2017年10月30日月曜日

記憶に残る試合

海の向こうでもこちらでも、
それぞれワールドシリーズと日本シリーズが、
大詰めを迎えています。
特にWSでは、
今日、アストロズが3勝目をもぎとり、
王手をかけました。

それにしても、
今日の試合は凄まじかった。
たまたま授業が、
院生たちのフィールドワークと重なり休講だったので、
家でみっちり見てしまいました。
結果は、延長10回、

13x 対 12

という、これだけでも異例のスコアですが、
ここに至るプロセスが、尋常じゃありませんでした。

チーム10  計  
ドジャース12
アストロズ 1X13
ドジャースを応援していたわたしは、
何度となく、ああ、これで勝ったな!
と思ったり、
もう今日はあきらめたし!
と嘆いたりしたのですが、
そのたびに追いつかれたり、追いついたり。
もう、言いようのない試合で、
アストロズの監督が、
「生涯最高の試合」
というのも、十分わかります。
ほんとに凄かった……

ドジャースは負けましたが、
こんな記憶に残る試合が見られて、
一野球ファンとして、
とても満足しました。
両チームの選手たち、Many thanks !

2017年10月29日日曜日

DVDを待ちながら

待ち遠しい映画、っていうのは、
いつでも何本かあるわけですけど、
たまには、そういうものを並べて見ましょう。
(やがてDVDが出た時のための、備忘録でもあります。)

まずは、
ダイアン・クルーガー、
二コラ・デュヴォーシェル、
が共演している、これ。
Tout nous sépare.

https://www.youtube.com/watch?v=RvFp4-rHJYI

ドヌーヴの姿も見えますね。

次は、これ。Noces です。

https://www.youtube.com/watch?v=Zi4qkAimAF4

ベルギー系パキスタン人である少女が、
愛する家族から、
伝統にのっとった結婚を勧められるのですが、
現代的な彼女には、
それは簡単には受け入れられないこと……
これは、わりと「ベタ」な設定ですが、
やはり興味が沸きます。
主演のLina El Arabi は1994年生まれで、
この映画でも主演していました。
とても強く印象に残っています。

http://tomo-524.blogspot.jp/2016/05/ne-mabandonne-pas.html

それから、Les grands esprits も面白そう。

https://www.youtube.com/watch?v=UFqz8Ect6bI

名門であるアンリ4世校から、
パリ郊外の「教育困難校」に移った先生の葛藤、ですね。
これも設定は単純ですが、
やはりおもしろそうです。

そしてオマール・シー。
彼は今回、田舎町にやってきた(前科のある)黒人医師を演じています。

https://www.youtube.com/watch?v=xxAio5hVUtE

オドレ・ダナの顔も見えますね。
予告編を見た限りでは、
すごくソソラレルとまではいきませんが、
見ることは見るでしょう。

最後は、夏にパリでポスターをよく見かけた、
Le prix du succès

https://www.youtube.com/watch?v=LM7Ykl7uzQY

まあ、
ロシュディー・ゼム、
タハール・ラヒム、
マイウェン、
ですから、何も調べずとも、
見ること決定です。

早く見たいです!

「でも法人税は下げてね」

http://bogonatsuko.blog45.fc2.com/

2017年10月28日土曜日

オオカミ少年による「崩壊詐欺」

「中国崩壊」というのは、
たしかに、何度も目にしてきた記事ですが、
たしかに、ゼンゼン「崩壊」していません。
おもしろい指摘ですね。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/post-8772.php

Houston, we have a problem

WS(ワールドシリーズ)も第3戦まで進みました。
ドジャースのダルヴィッシュ、
今日はデキがイマイチでしたが、
もう一度投げる機会が来ることを祈っています。

ドジャースに対するのはアストロズ。
このチームの本拠地は、
NASAの宇宙センターで知られるヒューストンです。
そうです、アポロ13のときの、

Houston, we have a problem.

