2015年3月1日日曜日

Une jeunesse comme aucune autre


イスラエル映画、

Une jeunesse comme aucune autre

を見てみました。(フランス語版)
タイトルは、
「他のどれのようでもない青春→ここだけの、特別な青春」
くらいなんでしょうが、
英語のそれは、Close to home
なので、ヘブライ語のオリジナルがどんな意味なのか、
はっきりしません。

https://www.youtube.com/watch?v=7g1rIREmj2Y

(←予告編ではないんですが、
どなたかが作成した、この映画のイメージヴィデオです。
うまくできてると思います。)

エルサレムに、二人の少女がいます。
スマダとミリットは、ともに18歳。
そしてともに、兵役についています。
そう、イスラエルでは、女子も徴兵されるんですね。
(「高校卒業時にあたる18歳から,
男性は3年間,
女性は2年間の兵役が義務づけられている(……)。」
外務省HP)

二人は、エルサレムの担当地区で、
通りかかったアラブ人の身分証を確認します。
それが、彼女らの仕事です。
でもそれは、ただつまらないだけでなく、
どこか理不尽で、歓迎されるはずもなく、
非生産的な行為です。
ミリットは、それでもまあ素直にパトロールをします。
けれども、奔放で規則に縛られないスマダは、
熱心ではありません。
でもそんな時、
ミリットの近くで、
テロが起きるのです。

2005年の映画なので、
もう10年前ということになりますが、
基本的には変わっていないのでしょう。
(もちろん、兵役拒否する若者も少なくないそうですが。)

エルサレムの日常がわかり、
街の雰囲気も伝わり、
二人の少女はそれぞれに魅力があります。
友情も、反発も、それぞれに誠実。
小粒ですが、好きなタイプの映画でした。