2019年11月27日水曜日

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』

大学院のゼミでは、
このごろ「ハード」な映画を見ていたので、
(先週はファスビンダーの『自由の代償』)
たまには柔らかめを、ということで、

バジュランギおじさんと、小さな迷子

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=F4JrMk1iyb0

2時間半ほどの、
comme il se doit, 歌あり踊りありの映画でしたが、
楽しく見られました。
イスラムとヒンドゥーという、
ヨーロッパ映画などにはない対立軸が中心にあり、
それを再認識する意味でも、
やはりインド映画などもときに見るほうがいいと感じました。
もしも「ボーダー映画」というジャンルがあるなら、
必ず入る1本でしょう。
(ゼミでは、
この「ボーダー」がなくなる日は来るのか?
その条件は?
というようなことを話しました。)

きっと多くの方が言ってることだと思いますが、
主役のサルマン・カーンが、
空手の喜友名諒選手に似ているなあと感じました。

2019年11月26日火曜日

映画「からむしのこえ」上映会

■映画「からむしのこえ」上映会

https://karamushinokoe.info/?fbclid=IwAR1Im0j7mSuPb46SFG-pmXICUgl1TQF58J8bW7TFYt8TxT1a3AgzNs5t3iA


・日時:2019年12月14日(土)17:30-20:00 *開場17:10

・会場:明治大学駿河台キャンパス
                リバティタワー1031教室(3階)

・定員:250名(参加無料・申込不要)

・プログラム
  17:10 開場
  17:30 主催者挨拶:鞍田崇
  17:45 映画「からむしのこえ」上映
  19:30 舞台挨拶:分藤大翼さん(監督)・春日聡さん(撮影・録音)
  19:40 フロアとの意見交換

***************************************

総合芸術系の同僚である、鞍田崇さんが主催する企画です。
ぜひ!

2019年11月23日土曜日

誰のために

消費税を上げたので、
その代わり、
法人税は下げたい、と。

https://mainichi.jp/articles/20191122/ddm/008/020/070000c

つまり、企業の税金を、
庶民が肩代わりすればいいと。
そして企業の株主は、
外資系のファンドも多いわけですから、
つまり消費税は、
そうしたファンドの顧客である富裕層の預金口座に振り込まれる、
それがいいんだ、と。



Ma fille

ロシュディ・ゼム主演の映画、

Ma fille (2018)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=o6uCtk__u3Y&t=24s

ロシュディ・ゼムだけではなく、
あのネドラ・アヤディ()の、
初監督作品だという点でも、注目していました。
で……
とてもいい映画だと思いました。

スイスとの国境近くの町に住むアラブ系の3人の家族。
製材所で働く父親(ロシュディ・ゼム)、母親、
そして娘ネジマは高校生くらいでしょう。
ただこの家族にはもう一人、パリで暮らす長女レイラがいます。
彼女は、美容学校に通いながら、
インターンとして働いてもいる、はずだったのですが……
クリスマス前に、
どうしてもレイラに会いたいという母親の願いを聞き入れ、
なかなか連絡の来ないレイラを連れ帰りに、
父親とネジマがパリを訪れます。
けれども、働いているはずの美容室に彼女はおらず、
通っているはずの学校はやめているのでした。
父親と妹は、必死にレイラを探し始めますが、
彼女はどうも、夜の世界に入ってしまったようで……

これは偶然ですが、
「ふらんす」の書評で取り上げた『移民の記憶』と、
深く呼応する作品の1つでした。
寡黙で、自分たちの苦労をなかなか語らない第一世代の父と母、
そして彼らから見れば、
まぶしいくらいの独立を自由を生きる第二世代。
でも彼らにとってもまた、
周囲の視線はいつも暖かいわけじゃありません。
そしてパリ。
ここで華やかな生活を求めすぎてしまうことは、
いつも危険と隣り合わせです。
このあたりのことが、
丁寧に、きめ細かく描かれていたと思います。

というわけで、ネドラ・アヤディ監督、
第1作は上々のデキでした。
むろん私小説的ではあるのでしょうが、
完全に「普遍」に触れていると思います。
第2作以降を期待します!

