2024年3月28日木曜日

ふらんす 4月号 発売!

さあ今年も、「ふらんす」の4月号が発売される時期が来ました。
今年度は、
レナさんと一緒に、

フラ語シンプル会話、こんな簡単に言えるんだ!?

を連載します。
レナさんが中心になって選んだ、
シンプルで、かつよく使われる表現を、
順番に紹介していく企画です。
みなさんご存知の定番表現から、
辞書に出てない、でも頻繁に使われる表現まで、
さまざまな言い方が登場します。
どうぞ、1年間、お付き合いください!

もちろんそれ以外にも、
楽しみは企画が目白押し。


さすが「ふらんす」というか、
「ふらんす」以外ではあり得ないラインナップです。

どうぞ楽しんでください!

2024年3月26日火曜日

『不適切にもほどがある!』の社会学

今日は卒業式でした。
(おめでとうございます!)
で、
その合間におしゃべりしていて、
上に挙げたドラマが話題になりました。
わたしは、主演の俳優をあまり評価していないので、
見ていませんでしたが、
一応、帰宅してから、第1話だけ見てみました。
まあ……

そしてその後ネット散歩中に、
これを見かけました。


12ページあるので、
ネット記事としては長めですが、
おもしろかったです。
図と地という捉え方も、よく理解できました。

2024年3月24日日曜日

Tu me manques...

明治大学の同僚で、
大好きだった杉山利恵子さんが、
今年の初めに亡くなりました。
ショック。
残念……

杉山さんと初めて会ったのは、
東京工業大学でのこと。
二人とも非常勤講師として、
大岡山に出講していたのでした。
(当時東工大には、
堀江敏幸さんも、黒田龍之助さんもいました。)
杉山さんとは、歳が同じっていうこともあって、
いろんな話をしました。
もちろん雑草派であるわたしと違って、
杉山さんはエリートでしたが。

そして2007年、
NHKから連絡があり、ラジオを仕事を依頼されたのですが、
後から聞いたところ、
杉山さんが推薦してくれていたことがわかりました。
当時すでに、教科書や参考書は出していましたが、
だからと言ってすぐにNHKから仕事が来るわけではありません。
NHKの仕事は、「割りがいい」というのとはほど遠いんですが、
でも語学教員として、経験値が上がることは確実で、
間違いなくやりがいのある仕事でした。
杉山さんのおかげだと思っています。
そしてそのラジオのすべての収録が終わり、
打ち上げに飲みに行った時には、
お花を持って駆けつけてくれました。
ありがたいですね……

その後、2008年にわたしが明治に着任し、
学部は違えど、杉山さんと同僚になりました。
で、何度か、
学内業務を一緒にこなし、
同じ方向なので、
一緒に電車で帰ったりしました。

杉山さん、早過ぎますよ。
一緒に退職したかったのに。
そして70歳同士で、
飲みにいきたかったのに。

どうぞゆっくりお休みください。
ありがとうございました。

Maurizio Pollini R.I.P.

院生時代、
ロックやソウルを聴いていたわたしが、
クラシックに集中してゆくきっかけになったCDがあります。
1984年、ポリーニが発表した、
シューマンの「交響的練習曲」です。

このアルバムは、何回聞いたか分からないくらい聞いて、
本当にガ〜ンとなって、
その後現在に至るまで、
聴く音楽の70%くらいはクラシック、
ということになっています。
その後コンサートでポリーニを聞いたこともありますが、
わたしにとってのポリーニは、
あのシューマンのアルバムで、
ポリーニはずっとヒーローです。

このマーラーは、
ポリーニと一緒に聞いている気持ちで聞いています。
43秒あたりです。


Maurizio Pollini R.I.P.

2024年3月23日土曜日

アディダスとドイツ

アディダス(と、おそらくはその兄弟会社であるプーマ)が、
ドイツにとってこれほど重要、
というか、
アイデンティティにまで食い込んでいるとは、
思っていませんでした。

2024年3月20日水曜日

Zoom 4時間 〜新企画

会議が連続したのではなく、
今日は、
レナさんとの二人での打ち合わせに、
4時間かかりました。
これは、ほぼ1年後の完成を目ざしている企画です。
これから、
今日の内容を踏まえ、
実際に書いてゆくことになりますが、
なかなか長い道のりです。
でも、なかなか良い内容になると思っています。
だいぶ先ですが、
期待していただけると嬉しいです!!