という飛行士のセリフでで知られる、ヒューストンです。

で、
チーム名もアストロズだし、
今日のBS放送のゲストにも、
宇宙飛行士の野口聡一さんが来ていました。

ただ、この街は、ドリーマーの街でもあると、
先日書きました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2017/09/blog-post_48.html

この街の背後に、
『闇の列車、光の旅』的な物語がいくつもあるかと思うと、
ヒューストンという名前の響きさえ、
ちがって聞こえます。

*******************

WSに関して、ちょっと残念だったのが、
この陽気なキューバ人、グリエルについてのニュース。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171028-00090308-fullcount-base

https://www.youtube.com/watch?time_continue=18&v=1X5_QLKX-6s

たしかにアレは、
アジア人をからかうときのジェスチャーだと言われても、
仕方ないですね。

『労働者階級の反乱  地べたから見た英国EU離脱』

最近お気に入りの、
ブレイディみかこさんの新刊、

労働者階級の反乱  地べたから見た英国EU離脱』

を読みました。


なぜでしょう、
こういう内容が読みたい!
と思っていたことが書かれていて、
ちょっとびっくりしました。
でもそれは、考えてみたら、
彼女の本をすべて読んできたから生まれた希望なので、
著者の思考の文脈に、
わたしが導かれているということなんでしょう。

もちろん、おもしろかったです。
もっと書いて欲しいです!

2017年10月24日火曜日

めでたし!

今日は、
午前中に生田キャンパスで授業をした後、
夜7時からお茶の水で会議という、
変則的な一日でした。
こういう日は、
1日が2度ある気がしますね。

で……

昨日のことなんですが、
同僚の敬愛する先生に、
初孫が誕生なさいました。
これ、わたしもとてもうれしいです!
お写真を見せてもらったのですが、
なぜ赤ちゃんというのは、
見ているだけで、
涙が出て来るような気がするのでしょう?
赤ちゃんはみんな可愛いですが、
もちろん、このお孫さんもとっても可愛いです。
うれしいです!

うれしいといえば、
実はひそかに応援していたベイスターズが、
下剋上を果たし、
日本シリーズ出場を決めました。
素晴らしいです!

お茶の水への行き来の間は、
ラジコで中継を聞いていたんですが、
特に、試合終了後のラミレス監督のインタヴューも、
なかなかよかったです。
この優勝は? と訊かれた監督は……

まずは神に、
そしてベイスターズ・ファンに、
支えてくれた球団関係者に、
そして広島カープと、
その素晴らしいファンたちに感謝します……

ラミレス監督、
一層好きになりました。

2017年10月23日月曜日

『パリ、カウンドダウン』

『パリ、カウンドダウン』
という映画を見始めたら、
これはすでに見たコレでした。

http://tomo-524.blogspot.jp/2016/08/le-jour-attendra.html

またもや、
日本版が出ているのに気づきませんでした。
これ、フィルム・ノワール好きには、
おもしろいです!

https://www.youtube.com/watch?v=y6TQL44O3Kw  予告編

2017年10月22日日曜日

選挙の朝は

選挙当日に、
やるほうも、
やらせるほうも……

https://twitter.com/mas__yamazaki/status/921986670370570240


ヒットラーと射殺と副大臣

日本では、
きわめてナショナリスト的な副大臣の、
北朝鮮やヒットラーについての発言が、
ほとんど問題にならなかった件。
ル・モンドです。

http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2017/10/22/le-vice-premier-ministre-japonais-taro-aso-roi-des-gaffes-douteuses_5204387_3216.html?utm_term=Autofeed&utm_campaign=Echobox&utm_medium=Social&utm_source=Twitter#link_time=1508661706

ドイツはもちろん、
ヨーロッパの国ならどこでも、
とっくの昔に更迭だったでしょう。

選挙


雨の選挙日。
長年、いわゆる「死に票」ばかりを投じてきたわけですが、
さて今回は……

何人かの人が、
それぞれの言葉で書いていましたが、
なんらかの政治集団が実現する社会というものは、
その集団そのものの性格を反映する、
つまり、
上に物を言えないような集団が権力を持てば、
社会もまたそのようにぎすぎすするし、
お互い協力し合う集団が権力を握れば、
社会もまた、包摂的なものになる……
たしかにそうだろうと思います。

明日は、「東京詩」の授業があるので、
今日はその予習です。
配布資料として、明治時代の地図を用意したり。
そしてそれ自体は楽しいのですが、
読みたい本まで手が回らず、
積読がどんどんたまっています。
そんな中、
これはマンガなのであっという間に読めて、
なかなかおもしろかったです。
『サトコとナダ』です。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%88%E3%82%B3%E3%81%A8%E3%83%8A%E3%83%80-1-%E6%98%9F%E6%B5%B7%E7%A4%BECOMICS-%E3%83%A6%E3%83%9A%E3%83%81%E3%82%AB/dp/4063695727/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1508677773&sr=1-1&keywords=%E3%81%95%E3%81%A8%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A0

アメリカで、
日本人のサトコと、
ムスリマのナダがルームシェアする物語。
おすすめできます!

