2015年4月8日水曜日

『正しい恋愛小説の作り方』

という作品を見てみました。

http://www.allocine.fr/video/player_gen_cmedia=18411212&cfilm=61313.html

原題は Toi et Moi。
珍しいことではありませんが、
思い切った邦題です。
いや、今回のは、思い切ったというより、
なんというか、落ち着いて考えると、
ほぼ意味はないんですね。
ただ、「正しい」「恋愛小説」「作り方」
というような語句が、
なんとなく連想させる雰囲気を伝えているのでしょう。
(そういう意味では、Toi et Moi も、
そんなに意味は感じませんけど。)

そんなに娯楽的でもないのだけれど、
一応「ラヴコメ」に入るのでしょう。
主人公である姉妹の、小説家である姉のほうは、
ファリドというアラブ系の男と付き合っていて、
その後は、
スペイン系の、石工でもある建設作業員と付き合います。
二人とも移民系であるのは、
なにか制作上の意図があるんでしょうか?
前者は、
金持ちだけど遊び人で不誠実。
後者は、
気のいい出稼ぎ労働者で、コミュニティー内で生き、
「教養がない」と彼女に判断されます。

一方で、チェリストの妹のほうは、
養護学校(?)で働く、やや愚痴の多い男、
そして、才能あるヴァイオリニスト、
と関係を持ちます。
この二人は、ともにヨーロッパ系白人。

全体として見ると、
小説家と音楽家(二人)はヨーロッパ系白人で、
胡散臭い金持ちと肉体労働者は移民系です。

ちょっと、気にならないでもないです。