段の位置といい、部屋割りといい、
なにこれ? の連続。
で、
訊いてみると、
なんとかつては、バナナを熟成させるための倉庫だったんだそうです。
神田川の支流が近くまで来ていて、
そこから積み出したと……。
正確にいつのことなのかは分からないのですが、
ちょっとぐっとくるコネタでした。
「ふらんす」を編集しているアミさんと、
仲良しの中村さんと、出かけたのは、
御茶ノ水にあるこのお店。
http://www.zato-trd.co.jp/shoplist/shop01.html
ビールの種類が多くて楽しいのですが、
驚いたのは、そのとても風変わりな造り。
階段の位置といい、部屋割りといい、
なにこれ? の連続。
で、
訊いてみると、
なんとかつては、バナナを熟成させるための倉庫だったんだそうです。
神田川の支流が近くまで来ていて、
そこから積み出したと……。
正確にいつのことなのかは分からないのですが、
ちょっとぐっとくるコネタでした。
2014年1月22日水曜日
『告発者K』
日曜日に見た『流血の絆』の、
アルカディ監督の作品で、
『告発者K』
というのがあります。
これもまたDVD化してなくて、
VHSで見てみました。
(これはアマゾンで1円!
ちなみにフランス版DVDは60 € !)
舞台は1990年。
つまりベルリンの壁が壊れた翌年です。
とっても込み入った話なんですが、
要は、元ナチの親衛隊メンバーが、
東ドイツで過去を隠して暮らしていて、
それに気づいたワルが、
彼を脅すようになる、
さらには、親衛隊の隊長だった「ケダモノ」は、
なんと、ユダヤ人になりすまして、パリにいる、
それを、ユダヤ人の刑事が追う……
という感じでしょうか。
なにしろ130分ですし、
ちょっとミステリー仕立てなので、
半ばわざと、こんがらがらがらがらせてるのかも。
それにしてもアルカディ監督は、
ほとんどが「ユダヤもの」です。
だから、つい見ちゃうんですよね。
2014年1月20日月曜日
日本酒
あまりに個人的なことなので、
書くかどうか迷いましたが、
まあ、書いてしまいます。
あまり日本酒は飲んできませんでしたが、
その中では、今までに飲んだすべての日本酒の中で、
一番好きな味でした。
これです。
http://www.kinpou.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=43
味って、言葉で説明するのは難しい。
フレッシュで、甘みがあって、
もちろんそれだけではなく、
透明な味わいがあって。
あまりにおいしいので、
つい書いてしまいました。
(決してお店の回し者ではありません!)
書くかどうか迷いましたが、
まあ、書いてしまいます。
あまり日本酒は飲んできませんでしたが、
その中では、今までに飲んだすべての日本酒の中で、
一番好きな味でした。
これです。
http://www.kinpou.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=43
味って、言葉で説明するのは難しい。
フレッシュで、甘みがあって、
もちろんそれだけではなく、
透明な味わいがあって。
あまりにおいしいので、
つい書いてしまいました。
(決してお店の回し者ではありません!)
2014年1月19日日曜日
『流血の絆』
アレクサンドル・アルカディー監督の、
Le Grand Pardon Ⅱ
は、日本版のVHS があります。
タイトルは『流血の絆』。
https://www.youtube.com/watch?v=8FXCrj11J9s
中古で381円で買い、
大学のヴィデオ・プレーヤーで見てみました。
『ゴッドファーザー』的な、マフィアの家族の物語で、
エンターテイメントであるには違いありません。
ストーリーはこんな感じ。
http://eiga.com/movie/50701/
ただ、アルカディーらしいのは、
フランスから来たベトゥーン一家が、
バリバリのユダヤ人一家であること。
これは、冒頭に置かれたバル・ミツワーの盛大なパーティーが、
これでもかと言うくらい、その事情を突きつけてきます。
そんな彼らに対抗するのが、
クリストファー・ウォーケン演じるパスコ率いるマイズナー一家。
そして映画の終わり近く、サンチアゴ出身である彼が、
(マイズナーという名が示す通り)実はドイツ出身で、しかも、
「父親はドイツ将校だったからな。サンチアゴではいじめられたよ」
という事情だったことが判明します。
そうです、このマフィアの抗争は、
なんと、ユダヤ人 VS. ナチの末裔、の戦いだったのです。
で、どっちが勝ったのか?