2017年10月21日土曜日

ゼロの日

今週は、急に寒くなって、
雨も続き、
大学では風邪ひきの学生が増えています。
先生の中には、
風邪予防用のマスクの装着を開始した方もいます。

そういえば一昨日のフランス語の授業で、
sans(=without)という前置詞が出てきたときに、
「サン・トワ・マミー」という曲のことを、
知っている人?
と訊いてみたところ、
手を挙げたのは57人中ゼロ。
で、アダモ繋がりで、
「雪は降る」
も訊いてみたのですが、
こちらもゼロ。
もちろん、そんなに多いなんて思ってはいませんが、
これはもうきっぱりゼロなんですね。
時は流れ……

2017年10月17日火曜日

「電流によって増強されるルテニウム酸化物の異常な熱電効果」

わたしは理工学部に所属しているので、
当然、理系の先生たちと仕事をする機会もとても多いです。
ただ、そうした先生たちの専門分野の研究内容については、
何一つ分かりません。

たとえば、わたしの研究室から、
徒歩10秒ほどの研究室のY先生を含む研究チームは、
最近、物理学の著名な論文賞を受賞されたのですが、
その内容が、これです。

http://www.isc.meiji.ac.jp/~yyasui/20171002_JPSJ_Editors-choice.pdf

ここまでわからないと、
むしろ清々しいです!

2017年10月16日月曜日

Don Giovanni - Commendatore

金曜に見た『青春残酷物語』。
この映画の中に何か所か、
オヤ? と思うところがあったのですが、
その一つが、
主人公たちがラジオを聞く場面です。
適当に選曲していくと、ふと、
聞き覚えのあるメロディーが流れだします。
主人公は、つまらなさそうに、
「ベートーヴェンか」
とつぶやき、椅子を立つのですが、
それは、Don Giovanni のハイライト、
石の騎士がやってくる場面です。

https://www.youtube.com/watch?v=7cb1QmTkOAI

なぜ大島監督は、
主人公に「モーツァルトか」と言わせなかったのか?
主人公が、クラシックと無縁の生活をしていることを言いたかったのか、
と最初は思いましたが、
(そしてそれもあるとは思うのですが)
今日、ふと気になってその場面をYouTubeで見ていて(上の動画です)、
それはこの主人公がDon Giovanni そのものでもあるからじゃないのか、
と思い直しました。
この主人公は、
最後はチンピラに殺されるのですが、
それはそのチンピラの情婦に手を出したからでもありました。

きっともう誰かが気づいていて、
もしかしたら常識なのかもしれませんが、
わたしには新鮮な発見でした。

2017年10月15日日曜日

カイケルという投手

ふだん、アストロズの試合を見る機会がなかったので、
今年18勝もしたカイケルを、
今日初めてじっくり見ることができました。
そうです、Yankees vs. Astros の、
リーグ・チャンピオンシップ決定戦です。

このピッチャー、球がすごく速いわけじゃないんですが、
おそろしくコントロールがいいのには、驚きました。
ピンチで、
今Yankees で一番好調と言ってもいいガードナーと当たった時です。
カウント2 - 2 から、
カイケルは4球続けてスライダーを投げたのですが、
それがすべて、
外角低めにピタリとコントロールされていたのです。
おそらく、ボール 1/2 から1個くらいの範囲に、4球とも。
しかもそれが、ストライクとボールの境界あたりなんです。
打者の側は、
前の打席で苦しめられた内側のツーシームが、
いつくるかいつくるかと思っているので、
最後は、結局スライダーを空振り。
ついに、ツーシームは1球も来なかったのでした。
こうした配球の文脈は、
スポーツニュースではまったくわからないので、
これが試合を見る醍醐味の一つです。

https://the-ans.jp/news/11280/3/  ←22秒のところ

田中投手は、十二分に自分の仕事はしたと思います。
ただ今日は、カイケルが良すぎました。
いいピッチャーでした。

2017年10月13日金曜日

「世界と歴史の不透明な厚み」

先日の波戸岡さんの新刊もそうですが、
わたしが所属している総合文化教室は、
素晴らしい仕事をしているまぶしい同僚が多くて、
いつも「すごいなあ~」と思っています。

