2025年1月30日木曜日

M23

フランスのニュース、
ここ数日は、洪水と、
ゴマでの戦闘のニュースが目立ちます。


ゴマの情勢、
流動的だし、ルワンダも南アも絡んでいて、
(もちろん「列強」の企図もあるし)
かなり複雑。
とにかく、
もう戦争はやめて。

『ナイト・エージェント』2

以前見たこれ、


は、かなり面白かった記憶があるので、
配信が始まったばかりのシーズン2、
すぐに見てみました。

ただ今回は、
ふつうに楽しめた、
というくらいでしょうか。
前回のことはあまり覚えてないのですが、
(なので、これから確認しようかとも思っているのですが)
今回はかなりアクションが多くて、
その分、深さは足りない感じ。
もちろん、
3つの物語をうまく絡めてあって、
ちゃんとできてるのは確かなんですが、
まあ、アクション・ドラマなんですね。
(この人は、というような魅力的なキャラがいなかったことも、
関係あるかな?)

2025年1月26日日曜日

今日の夕焼け@茅ヶ崎

茅ヶ崎にソロ・キャンプに行ってる友人が、
ついさっき、
今日の夕焼けを送ってくれました;



「……日没は、人間を高め、
彼らの肉体が今日一日その中を彷徨った、
風や寒暖や雨の思いがけない移り変わりを、
神秘な形象のうちに集めてみせるのである。
(……)太陽の円盤が山の頂きを歯のように縁を刻まれた
堅い歯の形に切り取ってゆく時、
とりわけその時に、
人間は、
怪奇な映像の束の間の変転のうちに不透明な力や蒸気や稲妻が示しているもの、
その暗黙の葛藤を、
人間が自らの内奥に、
一日の間漠然と感じ取っていたものを見出すのである。」

『悲しき熱帯Ⅰ』レヴィ=ストロース(川田順造訳)

2025年1月22日水曜日

博士論文説明会

今日、
わたしの研究室の博士課程の院生Nくんが、
ついに、
博士論文説明会を行い、
無事終了しました。
もちろん、それなりに厳しい指摘もあり、
暖かい励ましもありでしたが、
最終提出日までには、
指摘された点を修正して、
きっちり仕上げてくれるでしょう。
(もちろん、本当の意味では、
論文は「仕上がる」ものではなく、
いつでも途中経過ではあるんですが。)

わたしにとっては、
彼が博士号を取ることが、
去年からの最大の(←そのままの意味です)目標だったので、
ここまで来てくれて、少しホッとしました。
まあ、わたしはほとんど何も教えてなどいなくて、
彼が自分で成長していったわけですが。

Nくん、お疲れ様でした。
提出まで、あと少しだけがんばって!

2025年1月20日月曜日

『エミリー・ザ・クリミネル』

ネトフリでたまたま見かけた映画、

『エミリー・ザ・クリミネル』(2022)

監督はデビュー作なので知らない人で、
俳優も馴染みがなかったんですが、
拾い物、なんて言ったら失礼ですが、
思いのほか良くて、びっくりしました。


舞台はロス。
多額の学生ローンを抱えたエミリーは、
前科があり、いい仕事に就けません。
(その犯罪のせいで、美大も卒業できませんでした。)
で、バイトに近いケータリングの仕事をしているんですが、
そんな時、同僚から、
やや怪しい、けれども美味しいバイトを紹介されます。
1時間ほどで200ドル。
それはカード詐欺の手先の仕事でした。
そしてエミリーは、その次の、もっと大きな仕事に誘われ、
イエスと答えてしまいます。
それは、もちろんお金のことが一番でしたが、
若いボスと、なんとも言えず呼吸が合うからでした……

このタイトルですが、
実は中盤、エミリーがある年配女性と話している時、
What do you do in life? と、アクセントの強い英語で聞かれ、
まだ分からない、とエミリーが答えると、
彼女はこう返します;

You will figure out your gift....
Emily the teacher,
Emily the mother,
Emily the something...

