元旦は、
このところ週5のペースで行っているカフェもお休みなので、
行くところもなく、
年末にBSで放送されて録画しておいた、
『夕陽のガンマン』(1965)
を見ることにしました。
この映画は、
わたしが小・中学生の頃は、
しょっちゅうテレビで放映されていて、
何度か見ましたが、
大人になって、
「マカロニ・ウエスタン」
であることを意識しながら見たことはなかったので、
ちょうどよかったです。
(実は、アマプラなどで探していたんですが、
ないんですね、意外にも。)
物語は、
予期していたよりも複雑でした。
賞金稼ぎが二人いて、
その両者が組んで、
ワル一味を取り押さえようというのが経糸なんですが、
このワルの親分が曲者で、
子分に罪を着せたり、
二人の賞金稼ぎを相打ちさせようとしたりします。
また主人公である賞金稼ぎたちも、
対立したり接近したり、
裏切ったり助けたり、
なかなか忙しいです。
少なくとも、「善と悪」という構図ではありません。
賞金稼ぎ二人は、
モンコ(クリント・イーストウッド)と、
モーティマー(リー・ヴァン・クリーフ)です。
「モンコ」というのは、スペイン語で、
「片腕のない人」のことだそうです。
音楽はもちろんモリコーネで、懐かしかったです。
これでうまくいく、
と思った瞬間にどん底へ落ちる、
いわゆる「見せかけのピーク」があり、
モーティマーには、
実は映画開始時点ですでに失われたものがあったことが、
終盤判明します。
前者はハリウッド的で、
後者はフィルム・ノワール的、
と言えるでしょうか?