それにしても、ロシュディ・ゼムは素晴らしい。
労働者の「身体」が彼の中にあると感じます。
彼の映画的ペルソナの原点には、

Vivre au paradis

があると思います。

http://tomo-524.blogspot.com/2013/02/vivre-au-paradis.html

ほんとにいい俳優だと思います。

2019年11月22日金曜日

『サンバ』の中のパゾリーニ

以前からちょっと気になっていて、
でもあまりちゃんと調べなかったもの、
それは、映画『サンバ』の冒頭近く、
メトロのローマ駅のホームの壁に貼ってあるポスターです。
その大きなポスターには、小さな文字で、

Pasolini       Rome

とあるのです。
パゾリーニには、『マンマ・ローマ』という作品がありますが、
『ローマ』という作品はないため、
これは?
と思っていたのでした。
で、
ふと思い立って調べてみたら、
意外に簡単にコメントが見つかりました。

When Samba is sitting in the Metro waiting for a train, 
behind him is a poster with the heading 'Pasolini Roma'. 
This is an advertisement for an exhibition 
that examined the works of writer and filmmaker Pier Paolo Pasolini 
and in particular, his interactions with Rome. 
The exhibition was not limited to his cinema work 
but also included poetry, politics, his commitment to city life, sex, and friendship. 
It was held in three cities - Barcelona, Paris and Berlin, 
with the Paris exhibition at the La Cinémathèque Française 
running form 16th October 2013 t0 26th January 2014.

そういうことだったんですね。
両監督がパゾリーニを敬愛しているのは、
まず間違いないですね。

ケン・ローチは言いました、

左翼として見なければならない3本の映画、それは、

『チリの闘い』
『アルジェの戦い』
『自転車泥棒』

https://www.nouvelobs.com/culture/20191023.OBS20172/ken-loach-liste-les-trois-films-qu-il-faut-avoir-vus-quand-on-est-militant-de-gauche.html?utm_term=Autofeed&utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1571809339

『自転車泥棒』は、
40年前に見たきりなので、
また見たいと思っていたところでした。
見ます。



『ふらんす』12月号

『ふらんす』12月号、発売になりました。
今回はわたしも、
ヤミナ・ベンギギの本の書評を書かせてもらいました。
お隣には、澤田直さんの書かれた書評もあります。

よろしければ!

(そういえば以前、
「まいにちフランス語・入門編」を担当していたとき、
澤田さんが、「応用編」を担当なさっていて、
お隣のスタジオで録音されていたこともありました。)

『殺意は薔薇の香り』

なぜか見逃していた映画、

『殺意は薔薇の香り』

を(Amzaon Primeで)見てみました。
原題は Avant l'hiver 、
『冬が来るまえに』くらいでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=tVsEFXUp70U

(日本語版の「予告編」は、単なる「冒頭」なので、
何の話かわからない。)

人生の「冬」が近づいた夫婦、
ポールとリュシー。
(ダニエル・オートゥイユとクリスティン・スコット・トーマス)
夫は優秀な脳外科医で、
パリ郊外の豪邸に住んでいます。
息子のヴィクトールは、
バリバリのネオリベ銀行員で、
父親と価値観が合いません。
また、この夫婦には、共通の友人ジェラールがいます。
(リシャール・ベリ。さすがの存在感。)
これが三角関係であることは、
徐々に分かってきます。
ここまでが設定。
で、ここに一人の若い女性が絡んできます。
このルーを演じるのは、レイラ・ベクティ。
モロッコ系、という設定です。

タイトルの印象から、
あまり期待してなかったのですが、
意外に(と言ってはなんですが)、
悪くないなあと思いました。
いわゆる「偽善」や「身勝手」を、
さらっと描くのですが、
そこがいいところであり、
悪いところでもあると感じました。