2024年3月19日火曜日

『ダムゼル』



この画像に惹かれ、
ふだんはあまり見ることのないファンタジー映画を見てみました。
ネトフリです。


ある豊かな王国があり、
そこでは代々、王子が嫁をもらうと、
最初の三人まではドラゴンの生贄に捧げるという、
恐るべき習慣が続いています。
そこに、
貧しい国の王女エロディが、
なにも知らずに嫁いでゆき、
でも!
ドラゴンを前にして覚醒する、
という物語です。
上のポスターは、もちろん覚醒後です。

やっぱり、子供向けの映画と言えなくはないけれど、
時間の流れがちょっと遅い気もするけど、
まあおもしろかったと思います。
アクションは控えめで、
それは見どころではないし、
また根本的な設定、
つまり、王国があって、
王と「民」という構造は所与のものだし、
その割には「民」は一人も出てこないし、
ドラゴンの思考は人間そのものだし、
といったことはあるんですけどね。

それでも、
ミリー・ボビー・ブラウンが覚醒してゆく流ればは、
それなりに説得力があるし、
やっぱり彼女の魅力が大きいんでしょう。

そうそう、ロビン・ライトの名前があったんですが、
これは見る前の予想通り、
豊かな国の女王でした。
またヒロインの母親役は、アンジェラ・バセット。
彼女が、白人世界に継母として参加しているのは、
良いキャスティングだと思いました。






『ザ・バンク 堕ちた巨像』

アマプラで見かけた

『ザ・バンク 堕ちた巨像』(2009)

を、見てみました。
インターポールの捜査員が、
NY検事局の検事補と協力して、
メガバンクの犯罪を暴こうと試みる物語です。


2009年の映画ですが、
古さもなく、リズムもスピードもいい感じで、
楽しんで見られました。
この頃のまでのものは、
今の雰囲気と変わらないものも多い気がします。

検事補役はナオミ・ワッツ。
彼女がクルマにはねられるシーンには驚きました。
そういったアクセントの付け方や、
緩急の配置などが、やはり上手いんでしょうね、
アメリカ映画の出来の良い作品は。

この頃は、
仕事をしている時間が長いので、
ついエンタメに走ってしまいます……が、
それもまたよしということで。

「どんな悪事もいいメロディに乗せると感動的になる?」

おもしろい!

2024年3月17日日曜日

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』

ネット散歩中に、
たまたまこの記事を見かけました。

「映画館で見たいスター」トップ20の平均年齢は57.8歳!



で、この記事の意図とは別に、
ここに掲載されているランキングには、
ちょっと興味を覚えました。
そして唐突に、トム・クルーズが見たくなりました!

何か見てなかったトム・クルーズはないかと思って探してみると、
アマプラに

『ザ・マミー』(2017)

がありました。
公開当時、評判がよろしくなかった作品です。
『キングスマン』にも出ていた、
アルジェリア系フランス人のソフィア・ブテラが、
2000年の時を超えて現代に甦った、
古代エジプトの王女を演じています。


ちょっと変わった映画で、
アクション映画とゾンビ映画の合体でした。
ただわたしは、そんなに悪くないと思いました。
トム・クルーズは単純なヒーローじゃないし、
ゾンビもゾンビらしいし。
なぜあんなに不評だったんでしょう?
まあ、多くの人がトム・クルーズに期待するものとは、
違っていたかもしれませんが。

2024年3月13日水曜日

"Il ne faut pas hésiter à gifler un mec"

マチュー・カソヴィッツのテレビ・インタヴュー、
こんな記事になっています。


(『アメリ』出演俳優!?
それはそうですけど、
やっぱり『憎しみ』の監督でいいような。
あるいは、フランスの有名映画監督、で。)

で、この番組です。
1分30秒あたりからです。


フランスの記事はこれ。


この中でははっきりと、

c'est aussi à nous de rester attentif et d'intervenir 
quand on est témoin d'un comportement 
que l'on n'accepterait pas avec notre mère, nos soeurs.