写真の倉石さんも、もちろんそんな一人ですが、
その文章を読むと、
わたしのぐにゃぐにゃした頭の中にも、
一筋の火花が走るようです。
たとえば、この

「不透明性について、再び」

という文章もそう。

http://fiatmodes.blogspot.jp/2017/10/blog-post.html

「写真という場所は、
世界と歴史の不透明な厚みに触れる回路の起点たりうるはずだ」

そうだったんですね……



大学院ゼミ

秋学期に入ってから、
3回のゼミを開きました。
そこで院生のN君と見て分析したのは、
この4本です。

増村保造監督
『闇を横切れ』(1959)
『妻は告白する』(1961)

大島渚監督
『愛と希望の街』(1959)
『青春残酷物語』(1960)

焦点は、増村の初期作品に絞っているので、
この中でそれに当てはまるのは『闇を横切れ』だけなのですが、
比較する対象として、
他の作品も見ています。
大島の場合は、
増村に対する批判的コメントがあるので、
その意図を正確に見定めるため、
まずは大島自身の作品を見ています。

で今日見たのは、
大島監督の代表作の1つとされる『青春残酷物語』なのですが、
これを見たのは30年振りくらいで、
まったく覚えていませんでした。が、
当時はただ見ただけで、
ほとんど理解していなかったのでしょう、
今日はとてもおもしろく感じました。

https://www.youtube.com/watch?v=Toi1RwMp7CQ

1960年作で、実際この年が時間的舞台
(この年公開された映画が、街の映画館でかかっています)
なんですが、
この戦後15年目、
『ゴジラ』の6年後で東京オリンピックの4年前、という時代が、
大島にどう映っていたのかが、よくわかります。
要は、ブルジョワ的メンタリティーに毒され、
混乱の中で方向を失った時代、ということなのでしょう。
大島は、こうした状況認識から出発し、
なぜこうなったのか、
今後はどうなるのかを、
3つの世代を通して示してゆきます。

1つのキーワードは、「欲望」だと思えました。
主人公である大学生は、
まさに欲望のままに生きるのですが、
その意味は、
幼稚で甘えた動物的エネルギー、
資本主義的な人間のモノ化へ向かう社会への反抗、
刹那主義と結びついたニヒリズム、
ということになるでしょうか。
彼は、自らの欲望に、報復されることになります。
そして高校3年生のヒロインは、
ブルジョワへの憧れの中で愛されることを願うのですが、
結局は、
ブルジョワからも、愛からも、
転落せざるを得ません。

まさに青春、
まさに残酷ですが、
誰(何)が誰(何)に対して残酷なのかは、
いくつかの答えがあるのでしょう。

Yankees

今日の午前中は、
Yankees vs. Indians の、
ディヴィジョン・シリーズ最終戦をテレビ観戦しました。
どちらか勝ったほうが、
次のリーグ・チャンピオンシップに進めるという、
まさに真剣勝負です。
こういう、決して「捨てゲーム」にならない試合は、
ほぼ間違いなくおもしろいものですね。
(たとえ短期決戦でも、
お客さんにわからないように捨てゲームを作るのが監督の仕事だ、
とかつて森監督は言ってました。)

野球は、結局のところ、
1つのプレー、1つの投球で決まります。
今日は、Indians が打った1本の併殺打が、
ポイントだったように思います。

Yankees は勝って、
土曜(日本時間)からのリーグチャンピオンシップに
臨むことになりましたが、
今の観測では、
第1戦の先発は TANAKA。
楽しみです!
(そしてワールド・シリーズで、
ダルヴィッシュとの投げ合いが実現したら!)

それにしても、
新人で50本以上ホームランを打ったジャッジが、
おそろしいほどの絶不調ぶり。
ポストシーズンの27打席で、
なんと半分以上が三振!
この、200cmを越えるオオモノが、
いつ目を覚ますのかも楽しみです。

2017年10月11日水曜日

Lagerfeld-Stromae 

われらが Stromae と、
あのカール・ラガーフェルドの対談です。

http://next.liberation.fr/culture-next/2017/10/06/lagerfeld-stromae-votre-gueule-et-votre-silhouette-restent-les-memes-mon-vieux_1601504

2年前のアフリカ・ツアーの際に飲んだ抗マラリア剤が体に合わず、
今も不調が続いていると Stromae は言っています。
かわいそう……

インタヴューの中で、
Stromae が好きだと言っているのは……

https://www.youtube.com/watch?v=PUdyuKaGQd4

https://www.youtube.com/watch?v=b9jo4mk0VQU

前者は、I have no roots. と歌っていますね。
これは、直前に、ドイツ人を自称するラガーフェルドが、
「わたしは二重国籍は嫌いだ」と言っているのと、
鋭いコントラストをなしているようにも見えます。
ここ以外にも対立点はあって、
ちょっと風変わりなインタヴューではありますね。