あなたの才能を生かして、
何ものかになるはずだ、というわけです……

エミリーを演じたオーブリー・プラザは、
この映画撮影時に38歳くらい。
落ち着いた、とてもいい演技でした。
彼女は、これ



にも出てましたが、今回の方が良かったです。
もちろん、キャラも映画のタイプも違いますが。

こういう映画がさらっとあるあたり、
アメリカ映画の強さを感じます。

2025年1月18日土曜日

2025年1月17日金曜日

AD VITAM

ギヨーム・カネ主演の、フランス製アクション映画、

『アドヴィタム』(2025)

を見てみました。
ネトフリで配信されたところです。
(ad vitam. はラテン語で、 for life。
「終生、生きている限り」)

主人公のフランクは、
Le Groupe d'intervention de la Gendarmerie nationale (GIGN
(国家憲兵隊治安介入部隊)
の優秀なメンバーで、
同じGIGNに所属する女性レオとの間に、
子供が生まれようとしています。
そんな時、ちょっとした事件の対応に向かうのですが、
予期しなかった銃撃戦が起こり、
部下を一人死なせてしまいます。
彼に落ち度はなかったように見えますが、
それでも、GIGN は彼を解雇します。
ただ、失った部下のために真相を探ろうとするうち、
国家的な犯罪が絡んでいたことに気づき……
という、まあ、ジャンル映画的な物語ではあります。

フランスのアクション映画としては、
いい方だろうと思います。
ただ、バックストーリーに回したエピソードが長すぎて、
時間の処理には疑問を感じました。
また、主人公フランクのパートナーである女性はなかなか積極的&魅力的で、
ただ、なぜ彼女がフランクに惹かれるのか、
いまいちピンときませんでした。
そして後半には、古い感じの「待っている女」になっちゃう感じもあるし。
もったいない。
(彼女 Stéphane Caillard は、これに出ていました。


ギヨーム・カネは、今回シナリオにも参加しているようです。
俳優としての彼のことは、全然嫌いじゃないんですが、
ただ、アクション俳優として見ると、
トム・クルーズやベルモンドのようなカリスマ性は感じません。
(比べるのは酷かな?)
ヴァンサン・エルバーズの方が華があるし、
ニコラ・デュヴォーシェルの方が影があると思います。
(まあニコラは、アクションは「?」ですが。)
そう考えると、年長ですが、
ジル・ルルーシュとか、
ジェラール・ランヴァンなんかは良かったかな。

2025年1月16日木曜日

『サーミランドの宮沢賢治』

白水社から、1月10日に発売されたばかりの、

『サーミランドの宮沢賢治』

を読んでみました。
おもしろかったです!

これは、詩人とミュージシャンという、
なかなか稀有な組み合わせの二人による、
北の地帯の紀行です。
そして、よく書けた紀行文はそういうものなんでしょうが、
読み終わった今、
年始早々、フィンランドの北の「果て」まで旅してきた気分です。
(自分は持ってもない)スノーブーツで雪道もたくさん歩いて!

「サーミランド」というのは、
「サーミ人の土地」のことだそうです。
(いわゆる「ラップランド」のこと。)
そういう「北」を目指すことになったきっかけは、
宮沢賢治にあります。
彼の「北」を辿るというか、延長するというか、
自分も生きてみるというか。

そしてフィンランドの「果て」の村には、
詩人の友人が母親と暮らしていて、
二人はそこで「となかい」料理をふるまわれもします。
(いい時間!)

思慮深い二人なのに、
どこか「珍道中」風なところも見せてくれる、サービス精神もあります。
(微笑ましい!)

わたしは、賢治については通りいっぺんの知識しかありませんが、
それでも十分おもしろかったので、
賢治ファンなら大変なことになるでしょう!

詩人とは、管啓次郎、
ミュージシャンは、小島敬太(ケイタニーラブ)。
詩人の言葉はいつも通り、時に瞬時に氷結し、読むものを立ち止まらせます。
ミュージシャンの耳は、わたしには到底聞こえそうもない音を聞き取り、
それを掌に載せるように差し出してくれます。

まさに、この時期に読むのにぴったりの本でした。

2025年1月13日月曜日

いよいよ!

