2009年10月14日水曜日

『東京詩』――藤村から宇多田まで


左右社3冊同時刊行企画、『本は読めないものだから心配するな』、『オープンスペース・アメリカ』に続き、やはりここは『東京詩』もご紹介させてください。

と、今さら言うのもおかしいくらい、もう1年以上この本のことは書きつづけてきました。いや、正確に言えば、本のことというよりも、それを作る過程を楽しんでいたので、その楽しさの実況中継という気持ちだったわけですが。

でもやはり、こうして形になってみると、安堵に似た喜びがあります。特に今回は、総合文化教室の仲間たちと一緒にできたので、感慨もひとしおです。そして中身はともかく、装幀には自信あり!(ってわたしがデザインしたわけではないですけど!)

「東京詩」ゼミでは、(発売前である今日)もうテキストとして使い始めました。やはり授業はしやすいです。いろんなページに飛べるし。

書店に並ぶのは、週末になるでしょうか? といっても、これは明らかに、かなり大きい書店にしか置かれないでしょう。(東京だと、とりあえず池袋のリブロは、多く置いてくれそうです。)でももしどこかで見かけたら、どうぞ手に取ってみてください。値段が高い(2500円)のが申し訳ないのですが、430ページ以上あるので、つまり258ページで1500円の本と同じコストパフォーマンスですから、これは悪くないですね?(と妙に言い訳じみてみる。)

というわけで、あとはこの本が、ひとりでも多くの人の刺激剤になってくれることを祈るばかりです。