『秘密の森の、その向こう』(2021)
を、やっと見てみました。(アマプラ)
よかったです。
期待以上でした。
不思議な話です。
主人公は少女ネリー。
映画は、彼女が大好きだったおばあちゃんが亡くなるところから始まります。
で、ネリーの母親マリオンは、
実家の片付けを(ネリーや夫とともに)しようとするのですが、
理由は語られないまま、ふと二人を置いて実家を去ってしまいます。
そんな時、ネリーは、
森の中で自分と同じくらいの少女と出会います。
彼女の名前はマリオン。
彼女は、どうやら、
まだ子供時代を生きている、ネリーの母親マリオンその人なのです……
(原題は、Petite Maman。そうなんですね。)
多くの人が感じると思うんですが、
なんと言っても、
二人の少女が魅力的。
ちょっと笑ったり、
ちょっと寂しそうにしたり、
ちょっと緊張したり、恐れたり、
でも一歩踏み出したり。
どれ一つをとっても、感情が結晶化しているような、
静かな余韻があります。
死や病や別れや出会いや友情が、
「時間」を超えた場所にそっと置かれている感じ。
そしてシアマ監督は、今回もまた、
「ガールフッド」が煌めく瞬間を用意してくれています。
思い出されるのは、なんと言っても リアーナの Diamond。
この映画も、『ガールフッド』というタイトルで、
アマプラにあります。
来週、これを授業で使おうかな、と思案中です。