フラ語シリーズ第6弾、

『フラ語フレーズ集、こんなの言ってみたかった!』

いよいよ明日発売開始です。

Amazonの、
編集者Mさんに書いていただいたコピーは、こんな感じ;

****************************************************************

超人気の〈フラ語〉シリーズ、待望の会話編!

累計17万部突破の『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』は、
フラ語学習者のアナタなら、もうきっとごぞんじのはず。
まもなく30万部に届く勢いの〈フラ語〉シリーズに、
待望の会話編が加わりました。
フラ語業界〈最強のふたり〉が厳選した「決めセリフ」105&使える表現400余りが、
オール読みがな付きで! 
付属の音声は、フラ語のみをコンパクトにまとめたショートver.と、
日本語解説も含めて聞き流せるロングver.(たっぷり300分! 長っ!)の2種類。
もうこれで決まり![2色刷]

****************************************************************

ちょっと<最強のふたり>かどうかはともかく、
いい感じにでき上がって、
価格も(白水社に頑張ってもらって)抑え目にできて、
トータルで、うまくできたな、という感触を持っています。
あとは、多くの人に、
楽しんでいただくことを願うばかりです。
どうぞよろしくお願いします!

それにしても今回は、音声が300分という、初めての試みもあります。
各フレーズのページのQRコードをスマホで読み取るだけで、
そのページの音読(そのままじゃなく、やや膨らんでます)が聞けちゃいます。
これ、「本」なんでしょうか?
文字と一緒に音声が詰まったナニカ、という感じ。
Mさんのアイディアから始まったことですが、
やってみて良かったと思っています!

(個人的には、他の本もこんな風にしていきたいと思っていますが、
たとえばフラ語シリーズをそういう風に作り直すと、
どうしても定価が上がってしまうのが、気になるところです。
でもやりたいかな!)



2025年1月12日日曜日

『続 夕陽のガンマン』

映画の中で、1度も「夕陽」が出てこないことで知られる

『続 夕陽のガンマン』(1966)

を見てみました。
約3時間。
今の感覚からすると、
編集がずいぶんのんびりしていると感じました。
たぶん、100分くらいにしたら、
もっといい感じになるかも。

南北戦争を背景に、
3人の流れものが、
南軍が失った金貨を探し求める物語です。
なので、
ガンマンたちの撃ち合いもあれば、
南軍、北軍による戦闘場面もあり、
長くなる要素はあるわけですが。

印象に残ったのは、
多用されるクローズ・アップと、
洗練された構図。
これは、『夕陽のガンマン』と明らかに違うので、
撮影監督であるトニーノ・デル・コリのお手柄なのでしょう。
彼の遺作は
(調べてみて今日知ったのですが)
『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)
でした。
劇場で見たのを思い出しました。

でこの『続 夕陽のガンマン』も、
昔見たはずなんですが、
95%くらい覚えてませんでした。
ただ、ある決闘の場面があるんですが、
そこだけ見覚えがありました。

あとは『荒野の用心棒』を確認したいんですが、
これはDVDを買う必要がありそうです。

「多様性や自由、科学を促進する価値観は、もはや存在しない」

イーロン・マスクが所有するX。
たしかにここしばらく、
右翼的な言説が多く流れてきていました。
アルゴリズムがそのように作られているんだなという感覚、
たしかにあります。
そもそもこのオーナー、
ヨーロッパ各国の政治状況に、
余計な口出ししますが、
まあ、トランプの戦略の一部ではあるんでしょう。

で、このニュース。


学生たちに、
X には注意して!
と言おうと思っていたら、
ドイツなどではもうここまで来ていました。
このへん、さすがドイツ。

ただ、
フェイク・ニュースや巧妙なプロパガンダに対抗するのに、
リテラシーでは限界がある、
と多くの論者が指摘していて、
それはとても困ったことで……
いい方法、見つけないと。