と言っています。

陰謀論にしても

ブリジット・マクロンは男だ、という、
訳のわからない「物語」が再燃していると言います。




ほんとは、こんな風に相手にすること自体、
よくないのかもしれません。
ただここまで大きくなると、
無視するよりは、
冷静に突き放す必要があるかもしれません。

それにしても、
これが「陰謀」であり得る前提には、
同性愛嫌悪があるのでしょう。
それは、福音派を含むアメリカの宗教保守が共有しているものです。
ただ、ミッシェル・オバマに向けられた「陰謀論」なら、
その意図は明白ですが、
海の向こうのフランスの大統領夫人を「問題視」することが、
どれだけアメリカの保守の利益になるのか、
疑問が残ります。


2024年3月12日火曜日

『エージェント・ライアン』

去年の夏、
パリ往復の飛行機の中でずっと見ていたのは、
ドラマ「ジャック・ライアン」シリーズでした。
で、
「ジャック・ライアン」はいろんな俳優が演じてきたキャラなわけですが、
第四代目に当たるクリス・パインが演じた、

『エージェント・ライアン』(2014)

を見てみました。


なんというか、
ちゃんと作られていて、
安定して「おもしろい」もの、
を見たくなったからです。
監督は、今話題のケネス・ブラナー。
主人公の恋人は、キーラ・ナイトレイ。
『ベッカムに恋して』から、約10年経っています。


期待通り、おもしろかったです。
エンタメとして過不足ないし、
見せ場もあるし。

正直言って、
1ヶ月後には、
ほとんど内容を覚えていない気がしますが、
エンタメ映画としては、これで十分という気もします。

「ジャック・ライアン」、
初代から全部見てみたいけど、
どうしようかな。

2024年3月10日日曜日

『フューリー 闇の番人』

主演が Lina El Arabi で、
相手役が Marina Foïs で、
しかもどうやらアクションものらしいという、
意外な組み合わせが魅力的な、

『フューリー 闇の番人』(2024)

をネトフリで見始めました。
が……

つい最近見たAlphonse 同様、 
なんというか、ちゃちな感じ。
設定も馬鹿馬鹿しいし、
アクションなのかもわからないし、
そもそも、脚本も浅はかなのが致命的……

どうもこのところ、
「フランスもの」はハズレに当たることが多いです。
たまたまなのか、
わたしの選び方が悪いのか、
わたしの見る力が足りないのか、
フランスもののレベルが低いのか、
この中のどれかだとは思いますが、
どうなんでしょう?

Lina El Arabi は、これらが印象的でした;



後者の主演も彼女です。



JUDITH BUTLER - CONTRE L’ANTISÉMITISME

ジュディス・バトラーのインタヴューがありました。

https://twitter.com/ParolesDHonneur/status/1766370563461652710


YouTube にはインタヴューの全体があります。


総合芸術系には、「総合芸術特論」という、
オムニバス形式の授業があるのですが、
わたしの担当回では、
改めて、パレスチナ問題を取り上げて、
改めて、『オマールの壁』を見ようと思っています。

それはともかく、
1日も早く、
イスラエルが自らの愚行に気づくことを祈っています。
(あるいはバイデンのアメリカが、はっきり気づかせるか。)

2024年3月7日木曜日

Alphonse

アマプラに登場しているフランスのドラマ、

『アルフォンス』(2023)

を(途中まで)見てみました。
主演はジャン・デュジャルダン、
その妻役にシャーロット・ゲンズブールと、
配役は豪華です。
ヴァンサン・マケーニュや、
わたしの好き なLubna Azbal も登場します。
(彼女については、これを;

さて、
このドラマのアマプラでの公開は、
そもそも問題含みでした。
というのは、監督の Nicolas Bedot が、
セクハラの訴訟を抱えていて、


しかもこのドラマ自体、
金持ちで高齢の女性たちの相手をする男娼が主人公だからです。

とりあえず予告編を;