1つとてもよかったのは、
端役で登場するユダヤ人女性。
彼女は大手術を前に、
アウシュビッツから戻らなかった家族の「名前」を、
ポールに「託し」ます。
それはむろん、記憶のことです。
で、やがて、このエピソードが、
メインのストーリーと共鳴し出すのです。

キーになる挿入歌の、元歌はこれ。

Comme un p'tit coquelicot

https://www.youtube.com/watch?v=gJqIzH36e6E

劇中では、ビユーナとレイラが歌っています。

*******************

追記

そして一日経って思うことは、
やはりこの映画は、
ブルジョワ白人たちの憂鬱、葛藤、ミドルエイジ・クライシス、
を描いた作品であり、そこで、
アラブ人女性やユダヤ人女性は、
彼らの生の「意味」を補強する「道具」的な位置に置かれている、
ということです。
特にレイラ演じるルーについては、
言ってみれば、
フランス映画のメイン・ストリームに「伝統的」な描き方であり、
むしろそれがひどくなっている、
さらには、
彼女がある種の「恐怖」の根源となっている点には、
「外国人嫌い」の気配さえ感じられるでしょう。
監督のフィリップ・クローデルは、有名作家であり、
誠実な人であるという印象があるのですが、
この映画については、
上記のような批判が可能だと感じました。

2019年11月21日木曜日

Merci !

『フラ語入門』の改訂新版が出て2か月、
うれしい知らせが入っています。

https://twitter.com/hakusuisha/status/1197075273360891904

使っていただいているみなさま、
そして白水社の、書店のみなさま、
ありがとうございます!



2019年11月20日水曜日

歴程賞

もう1か月ほど前なんですが、
わたしの母親が、歴程賞を受賞しました。
(パチパチパチ!)

これです。

https://www.amazon.co.jp/鳩の時間-岩阪-恵子/dp/4783736669/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3IFKZT5GNWSEJ&keywords=%E5%B2%A9%E5%9D%82%E6%81%B5%E5%AD%90&qid=1574252782&sprefix=%E5%B2%A9%E5%9D%82%2Caps%2C278&sr=8-1

装幀は、わたしも何度もお願いしている、
弟の秀哉が担当しています。

ぜひ!

2019年11月18日月曜日

慌てている理由は

こんな感じの写真が、
まだまだ出てきそう。

https://www.youtube.com/watch?v=RUBJpcxF9-I&t=4s

だからなに?
で逃げるのはナシで。

2019 女性歌手「稼ぎ」top 10

https://www.businessinsider.fr/celine-dion-rihanna-beyonce-10-chanteuses-gagne-argent

セリーヌ・ディオンは、
こんなに稼いでるんですね。
シャキーラも、(わたしには)ちょっと意外。
あと、
わたしと同じ歳のあの人(ってMadonnaね)も入ってません。
まあ今年は、
アルバムも出してないしな。

2019年11月17日日曜日

日曜日

毎週日曜日は、
「レポート読み」の日です。
今、映画関連の授業が2つ、
詩関連の授業が1つあって、
そのどこかから、
必ずレポート提出があるので、それを読むわけです。
それでも、前期に比べれば、
人数は少ないんですが。

今日は、
『最強のふたり』の分析レポートと、
『扉をたたく人』の同じく分析レポートと、
「サッチャー」について調べるレポートと、
期限遅れで出てきたブック・レポートなどを読みました。
デキはまちまちですが、
理工学部とは言え、
文学部の学生にまったく引けを取らない、
しっかりした文章のレポートもあります。
このへんは、
明治大学、さすがです。

学生にとって大変な授業であることは、
重々わかっているんですが、
まあその分、
がんばってくれれば、
それだけ力が付くようにしてあげたいと思っています。

2019年11月12日火曜日

Mon petit chat !