でも結局、こんな戦いに勝者なんていないんですね。
リシャールベリ、いつも通りハンサムでした。
そしてなんと、
ジャン・ベンギギ(『アイシャ』でユダヤ人医師役)、
アミドゥー(『アイシャ』で、ムッシュ・ブアマザ)、
なども出ていました。
そしてベリの従弟役を演じるジェラール・ダルモン、
彼も、リアル・ユダヤ人であるようです。
(ユダヤ人を演じるのは、
やはりリアル人生でもユダヤ人であるケースが多いですね。)
Le Grand Pardon Ⅱ
は、日本版のVHS があります。
タイトルは『流血の絆』。
https://www.youtube.com/watch?v=8FXCrj11J9s
中古で381円で買い、
大学のヴィデオ・プレーヤーで見てみました。
『ゴッドファーザー』的な、マフィアの家族の物語で、
エンターテイメントであるには違いありません。
ストーリーはこんな感じ。
http://eiga.com/movie/50701/
ただ、アルカディーらしいのは、
フランスから来たベトゥーン一家が、
バリバリのユダヤ人一家であること。
これは、冒頭に置かれたバル・ミツワーの盛大なパーティーが、
これでもかと言うくらい、その事情を突きつけてきます。
そんな彼らに対抗するのが、
クリストファー・ウォーケン演じるパスコ率いるマイズナー一家。
そして映画の終わり近く、サンチアゴ出身である彼が、
(マイズナーという名が示す通り)実はドイツ出身で、しかも、
「父親はドイツ将校だったからな。サンチアゴではいじめられたよ」
という事情だったことが判明します。
そうです、このマフィアの抗争は、
なんと、ユダヤ人 VS. ナチの末裔、の戦いだったのです。
で、どっちが勝ったのか?
でも結局、こんな戦いに勝者なんていないんですね。
リシャールベリ、いつも通りハンサムでした。
そしてなんと、
ジャン・ベンギギ(『アイシャ』でユダヤ人医師役)、
アミドゥー(『アイシャ』で、ムッシュ・ブアマザ)、
なども出ていました。
そしてベリの従弟役を演じるジェラール・ダルモン、
彼も、リアル・ユダヤ人であるようです。
(ユダヤ人を演じるのは、
やはりリアル人生でもユダヤ人であるケースが多いですね。)
2014年1月18日土曜日
「世界」とは?
で今日はセンター試験。
受験生の皆さんも、
試験監督の先生方も、院生諸君も、
大学の事務方の皆さんも、
そのほかの関係者の皆さんも、
(わたしが言うのも変ですが)
お疲れ様でした。
さて、どんな問題だったのかと思って、
予備校のHPをのぞくと……
なるほど。
さすがに今年は、小林秀雄的な文章はでなかったようです。
で、
ちょっと(わたしからすると)目立っているのは、世界史。
「アフリカ史・ラテンアメリカ史に関連する設問は見受けられなかった」
そうです。
ずっと問題を追ってきたわけでもないので、
無責任なことしか言えませんが、
わたしおしては、まあ、いいのかなあ、とは思うのでした。
受験生の皆さんも、
試験監督の先生方も、院生諸君も、
大学の事務方の皆さんも、
そのほかの関係者の皆さんも、
(わたしが言うのも変ですが)
お疲れ様でした。
さて、どんな問題だったのかと思って、
予備校のHPをのぞくと……
なるほど。
さすがに今年は、小林秀雄的な文章はでなかったようです。
で、
ちょっと(わたしからすると)目立っているのは、世界史。
「アフリカ史・ラテンアメリカ史に関連する設問は見受けられなかった」
そうです。
ずっと問題を追ってきたわけでもないので、
無責任なことしか言えませんが、
わたしおしては、まあ、いいのかなあ、とは思うのでした。
2014年1月17日金曜日
2014年1月15日水曜日
2014年1月14日火曜日
2014年1月12日日曜日
2014年1月11日土曜日
2014年1月9日木曜日
Conte de la frustration
アケナトンのことは、以前ここでも触れました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2011/01/akhenaton.html
彼が、自分のアルバムに基づいて制作したテレビ用映画、
Conte de la frustration
を見てみました。
『欲求不満の物語』というわけで、
あんまりカッコイイ題とは言えませんが、
内容は、なかなか実験的。
マルセイユ。
主人公は、30歳でフリーターのダニエル。
彼はもう10年、幼馴染のサフィアと暮らしています。
