2017年5月4日木曜日

Khamsa

以前、「マルセイユ映画」

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/07/blog-post_24.html

の1本として、
Bye-Bye というフィルムを見ました。
いい作品でした。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/07/bye-bye.html

で今日は、このBye-Bye の監督である、
Karim Dridi の別の作品を見てみました。

Khamsa

です。
タイトルの khamsa というのは、
「ファティマの手」の別名で、
ここでは、
いつもこのペンダントを首から提げているジプシーの少年、マルコの、
あだ名でもあります。
そしてこのネックレスは、
アルジェリア系だった母の形見です。
結論から言うと、
とてもよかったです。

https://www.youtube.com/watch?v=tLR86VRTfrM ←全編版

https://www.youtube.com/watch?v=7MnYmZWy45M ←予告編

11歳のマルコは、
預けられていた家を逃げ出し、
生まれ育ったジプシーのキャンプ
(Marseille の北、Ruisseau Mirabeauにほんとにあります)
に戻ってきます。
でも、自堕落な父親(シモン・アブカリアン)は、
若い愛人といちゃつくばかりで、
マルコに何もしてやりません。
住むところさえ用意する気はない。
また、義母を訪ねるも、
男が愛人を出て行った今、
男の息子なんて顔も見たくない、
と追い払われてしまいます。
別の家で暮らす病気のおばあちゃんも、
ほとんど意識がなく、
マルコにはもう行き場がありません。
そんな彼を泊まらせてくれたのは、
いとこで小人のトニーだけ。
こうしてマルコは、
トニーのキャンピング・カーに住むのですが、
一方では、ジプシー仲間で幼馴染のコヨーテ、
近くのシテに住むアラブ系のRachitique たちと、
かっぱらいや空き巣狙いを繰り返します。
でも、
そんな生活が長く続くはずもなく……

主人公たちが住むジプシーのキャンプは、
こんな感じ。
(写真をクリックで拡大)


左手には太い自動車道(A55)が走り、
右手奥には海が見えています。
場所は、ここです。(Place des Ferrailleurs)

https://www.google.co.jp/maps/place/Chemin+du+Ruisseau+Mirabeau,+Marseille,+%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9/@43.3499469,5.3448699,3a,75y,45.71h,87.6t/data=!3m7!1e1!3m5!1sQEHKyENu-eY2Tk-RgjiiWA!2e0!6s%2F%2Fgeo2.ggpht.com%2Fcbk%3Fpanoid%3DQEHKyENu-eY2Tk-RgjiiWA%26output%3Dthumbnail%26cb_client%3Dmaps_sv.tactile.gps%26thumb%3D2%26w%3D203%26h%3D100%26yaw%3D12.491505%26pitch%3D0%26thumbfov%3D100!7i13312!8i6656!4m5!3m4!1s0x12c9c1d2796d7957:0x2b6772cbb3cfbe6e!8m2!3d43.350331!4d5.34926

マルセイユ、
奥が深いです。