2025年1月10日金曜日

過去1

今日は、
午後、4つの会議あったんですが、
(まあ、そのうち1つは短時間で終わったんですが)
午前中は、テニスでした。
何年も、試行錯誤ばかりして、
それは主にフォームについてだったんですが、
しばらく前から、むしろ「打点」が一番重要だと、
思い至りました。
(練習とYouTube のおかげで。)
で、
最近はもう一歩進んで(?)、
リズムを意識しています。
プロの映像を見ていると、
踊るように滑らかな動きです。
ああはできませんが、
あんまりギクシャクしてるのも……ということで、
リズム、なんですが、
これ、どうもうまくいっているようです。
火曜には、初めてのコーチから、
リズムはいいです、と言われ、
今日は、いつものコーチから、
「過去1よかった!」と言われました!
今日の感覚を、再現できるようにしていきたいです!
(それが難しい!)

cristalliser 結晶化する

ほぼ毎朝、
BS・NHKのワールド・ニュースを見ています。
フランスのニュースは、
8時に始まる回の冒頭に登場します。
(時々変わります。)
それに続いて、ドイツZDFをみて、
その後はスペイン、カタール(アルジャジーラ)と続きます。
ABCは、この時間には流れませんが、
BBCは流れることもあるし、
別の時間のものでも結構見ます。

一番「いい」と思うのは、ZDFです。
(ただしガザ問題は別。
ドイツは、「ユダヤ人」にはからっきし弱く、
ふだんとは別の顔になります。)

で、
このところ毎朝顔を見てしまうのが、
オーストリアの極右=自由党の、キクル党首です。
去年の選挙で第一党になり、
2位以下の3党が連立を目指したのですが、挫折。
どうも、キルク首相が誕生しそうです。
感覚としては、
フランスでル・ペンが大統領になる感じでしょうか。

しばらく前から言われていることですが、
このオーストリア、ハンガリー、ドイツ、オランダ、イタリア、
そしてフランスも含めて、
ヨーロッパにおける右翼の台頭はどうしたことでしょう。
いや、どうしたこと、と言うか、
もちろんある程度想像できるのですが。
「戦前」に似てきたと感じる人も、多いんじゃないでしょうか。

要は、アメリカ的な状況な訳ですね。
蔓延する不満を、cristalliser する政治です。
そこには、エリート層への反感が、間違いなくあります。
「右」であるには違いないけれど、
背後には(左右じゃなく)上下の問題があると、
これは多くの人が数年前から指摘してきたことですが、
その通りだと思います、
(かえすがえす、ハリスの敗北はショックです。)

仲良しの同僚が、来年度1年間、
ウィーンに研究しに行きます。
自由党の嵐についての、現場からの声、期待しています。

APT. と Bad Romance

今日、フランス語のクラスに、
大学で使っている「連絡網」を使って、
どうでもいい(!)情報を流しました。
で、
ここにも貼ってしまいましょう!

***************************************
もう2ヶ月くらい経ちますが、APT. 、ヒットしましたよね。
知り合いの音楽学校の先生は、今は、Bruno Mars を聞いとけば間違いない、
と言ってました。

ただこの APT. 、多くの人が言ってる通り、どうしても、
Lady Gaga の Bad Romance (2009) を思い出してしまいます。
有名な曲なので、知ってる人も多いと思いますが。

https://www.youtube.com/watch?v=qrO4YZeyl0I

https://www.youtube.com/watch?v=_pPnVdxKNDk

で、Bad Romance のラスト近く(3'52 あたり)に、
ちょっとだけフランス語が出てきます。

Je veux ton amour et je veux ta revanche
Je veux ton amour, I don't wanna be friends

Bad Romance をカラオケで歌う時は、ぜひフラ語もいい発音で!
(Remix と試験には出てきません!)

