2010年9月12日日曜日

「神」



ハラル、というのは、イスラムの戒律にのっとって処理された食品のことで、
パリにもたくさん、ハラルを扱う店がありました。
サン・ミッシェルで入ったケバブ屋さんも、ふと見るとハラルの表示が。
ケバブだからか、食べてる分にはわかりませんけど。
そういえば、最近はスーパーでも、ハラル食品を扱う店が出てきたとか。

雑誌クーリエ(去年のですが)は、世界の宗教を特集しました。
その記事には……
カナダ政府の予測によると、2025年には、世界の3分の1はムスリムであろう、と。
そして現在、イスラム・マーケットの規模は約50兆円に達しているとか。
ネスレ社などは、世界480の工場のうち70か所以上にイスラムの専門家を置き、
彼らのおかげで年間2900億円のビジネスが支えられている、というのです。

この号には、イスラム原理主義テロリストの「厚生施設」などの紹介もあり、
なかなか面白いです。
あのリチャード・ドーキンスの、
「神はほぼ確実に存在しない」という断言などもあります。

そういえば……
イスラムの神は、ユダヤ教やキリスト教の神と「同一」なこと、
ご存知でしょうか?
イスラムから見れば、神は何度か人間にメッセージを与えた、
たとえばノアやイエスに。
でも彼らはそれをうまく生かせなかったので、神は最後に、
また言葉を与えた、ムハンマドに、というわけです。
(ただイスラムの文脈だと、イエスは「神の子」ではなく、
人間の預言者ということになるようです。その点は、
ユダヤ教も同じ立場ですね。)
だから「アラー」=「ゴッド」と考えていいわけです。
別の神を立てているわけじゃないんですね。