2025年1月1日水曜日

『夕陽のガンマン』

あけましておめでとうございます!

元旦は、
このところ週5のペースで行っているカフェもお休みなので、
行くところもなく、
年末にBSで放送されて録画しておいた、

『夕陽のガンマン』(1965)

を見ることにしました。
この映画は、
わたしが小・中学生の頃は、
しょっちゅうテレビで放映されていて、
何度か見ましたが、
大人になって、
「マカロニ・ウエスタン」
であることを意識しながら見たことはなかったので、
ちょうどよかったです。
(実は、アマプラなどで探していたんですが、
ないんですね、意外にも。)

物語は、
予期していたよりも複雑でした。
賞金稼ぎが二人いて、
その両者が組んで、
ワル一味を取り押さえようというのが経糸なんですが、
このワルの親分が曲者で、
子分に罪を着せたり、
二人の賞金稼ぎを相打ちさせようとしたりします。
また主人公である賞金稼ぎたちも、
対立したり接近したり、
裏切ったり助けたり、
なかなか忙しいです。
少なくとも、「善と悪」という構図ではありません。

賞金稼ぎ二人は、
モンコ(クリント・イーストウッド)と、
モーティマー(リー・ヴァン・クリーフ)です。
「モンコ」というのは、スペイン語で、
「片腕のない人」のことだそうです。
音楽はもちろんモリコーネで、懐かしかったです。

これでうまくいく、
と思った瞬間にどん底へ落ちる、
いわゆる「見せかけのピーク」があり、
モーティマーには、
実は映画開始時点ですでに失われたものがあったことが、
終盤判明します。
前者はハリウッド的で、
後者はフィルム・ノワール的、
と言えるでしょうか?