ジャン・デュジャルダン演じるアルフォンスは、
マザコンで、
父親に恨みを抱き、
今は妻に抑圧されています。
この彼が、父の後を継ぐような形で、
男娼稼業に乗り出してゆくのです。

今、全6話中2話しか見てないんですが、
なんだか、見続けてもなあ、という仕上がりです。
キャスティングを見て期待したんですが……

2月に予定されていた判決は、
9月に延期されたようです。

2024年3月6日水曜日

『Code 8』

トロントを舞台にしたカナダ映画、

『Code 8』(2019)

を見てみました。
(「2」がネトフリに登場したので、
ますは「1」をアマプラで見たわけです。)


少しX-Men と似ていて、
少数の超能力者が迫害される社会を舞台にしています。
となると、
この「超能力者」はなんの比喩なのか、
とつい考えてしまいますが、
明確に「これだ」と言えるような描写は見つけられませんでした。

おもしろくなくはないんですが、
X-Men に比べるとかなり小粒で、
物語も単線的。
主人公の最大の葛藤は、
母親の病気の治療のためのお金がない、ということなんですが、
これって、江戸落語の設定にさえよくあったやつですね。
そういう意味ではかなり古めかしいです。
なので、印象がB級なのでしょう。

でもわたしは、
手から電気を出す、
みたいな映画が好きなので、
OK とします!

『スポットライト』

もう10回以上は見た『扉をたたく人』。
その監督であるトム・マッカーシーの

『スポットライト』(2015)

を久しぶりに見てみました。
ドラマ『プレス』の中で言及があったのですが、
イマイチちゃんと思い出せなかったからです。


全米、いや、全世界に広がっていた、
聖職者による、小児に対する性的虐待。
その長く隠蔽されてきた構造を、
ボストンの新聞社が暴く物語です。

演出はむしろ淡々としたもので、
もっと「感情的」にするのは簡単だったでしょうが、
その辺はストイックな作りになっています。

アカデミー賞を取った映画だし、
悪くはないともいますが、
映画としては、まあまあ、くらいだと感じました。
(で、あまり印象に残ってなかったのでしょう。)

ちなみに、これもトム・マッカーシーです。

『人類の深奥に秘められた記憶 』

2021年のゴンクール賞を獲得した小説、

La plus secrète mémoire des hommes


を読んでみました。
日本語訳もしばしば参照しました。
それが、昨秋刊行された、

『人類の深奥に秘められた記憶』

です。
訳者は野崎歓さんですが、
いつもながら素晴らしい訳でした。
最後の解説も必要十分という感じで、完璧でした。
(解説に書かれていたことは、
わたしが感じたのとほぼ同じで、
何かちょっと安心しました。)

あらすじを書くのはなかなか至難なので、
Amazonの紹介文をコピペします;

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なぜ人間は、作家は、“書く”のか。
根源ともいえる欲望の迷宮を恐ろしいほどの気迫で綴る、衝撃の傑作小説!

セネガル出身、パリに暮らす駆け出しの作家ジェガーヌには、
気になる同郷の作家がいた。
1938年、デビュー作『人でなしの迷宮』でセンセーションを巻き起こし、
「黒いランボー」とまで呼ばれた作家T・C・エリマン。
しかしその直後、作品は回収騒ぎとなり、版元の出版社も廃業、
ほぼ忘れ去られた存在となっていた。
そんなある日『人でなしの迷宮』を奇跡的に手に入れ、
内容に感銘を受けたジェガーヌは、
エリマン自身について調べはじめる。
様々な人の口から導き出されるエリマンの姿とは。
時代の潮流に翻弄される黒人作家の懊悩、
そして作家にとって “書く”という宿命は一体何なのか。