Manon !


シンポジウム「動物のいのち」2

シンポジウム「動物のいのち」2

 ヒトは他の動物たちに何を負っているのか?


赤阪友昭(写真家)
石倉敏明(芸術人類学/秋田公立美術大学)
AKI INOMATA (美術家)
今貂子(舞踏家)
奥野克巳(文化人類学/立教大学)
温又柔(小説家)
金井真紀(文筆家・イラストレーター)
倉石信乃(美術史/明治大学)
管啓次郎(比較詩学/明治大学)
内藤まりこ(日本文学/明治大学)
分藤大翼(映像人類学/信州大学)
松田法子(建築史/京都府立大学)
山崎阿弥(声のアーティスト、美術家)
結城正美(環境文学/金沢大学)



2019年11月30日(土)14: 00 - 18: 30
明治大学中野キャンパス5階ホール
入場無料/予約不要
明治大学理工学研究科<総合芸術系>主催

************************************

<1>から、もう5年経つんですね。
今回も、豪華メンバーです!

2019年11月7日木曜日

キャシー・オニール

今朝の朝日新聞の朝刊に、
キャシー・オニールという「数学者・データサイエンティスト」の
インタヴューが出ていました。
タイトルは、「AIのわな」。

AI は「客観的」だと言われるけれど、
アルゴリズム(数式)を書いているのは人間であり、
その人間がどんなヴィジョンを持っているか、
つまり、何を「正解」と考えているかによって、
答えは変わってくる、と。
たとえば、経済成長、を目標とするのか、
格差を縮める、を目標とするのかで、
AI の出す答えも変わってくる、というわけです。

なるほど、言われてみれば、そうですよね。
AI と言われると、
それ自体が何事かをなすようにさえ感じますが、
AI には「価値判断」はできないのだから、
まずは、「正解」を入力して、
そこにいたる最短距離を出させる、ということなんですね。
Mmm、そうだったのか。

新聞は、たまにこういう記事、つまり、
自分一人では出会わないような記事を載せてくるので、
なかなかやめられません。
最近の朝日では、斎藤幸平さんという若手の学者や、
バルファキスのインタヴューも、おもしろかったです。
「反緊縮」、「グリーン・ニューディール」。
同じタームが、違う文脈に置かれていて、
これは朝日の記者が意図したことなのかどうかは分かりませんが、
とてもおもしろかったです。
メディアには不満も多いけれど、
このインタヴュー欄は好きです。

2019年11月6日水曜日

確認タイム、の音楽(?)

ポイント解説が終わった後、
いつも「確認タイム」が待っています。
これが重要ですから、
といっても1回でスパッと答えるのはかなり難しいですから、
こういう時こそストリーミングで、
なんどもチャレンジして欲しいです!

で、そのバックに流れているのは、これです。

https://www.youtube.com/watch?v=tf_gPZSDIxI

ピッポッ、ピピピッポッ……
の部分を、ループしているわけですね。
これ、ちょっと気に入ってます!

2019年11月3日日曜日

La Vie scolaire

Carnivores に出ている Zita Hanrot に触れましたが、
そう言えば彼女は、
話題の映画、La Vie scolaire に出ているのでした。

https://www.youtube.com/watch?v=n05KRM4Qbq0

ここでもまた、彼女は「サミア」なんですね。

わたしはまだ見てなくて、
ただ、DVDの発売が来年1月なので、
楽しみに待つことにします。

監督は、Patients の Grand Corps Malade。

http://tomo-524.blogspot.com/2018/09/patients_10.html

これも面白かったので、
2重に期待が高まります!