サフィアは仕事を持ち、ダニエルを愛おしみますが、
ダニエルのほうは、仕事も投げやりで、
気まま&わがまま&やさしくない。
ダメ男、と言ってしまうと身もふたもないけれど、
でもまあやっぱり、可愛いだけの、ダメな男、ということになるんでしょう。
で、
やっぱり彼は捨てられます。
その勢いで彼は、どんどん堕ちてゆき、
たどり着くのは格子の向こう側、というわけです。
この1時間ほどの映画、
でもどこが実験的かと言えば、
主人公たちの分身として、
ラッパーが登場して歌ったりするのです。
分身たちは、横を歩いていたり、
助手席に座っていたりします。
たとえばこんな感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=5NGInW_Be8c
だから、
これは長い音楽ヴィデオとさえ言えるかもしれません。
贅沢なのは出演者。
レイラ・ベクティ、
ロシュディ・ゼム、
オマール・シー、
そしてラッパーのオクシモ・プッチーノも、
役者として出演しています。
音楽ヴィデオとして見れば、
そうとういい感じ、と言えると思います。
http://tomo-524.blogspot.jp/2011/01/akhenaton.html
彼が、自分のアルバムに基づいて制作したテレビ用映画、
Conte de la frustration
を見てみました。
『欲求不満の物語』というわけで、
あんまりカッコイイ題とは言えませんが、
内容は、なかなか実験的。
マルセイユ。
主人公は、30歳でフリーターのダニエル。
彼はもう10年、幼馴染のサフィアと暮らしています。
サフィアは仕事を持ち、ダニエルを愛おしみますが、
ダニエルのほうは、仕事も投げやりで、
気まま&わがまま&やさしくない。
ダメ男、と言ってしまうと身もふたもないけれど、
でもまあやっぱり、可愛いだけの、ダメな男、ということになるんでしょう。
で、
やっぱり彼は捨てられます。
その勢いで彼は、どんどん堕ちてゆき、
たどり着くのは格子の向こう側、というわけです。
この1時間ほどの映画、
でもどこが実験的かと言えば、
主人公たちの分身として、
ラッパーが登場して歌ったりするのです。
分身たちは、横を歩いていたり、
助手席に座っていたりします。
たとえばこんな感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=5NGInW_Be8c
だから、
これは長い音楽ヴィデオとさえ言えるかもしれません。
贅沢なのは出演者。
レイラ・ベクティ、
ロシュディ・ゼム、
オマール・シー、
そしてラッパーのオクシモ・プッチーノも、
役者として出演しています。
音楽ヴィデオとして見れば、
そうとういい感じ、と言えると思います。
『女の男の危機』
コリーヌ・セローの1992年の作品、
『女と男の危機』
は、ずっと少し気になりつつ見ていませんでしたが、
今日やっと見てみました。
英語字幕付きのフランス版(La crise) です。
主人公のヴァンサン・ランドンは、
ある朝妻に捨てられ、
その同じ日、会社も解雇されます。
そしてその<自分の>窮状を、
知り合いの誰彼に相談するのですが、
みんなそれぞれ<自分の>このがらで頭がいっぱい。
友人も、両親も、姉も……。
ただ一人だけ、彼の話に耳を傾ける人がいるのですが、
それは、たまたま知り合った半ばホームレスのミシューでした。
二人は、反発しながら交流を深め……
というお話。
メイン・ストーリーは
主人公が、いかに自分は<自分の>ことしか気にかけていなかったか、
に気づき、
新たな人間関係を模索してゆく、
という部分なのでしょう。
そしてサブ・ストーリーは、
自分は人種差別主義者だと公言していたミシューが、
実は育ての母であるアラブ系女性が大好きで、
アラブ系の友人たちを大切にしている、というあたりでしょう。
そしてこの2つが、
うまく溶け合ってゆきます。
今見るとちょっと古めかしいし、
ヴァンサン・ランドンも現在のような存在感はないし、
ちょっと戯画的すぎるかもしれません。
でも、
セロ―の世界を知るには、決して外せない映画だと思います。
『女と男の危機』
は、ずっと少し気になりつつ見ていませんでしたが、
今日やっと見てみました。
英語字幕付きのフランス版(La crise) です。
主人公のヴァンサン・ランドンは、
ある朝妻に捨てられ、
その同じ日、会社も解雇されます。
