2023年5月6日土曜日

戴冠式

チャールズⅢの戴冠式、
そんなにちゃんとじゃないですが、見ていました。

先日見ておもしろかった『エンパイア・オブ・ライト』は、
1980~1年を舞台としていて、サッチャーの名前も出てきてました。
そしてヒロインを演じたオリヴィア・コートは、
ドラマ『ザ・クラウン』で、
エリザベスⅡを演じているわけです。
なので、ちょっと興味が湧いて、
ちょうど1980年代にさしかかる、
シーズン4を見始めました。
すると……


この時期というのは、
チャールズが(王室によって)カミラと別れさせられて、
半ば捨て鉢な感じで、
そしてカミラへの強烈な未練の中で、
ダイアナに結婚を申し込み、
またダイアナの方も、
王室に嫁ぐことで家系を守れるとの思いもあり(と感じられます)、
結婚に至る時代でもあります。
そして82年になれば、
フォークランド紛争(戦争)が起き、
サッチャーはその本性を現わして好戦的になり、
チャールズの末弟は参戦する意志を見せたりもします。
こうした物語の中で、
オリヴィア・コートが女王を演じているのは、
なんだかちょっと目眩がします。
あの海辺の街の、
傾きかけた映画館で働いていたのに。
とはいえ一番注目しているのは、
やっぱりサッチャーの描き方なんですけどね。

さて戴冠式です。
まずチャールズⅢには、あまりいい印象がありません。
加えて、今日見ていると、
たとえば彼が乗っていた黄金の馬車は、
明らかに植民地主義華やかなりしころの遺物。
それをこんな風に使える無神経さは、さすがです。
(お名前は確認しませんでしたが、
某日本のTV局の中継を見ていたら、
大英帝国の強大さを、
さも素晴らしいことだったかのように興奮してしゃべっていて、
引きました。)
エド・シーランもアデルもエルトン・ジョンも、
みんなゲスト出演を断ったそうですが、
懸命でした。
(まあ、エリザベスの葬儀には加わった人もいましたが。)

フランスのニュースの情報によれば、
イギリス人の 2/3 は、戴冠式に興味はない、と。
それより、こんなことに政府の金を100億円も使うな、
ということなんでしょう。

君主制というものを存続させることに意味があるのか、
わたしは疑わしいと思っています。