Carnivores

フランスのアルジェリア系女優としては、
今やまちがいなくトップグループにいるレイラ・ベクティ。
昔から、
つまりまだ彼女が少女っぽい頃から好きでしたが、
今日見た映画では、もうずいぶん大人でした。
これです。

Carnivores

https://www.youtube.com/results?search_query=carnivores+bande+annonce

姉のモナと、妹のサミア。
アラブ系の姉妹は、ともに演劇を志していたのですが、
妹サミアは今や有名人気女優に。
彼女にはパートナーも、まだ幼い子どももいます。
一方姉のモナは、舞台女優をやってきましたが、
いまだ代表作をいうほどのものもなく、
私生活もにぎやかではありません。
そんな中で、サド原作の『美徳の不幸』の撮影に入ったサミアは、
そのあまりに激しい役柄と、
監督の執拗な演技要求ゆえ、
精神のバランスを崩し、
なんと、すべてを投げ出して失踪してしまいます。
モナは、彼女らしく自分を後回しにし、
妹の子どもや夫を助ける生活に。
そして一年後、
子どもの誕生日会の真っ最中に、
モナのケータイが鳴ります。
サミアが連絡していたのです……

正直なところ、
わたしにとっては、魅力的な物語ではありません。が、
なぜ見たのかと言えば、
それはレイラ・ベクティと、
彼女の母親役であるヒアム・アッバスが見たいからでした。
で、苦手な物語にしては、
飽きずに見られました。
マクロな枠組みで言えば、
アラブ系の一家の娘たちも、
なんの民族的差別もうけていないように見えます。
妹は特に、映画スターだし。

で、サミア役を演じた Zita Hanrot。
彼女は、フィリップ・フォーコンの『ファティマ』で、
娘役を演じていて、
それも印象に残っています。
彼女の出演作、もっと見てみようと思います。

2019年11月2日土曜日

『不安は魂を食いつくす』 

今週のゼミでは、
ファスビンダーの『不安は魂を食いつくす』(1974)を見ました。

60代のドイツ人掃除婦、エミ。
3人の子どもは独立し、
今は質素な一人暮らしです。
(エミの父親はナチの党員でしたが、
エミの夫はユダヤ人でした。)

ある晩、雨宿りに入った飲み屋で、
彼女は踊らないかと誘われます。
誘ってきたのは、モロッコ人の移民労働者アリでした。
そして……
二人は恋に落ちます。
ただ周囲は、
それを差別的な目で見ます。
やれ「黒人」だの、「不潔」だの、
年の差が20歳もあって不自然だのと。
(まあどれも、ヘイトの定番です。)
でも、二人は結婚し……
というお話。

70年代に作られたものとして、
とても鋭敏な作品だと感じました。
ナチの記憶、
移民の境遇、
労働者階級のメンタリティー、
一人だけ出てくる資本家の無関心、
そして、そうした「社会」的なもろもろだけでなく、
「人間」に迫る感じ……。
さすがです。

で、この映画は、
ファスビンダーに詳しい院生のN君によると、
『天はすべて許し給う』を下敷きにしているといいます。
こちらは、
ブルジョワ女性と庭師の恋、を描いていて、
階級の問題がより前面に出ているようです。
こちらも、確認する必要がありそうです。

ドイツ映画は、あまり見てなかったので、
これから勉強しなければなりません!

齋藤芽生とフローラの神殿

今日は、目黒美術館で開催中の、

斎藤芽生とフローラの神殿

という展覧を見てきました。

https://mmat.jp/

ほぼ完全に貸し切り状態で、
ゆっくり鑑賞できました。
とてもおもしろかったです。

わたしが気に入ったものの1つが、これ。


(これは「撮影可」でした。)
画像だと分かりにくいですが、
この作品に限って言えば、
ほとんどシュールな雰囲気と、
緻密な描写と、
厳しいリアリティーと……
そして不条理な必然性みたいなものが、
立ち上がってきます。

この斎藤芽生というアーティストの作品と出会ったのは、
ずいぶん前のことです。

http://tomo-524.blogspot.com/search?q=%E8%8A%BD%E7%94%9F

ちょっと衝撃的でした。
で、今回、久しぶりに見て、
やっぱりよかったです。