そしてその<自分の>窮状を、
知り合いの誰彼に相談するのですが、
みんなそれぞれ<自分の>このがらで頭がいっぱい。
友人も、両親も、姉も……。
ただ一人だけ、彼の話に耳を傾ける人がいるのですが、
それは、たまたま知り合った半ばホームレスのミシューでした。
二人は、反発しながら交流を深め……
というお話。
メイン・ストーリーは
主人公が、いかに自分は<自分の>ことしか気にかけていなかったか、
に気づき、
新たな人間関係を模索してゆく、
という部分なのでしょう。
そしてサブ・ストーリーは、
自分は人種差別主義者だと公言していたミシューが、
実は育ての母であるアラブ系女性が大好きで、
アラブ系の友人たちを大切にしている、というあたりでしょう。
そしてこの2つが、
うまく溶け合ってゆきます。
今見るとちょっと古めかしいし、
ヴァンサン・ランドンも現在のような存在感はないし、
ちょっと戯画的すぎるかもしれません。
でも、
セロ―の世界を知るには、決して外せない映画だと思います。
久しぶりにコルネイユ
今日は1年生の「フランス語」は最後の授業。
で、
教科書は年内に終えているので、
今日はシャンソンをいくつか。
といっても、
わたしの好みばかりだと可哀そうなので、
ベタな曲、
『シェリーに口づけ』や『あなたのとりこ』をまず軽くやって、
それからアマドゥー&マリアムを2曲。
そしてストロマエとコルネイユの二人を、
ルワンダ繋がりで紹介して、
後者の名曲、Parcequ'on vient de loin. を丁寧に。
この、理由ある刹那主義、
そういうものとしての魅力があります。
そしてこのライヴ、ちょっと鳥肌が立ちます。
https://www.youtube.com/watch?v=BjIUDSK375Q
で、
教科書は年内に終えているので、
今日はシャンソンをいくつか。
といっても、
わたしの好みばかりだと可哀そうなので、
ベタな曲、
『シェリーに口づけ』や『あなたのとりこ』をまず軽くやって、
それからアマドゥー&マリアムを2曲。
そしてストロマエとコルネイユの二人を、
ルワンダ繋がりで紹介して、
後者の名曲、Parcequ'on vient de loin. を丁寧に。
この、理由ある刹那主義、
そういうものとしての魅力があります。
そしてこのライヴ、ちょっと鳥肌が立ちます。
https://www.youtube.com/watch?v=BjIUDSK375Q
2014年1月7日火曜日
『灼熱の魂』
今日の授業で、
『灼熱の魂』
という映画を見ました。
https://www.youtube.com/watch?v=ZeXCVQFJE3s
レバノンからカナダに移民した家族、
母親と姉弟の双子が描かれています。
(基本はフランス語です。)
物語は――
母親が、泳ぎに来ていたプールで唐突に放心し、
結局そのまま死んでしまう、
そして子供たちに告げられた遺言は、
父と兄それぞれに、手紙を渡すことでした。
ただしその二人の存在は、姉弟には初耳でした。
驚きあきれる姉弟。
けれどもそこから、彼らの「過去の捜索」が始まります……
出だしはだけやや冗漫な印象ですが、
20分くらいたったあたりから、
俄然画面に緊張感がみなぎり、
以降、それは終わりまで途切れません。
ただ、ネット上での評価はとても高いのですが、
わたしには、もう少し描いて欲しい部分が残りました。
いわゆる「衝撃のラスト」は、悪くはないのでしょうが、
それに頼らずとも、しっかりしたものが作れる監督じゃないかと思いました。
もしもご覧になるなら、
レバノン内戦についての予習は必須です。
『灼熱の魂』
という映画を見ました。
https://www.youtube.com/watch?v=ZeXCVQFJE3s
レバノンからカナダに移民した家族、
母親と姉弟の双子が描かれています。
(基本はフランス語です。)
物語は――
母親が、泳ぎに来ていたプールで唐突に放心し、
結局そのまま死んでしまう、
そして子供たちに告げられた遺言は、
父と兄それぞれに、手紙を渡すことでした。
ただしその二人の存在は、姉弟には初耳でした。
驚きあきれる姉弟。
けれどもそこから、彼らの「過去の捜索」が始まります……
出だしはだけやや冗漫な印象ですが、
20分くらいたったあたりから、
俄然画面に緊張感がみなぎり、
以降、それは終わりまで途切れません。
ただ、ネット上での評価はとても高いのですが、