2017年10月8日日曜日

『映画原作派のためのアダプテーション入門』


若き同僚、
波戸岡景太さんの新刊、

映画原作派のためのアダプテーション入門』

が発売になりました。


わたしは、昨日から今日にかけて一気に読んで、
いやあ、おもしろかったです!
なんというか、とてもスリリングな本で、
しかも新鮮なカードが次々に出て来るので、
どんどん引っ張られるというか、
贅沢というか。
内容は十分論文になるようなものですが、
分かりやすい日本語で、
きっちり順を追って説明されているので、
ぜんぜん迷子になりません。

で、内容は、上のリンクに詳しいのですが……

このタイトルを見ると、まず、
アダプテーションてなに?
と思いますよね?
(つい先日80人のクラスでこの語について尋ねたところ、
知っているのは数人でした。)
これは、この本に合わせてごくざっくり言えば、
小説などの「映画化」のことなんですが、
大丈夫、本はまず最初に、
この語そのものを説明してくれます。
それからもう一つ、「原作派」もよくわかりませんが、
これはつまり、映画化された作品より、
その「基」になった原作のほうを偏愛する人たちのこと。
(ちなみに波戸岡さんは、
そういう人が多いと考えているようなんですが、
そして実際そうかもなんですが、
わたしは原作派ではありません。)

ただここで、最初の発見がやってきます。
今「原作」と言ったけれど、
これ、実は映画化されて初めて、
「(ふつうの)小説」は「原作」になるんじゃない?
なるほど、おっしゃる通り!
そしていったん「原作」になってしまうと、
その作品はもう、「(ふつうの)小説」に戻ることはできません。
だって、原作と映画の間には合わせ鏡的な、
消せない関係が生まれてしまうからです。
しかもたとえばその映画に出ている俳優たちは、
他の映画にも出ているわけです。
となると私たちは、
ある「原作」を読んだときに、
その映画化された作品だけではなく、
その映画に出演してる俳優の別の映画をも思い浮かべ、
俳優の持つ映画的ペルソナは、何層にも重なり&滲みながら、
「基」になった小説との、響き合いを生み出す……
(このへんの説明は、
本書のほうがずっと明快ですので、
ぜひそちらをご覧ください!)

この本には、
大昔に見てもう覚えていない映画
(『華麗なるギャツビー』、『レスザンゼロ』……)
も、まだ見ていない映画も、
まだ読んでいない小説も登場します。
でも!
それが気にならずに読み進められるのは、
作品紹介が分析の中に溶かされていて、
知らないうちに、
読者は作品のあらましを知ってしまうからなのでしょう。
(こういうのを、筆力というのでしょうか?)

『パリ移民映画』の中で取り上げた
『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』
は、『モモの物語』という小説の映画化でした。
ただこの映画化に際して、
監督は舞台を、
ある(アシュケナジムの)ユダヤ人街から、
別の(セファラッドの)ユダヤ人街に移しました。
そしてその移った先には、
並行する、ただし高低差のある2本の通りがあり、
それはたった15段の階段で結ばれていて、
あたかもその階段は、
2つの世界の通路のように見えるのです。
これが、この映画におけるアダプテーションの核だなのだと、
今は思うのでした。

映画が好きで小説も好き、というあなた。
この本、おもしろいです!

2017年10月7日土曜日

独立運動

独立運動と言えば、

ケベック
スコットランド
カタルーニャ
クルディスタン
コルシカ
沖縄……

などが思い浮かびます。
そして先週から今週にかけては、
もちろんカタルーニャ独立関連のニュースが気になっていました。
が、
ここにきて、政治や文化というより、
経済の問題が大きく浮上してきて、
これはやはり大きな要素となりつつあるように見えます。
なんと言っても、
2つの大手銀行が、
本社をバルセロナから移転するという決定が、
インパクトがあったでしょう。
またそもそも、
独立賛成90%と言っても、
投票率が40%程度では、
もう一つ説得力がありません。

スコットランドの場合は、
民族主義的という印象が強くありませんでした。
血統ではなく、
スコットランドに住んでいるかだけを問題にしたからです。
それに、社会民主的な方向付けだったし。

もちろん、クルディスタンも気になります。
ただしこちらは、とても民族主義的に見えはしますが。

まだそこまで手が出せていないのですが、
独立運動の比較研究もあるそうです。
でも、たしかに面白そうな分野ですね。

2017年10月6日金曜日

ある日の MOV'

セットリスト、とまでは行きませんが、
この頃 MOV' でよくかかっている曲といえば……

1>
https://www.youtube.com/watch?v=9sV983UQ6dQ

J'suis dans mon bolide, j'pense à toi
Ger-char mon brolique, j'prends sur moi

オレはクルマにいて、おまえを想ってる
オレのピストルに装填する、責任は持つぜ

ger-char = charger 、なんでしょうね。

2>
https://www.youtube.com/watch?v=bZbI9rmpaEw

Hip Hop が多い中で、目立つこの曲。
ちょっとこぶし回ってる!?