***************************

まあ、YouTube まで開く学生は少ないでしょう。
それはわかっています。
ただ、一人でも二人でも興味を持ってくれれば、という感じです。

2025年1月9日木曜日

「メキシコのアメリカ」

アメリカの次期大統領が、
メキシコ湾をアメリカ湾に名称変更を、
と、訳のわからないことを言い出したのに対して、
メキシコ大統領は、こう言いました;


「メキシコのアメリカ」👍

そしてグリーンランドも、パナマ運河も。
これからの4年間、まだまだ色々ありそうですね……

『愛の賛歌』

今日から授業開始。
で、フランス語の授業では、
『愛の賛歌』を歌ってみました。
条件法がたくさん出てくるので、
その練習です。

この歌、途中に

Je me fous du monde entier.
「全世界なんてどうでもいい」

なんて言ってて、
まあ、いわば「おバカ」な歌ですが、
最後の1コーラスでは、
「死」と、
死後の「再結合 réunion」がテーマ化されていて、
そこはちょっと興味深いです。
使ったヴィデオは、
そうです、開会式のヤツです!

2025年1月5日日曜日

『秘密の森の、その向こう』



ずっと気になったまま見ていなかった

『秘密の森の、その向こう』(2021)

を、やっと見てみました。(アマプラ)
よかったです。
期待以上でした。


不思議な話です。
主人公は少女ネリー。
映画は、彼女が大好きだったおばあちゃんが亡くなるところから始まります。
で、ネリーの母親マリオンは、
実家の片付けを(ネリーや夫とともに)しようとするのですが、
理由は語られないまま、ふと二人を置いて実家を去ってしまいます。
そんな時、ネリーは、
森の中で自分と同じくらいの少女と出会います。
彼女の名前はマリオン。
彼女は、どうやら、
まだ子供時代を生きている、ネリーの母親マリオンその人なのです……
(原題は、Petite Maman。そうなんですね。)

多くの人が感じると思うんですが、
なんと言っても、
二人の少女が魅力的。
ちょっと笑ったり、
ちょっと寂しそうにしたり、
ちょっと緊張したり、恐れたり、
でも一歩踏み出したり。
どれ一つをとっても、感情が結晶化しているような、
静かな余韻があります。
死や病や別れや出会いや友情が、
「時間」を超えた場所にそっと置かれている感じ。

そしてシアマ監督は、今回もまた、
「ガールフッド」が煌めく瞬間を用意してくれています。
思い出されるのは、なんと言っても リアーナの Diamond。



この映画も、『ガールフッド』というタイトルで、
アマプラにあります。
来週、これを授業で使おうかな、と思案中です。






「フランス政治は大混迷も」

フランシス・フクヤマも、
今のフランス政治は明らかに「混迷」してると言ってましたが、
こんな記事もありました。


「混迷」してますねえ。

『ザ・ウィドウ 〜真実を求めて』

ケイト・ベッキンセイル繋がりで、
アマプラのドラマ、

『ザ・ウィドウ 〜真実を求めて』

を(ざっと)見てみました。


飛行機事故で亡くなったはずの夫が、
暴動が起きたキンシャサからのニュース映像に映り込んでいて、
それを見たケイトが、
周囲の反対を押し切ってコンゴへ向かう、というお話です。
ケイトを見せるドラマで、
しっかり作られていると思うんですが、
ややスピードが遅いかな。
ただ、今後、
キンシャサが出てきたドラマなんだっけ?
となった時のために、備忘として書いておきます!

2025年1月3日金曜日

Free, White and 21

ハワーディナ・ピンデルの、

Free, White and 21

です。


これ、わたしは初めてみましたが、
1980年制作ですね。
わたしが学部生の頃です。
この「free, white and 21」というのは、
戦前のアメリカ映画でよく使われていたフレーズのようです。
もともとは選挙権を持っていた白人男性のセリフだったものを、
若い女性が言うことで、
独立した自由、みたいなものを主張していたようです。

でもこのヴィデオでは、意味は違います。
ピンデル(や彼女の母親)が人生で受けてきた差別を語り、
(ピンデル扮する)白人女性が、
あなたはパラノイアなんじゃないの?
わたしはそんな経験ないけど?
だって、自由で白人で21歳だから!
と言い放ちます。
当時の、白人女性「フェミニスト」たちが、
有色人女性に対する人種差別を過小評価し、
今でいう「インターセクショナリー」にまったく気づいていない状況を、
キツ〜ク提示しています。