わたしには、もう少し描いて欲しい部分が残りました。
いわゆる「衝撃のラスト」は、悪くはないのでしょうが、
それに頼らずとも、しっかりしたものが作れる監督じゃないかと思いました。
もしもご覧になるなら、
レバノン内戦についての予習は必須です。
2014年1月6日月曜日
「アウト・オブ・ダウト」
今日は寒風をついて、
六本木まで行ってきました。
見たのは、これ。
http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2013/about/index.html
いろいろおもしろかったけれど、
特に印象的だったのは、たとえば、
柳幸典の 《ユーラシア》。
たくさんの国旗がありますが、
その中身は、砂のようなもの。
で、ひび割れに見えるのは、
なんとアリの通った道。
アリが歩き、歩き、歩き続けると、
「国家」が崩れていくわけですね。
まあ、わたしが知らなかっただけで、
どうも有名な作品のようです。
ちなみにランチは、六本木駅からすぐのカレー屋、モティ。
おいしいです。
とてもよく行っていた新宿のサムラートが、
はっきり違う味になってしまった今、
モティを贔屓にしたいと思います。
六本木まで行ってきました。
見たのは、これ。
http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2013/about/index.html
いろいろおもしろかったけれど、
特に印象的だったのは、たとえば、
柳幸典の 《ユーラシア》。
たくさんの国旗がありますが、
その中身は、砂のようなもの。
で、ひび割れに見えるのは、
なんとアリの通った道。
アリが歩き、歩き、歩き続けると、
「国家」が崩れていくわけですね。
まあ、わたしが知らなかっただけで、
どうも有名な作品のようです。
ちなみにランチは、六本木駅からすぐのカレー屋、モティ。
おいしいです。
とてもよく行っていた新宿のサムラートが、
はっきり違う味になってしまった今、
モティを贔屓にしたいと思います。
2014年1月5日日曜日
バニョレ(再)
もう10回以上は見たし、
ここでも何度も触れている映画、
『ロミュアルドとジュリエット』
を、またもや引っ張り出して見てみました。
でもなぜ?
それはこの映画の中の、
特にジュリエットが住んでいる場所が気になったからです。
やっぱり、バニョレでした。
バニョレについては、最近ここで触れました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2013/10/bagnolet.html
印象的なのは、
黒人女性ジュリエットの5人の子供たちが、
朝、学校に行くべくバスを待っている場面。
彼ら以外にその停留所にいるのは、
中年の黒人女性、
壮年のアラブ人男性、
そしてアラブ系の小学生2人です。
とても分かりやすい演出ですね。
つまり、移民区だということなんでしょう。
それにしても、10回も見てたのに、
なぜバニョレのことを考えなかったのでしょう。
見方が甘かったです。
でも逆に考えれば、
少しはマシになったとも言えるわけで、
今日のところは、
こちらを採用としましょう。
(年初だし!)
ここでも何度も触れている映画、
『ロミュアルドとジュリエット』
を、またもや引っ張り出して見てみました。
でもなぜ?
それはこの映画の中の、
特にジュリエットが住んでいる場所が気になったからです。
やっぱり、バニョレでした。
バニョレについては、最近ここで触れました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2013/10/bagnolet.html
印象的なのは、
黒人女性ジュリエットの5人の子供たちが、
朝、学校に行くべくバスを待っている場面。
彼ら以外にその停留所にいるのは、
中年の黒人女性、
壮年のアラブ人男性、
そしてアラブ系の小学生2人です。
とても分かりやすい演出ですね。
つまり、移民区だということなんでしょう。
それにしても、10回も見てたのに、
なぜバニョレのことを考えなかったのでしょう。
見方が甘かったです。
でも逆に考えれば、
少しはマシになったとも言えるわけで、
今日のところは、
こちらを採用としましょう。
(年初だし!)
2014年1月2日木曜日
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