3>

音楽は聞きやすいんですが、
ヴィデオはちょっと、工夫がないような気も……

4>
https://www.youtube.com/watch?v=9dahgYU_dUc

Mais il était joli garçon
(Joli garçon)
Beau garçon
(Beau garçon)
Il était joli garçon
(Joli garçon)
Était mignon
(Bête et mignon)

これもヴィデオは……

5>

ここ2,3か月に限れば、
わたしは(Hip Hopとしては)これが一番好きかも。
Major Lazar は、ストロマエの曲を remix したりしていて、
やっぱりちょっと共通した味わいを感じます。
Camila Cabello (カミラ・カベロ=2>の人。21歳。若い!)
も登場しています。

「I am a 弱者」

学生にとって大学とは?

https://twitter.com/okazaki_taiiku/status/913709884712951808

そうである人も、
そうでもない人も……


2017年10月4日水曜日

magret de canard au cassis

今日のリバティー・アカデミーの授業で、
食事関連の表現を少し練習したのですが、
そういえばパリ滞在中、
1度だけ、と思って、
オールド・スタイルのフレンチの店にも行ったことを思い出しました。
夜は高そうなので、ランチの時間に。
マレ地区にある老舗、Camilleです。
観光案内にも、時々紹介されています。


ランチの formule から、
entrée+plat を注文。
これは plat の、magret de canard au cassis。
magret というのは、
(フォワ・グラを取った後の)鴨の胸肉。
そしてカシス・ソース。
繊細なというより、
肉には脂肪ものっていて、
迫力がありました。
マッシュポテトもおいしいかったです。

そしてこれは、連れが頼んだおなじみ steak frites。


いつ見てもおいしそう!

この Camille は、
場所もいいし、
店もシックで小綺麗だし、
店員さんたちも清潔できびきびしているし、
いい意味で「おフランス」的だと思いました。

ちなみに、ここのデザートで使われているアイスクリームは、
シテ島の人気店、
ベルティヨンのもののようです。

そのベルティヨン自身は、
8月はヴァカンスのため全休でしたが、
この店のアイスは、
何か所かで売られているのを見かけました。
たとえば、Forum des Halles の最上階とか。
そしてこの店のアイス、
人気があるのもうなずけるおいしさでした。
(立ち食いでしたけど!)

2017年10月2日月曜日

『セカンド・ウインド』

あの『最強のふたり』には、
原作があります。
といってもそれは、小説ではなく、
自伝的エッセイで、

Le second souffle

というタイトルです。
これ、映画とはまったくちがっていて、
貴族出身で超がつく大金持ちの筆者が、
庶民とはまったくかけ離れた人生を42年間送ったのち、
趣味のパラグライダーの事故で全身麻痺となり、
その苦しみの中で18年間を過ごす、
その間のさまざまな思いを、
「文学」的につづった作品です。
映画に登場するエピソードに近いものは多少ありますが、
映画は、ほとんど創作と言えるでしょう。
とにかく、全体のトーンがまるで違います。

今日たまたま、
この原作の日本語訳の本(The second wind)を見る機会がありました。
なんだか、ずいぶん記憶と違う印象なので、
家に帰って原書と見比べると、
なんと、翻訳書冒頭に置かれた「悪童」という章は、
原書では第Ⅱ部の途中の章でした。
しかも訳書は、その「悪童」に続けて、
何の断りもなく第1章が置かれているので、
これではまったく繋がりが分からないのでした。
ちょっと残念!

ご当地めいじろう

現在、ゆるキャラコンテストで奮闘中の、
われらが「めいじろう」。

で、今回、その「ご当地」版が完成したようです。

http://www.meiji.ac.jp/koho/meijiro/local.html

特にコメントはありませんが……

ただ、ハーヴァード大学でもイェール大学でも、
グッズの売り上げは相当なものだと聞いたことがあります。
もしめいじろうが、ドラえもんみたいになったら……(J'exagère ! )