***********************************************

まあ、これもまたわかりやすいとは言えませんが。

わたしは一般に、
小説家の出てくる小説、
演出家の出てくる芝居、
映画監督が出てくる映画、
は面白くないと思っています。
どんな形にせよ、
(つまり素直であれ歪んだものであれ)
そこには自己愛が横溢しているのが常だからです。
で、
この小説もそれに該当するので、
どうかなあ、とやや不安な気持ちで読み始めたのでが、
これがなぜか読んでしまうんですね。
主人公は、確かに、いわば昔風の「文学青年」なんですが、
大きいのは、さまざまな相対化がなされている点でしょう。
このおかげで、自己愛ズブズブにはならず、
むしろ引っ張られるように読み進めていけます。

……というようなわけですが、
それにしても、
久しぶりに読んだ強烈な小説なのは間違いありません。
1990年生まれの若い作家が、
ここまでのものを書くということに、
驚きを禁じ得ません。

セネガル出身の、
超優秀なワカモノにとっての、
パリのポスト・コロニアルな状況。
これはまだ古い問題ではないのでしょう。
この辺りは、特に力がこもっていると感じました。

テクニックとして、
いったいこれは誰のモノローグなの?
と思うことが何度かありました。
つまり、
ある人の視点からの文章の中に、
それとは違う視点の文章が投げ込まれているのです。
これは、おもしろい手法だと思いました。
その匙加減も絶妙だし。
(つまり、迷うけど、分かるわけです。)

でも結局最後まで読まされてしまうのに、
最も力を発揮したのは、
彼の物語ることのうまさなのでしょう。
400年前の『ドン・キホーテ』もそうでしたが、
突如挿入される「物語」が、
それ自体魅力的なのです。

オススメします。
















2024年3月3日日曜日

『プレス』

 アマプラにあるイギリスのドラマ、

『プレス』(2018)

を、同僚からオススメされたので、見てみました。
全6話のミニ・シリーズです。


結論から言えば、かなりおもしろかったです。
(回を追って、じわじわおもしろくなるタイプ。)

ロンドンの、2つの新聞社。
ヘラルドとポスト。
前者は良識派で、でも売り上げは上がらず、資金もない。
後者は扇情的なタブロイド紙で、資金もコネも十分。
この構図の中で、
2者で働く人たちの揺れを描いてい行きます。
まあ、ジャーナリズムものですから、
いわゆる報道の倫理のほうなものも、
強く問われています。

人物の配置は、分かりやすく対照的です。

     ヘラルド             ポスト
編集長  アジア系女性           ヨーロッパ系男性
副編集長 ヨーロッパ系女性(主役)     アジア系男性
若手記者 ヨーロッパ系女性         アフリカ系男性

コアなメンバーについて言うなら、
ヘラルドは全員女性で、ポストは全員男性です。
(もちろんチームは大きいので、
そこまで含めればもっと複雑です。)

印象に残ったのは、
二人の編集長です。
ポストの編集長ダンカンは、
実質的な主役とさえ言えるかもしれません。
なぜなら彼が、もっとも多くの屈折を抱えているからです。
(それに比べると、表面上の主役であるホリーは、
行動派で思慮も深いけれど、
とても分かりやすい人物として描かれているように感じます。)
ダンカンは、首相とも対等な権力者で、
仕事中毒で、
離婚し、
愛する子供にはなかなか会わせてもらえず、
美しい愛人がいます。
お金もあります。
そして彼の仕事上の非情さは、
息子への悲しい愛と矛盾しているように見えます。
ここに、ダンカンという人間がいるようです。

小さなことですが、
ポストの副編集長は映画ファンらしく、
映画に関わるセリフが何度かあります。
笑ったのは、
鉄鋼王のスキャンダルについて話しているとき、
ダンカンに、その man of steel は誰なんだ、と訊かれた時です。
副編集長は、
「クラーク・ケント?」
と答えるのです。
これですね。


もちろんダンカンは、うんざりした表情をするわけです。
イギリスだなあ、と感じたのでした。

2024年3月1日金曜日

Moi, chef.fe d’orchestre ?

もう5年以上前ですが、

マルケスの 

について書きました。

https://tomo-524.blogspot.com/2016/01/danzon-no-2.html

で、このヴィデオの指揮者である、

アロンゾ・デラ・パーラが登場しているインタヴューがありました。

https://www.youtube.com/watch?v=SYE6OaZw91s&t=851s

これはおもしろかったです!