1980年。
いかに自分がボ〜ッと生きてたか、
思い知らされます。
そして色んなものがYouTubeに上がっていて、
ほんとに助かります。

「クーリエ・ジャポン」

まったく回し者ではないんですが、

「クーリエ・ジャポン」

の有料会員になってみました。
今までは無料会員で、
月に2本までしか記事が読めなかったんですが、
今、新春キャンペーンとやらで、
月額550円になっています。
一年契約なので、6600円。
これで1年間読み放題&推薦本も月に3冊読めます。
まあね、550円て、ほとんどカフェ1回分ですから、
安いと言えると思います。
とりあえず、1年間購読してみます。

(Le Monde, L'OBS, Libération などの記事もあります。
もちろん翻訳されています。
また、Wall Street Jounal はほとんど読みませんが、
この英語サイトにもアクセスできるそうです。)

2025年1月2日木曜日

Kate Beckinsale

年末に見た『ザ・クリミネル』に主演していたケイト・ベッキンセイル。
年明けに、彼女のニュースが。

最初に見かけたのはこれ;

https://fr.news.yahoo.com/kate-beckinsale-d%C3%A9nonce-violences-envers-164858594.html

で、英語のニュースを確認すると、


日本語も探すと、ありました。


違いは、
Yahoo France では、トップ扱いで、
一番目立つところに出ていたこと。
ケイト・ベッキンセイル、フランスでは知名度が高いんでしょうね。



2025年1月1日水曜日

“戦争と分断”の世界を生きる

今見つけたところです。
期限までに聞くつもりです。

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

2024の、アメリカ大統両選挙期間に、
かなり話題になったと記憶している

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)

が、しばらく前から、すでにアマプラで公開されています。
やっと今日、見てみたんですが……

映画としては、「?」。
ちょっと期待しすぎたかもしれませんが、
なんと言っても、浅い。
せっかく「内戦」の話をしてるのに、
互いの主張の違いなどが不明で、
主人公である女性カメラマンたちの、
個人的な、
しかも内戦の本質とはほとんどクロスしない物語が中心です。
編集の方針自体が甘くて、
こういう社会的なテーマを扱うことと、
マッチしていない印象でした。

やっぱり期待しすぎたかな?

『夕陽のガンマン』

あけましておめでとうございます!

元旦は、
このところ週5のペースで行っているカフェもお休みなので、
行くところもなく、
年末にBSで放送されて録画しておいた、

『夕陽のガンマン』(1965)

を見ることにしました。
この映画は、
わたしが小・中学生の頃は、
しょっちゅうテレビで放映されていて、
何度か見ましたが、
大人になって、
「マカロニ・ウエスタン」
であることを意識しながら見たことはなかったので、
ちょうどよかったです。
(実は、アマプラなどで探していたんですが、
ないんですね、意外にも。)

物語は、
予期していたよりも複雑でした。
賞金稼ぎが二人いて、
その両者が組んで、
ワル一味を取り押さえようというのが経糸なんですが、
このワルの親分が曲者で、
子分に罪を着せたり、
二人の賞金稼ぎを相打ちさせようとしたりします。
また主人公である賞金稼ぎたちも、
対立したり接近したり、
裏切ったり助けたり、
なかなか忙しいです。
少なくとも、「善と悪」という構図ではありません。

賞金稼ぎ二人は、
モンコ(クリント・イーストウッド)と、
モーティマー(リー・ヴァン・クリーフ)です。
「モンコ」というのは、スペイン語で、
「片腕のない人」のことだそうです。
音楽はもちろんモリコーネで、懐かしかったです。

これでうまくいく、
と思った瞬間にどん底へ落ちる、
いわゆる「見せかけのピーク」があり、
モーティマーには、
実は映画開始時点ですでに失われたものがあったことが、
終盤判明します。
前者はハリウッド的で、
後者はフィルム・ノワール的、
と言えるでしょうか?