2020年1月30日木曜日

『ペイド・バック』

原題が The Debt なので、
内容に合わせてふつうに訳せば、
『遂行義務』
くらいだと思うんですが、
今日見た映画の邦題は、

『ペイド・バック』

という、カタカナでした。
(「借りを返された」かな?)

https://www.youtube.com/watch?v=ZXFXoXomoxk

モサドを描いているということ、
ジェシカ・チャステインが出ているということ、
が見た理由です。

映画の冒頭、
やや時間の処理が込み入っていて、
というかあまりうまくなくて、
戸惑いましたが、
全体としては混乱しませんでした。

物語は、かつて「ビルケナウの外科医」と呼ばれた、
ナチ所属の医師を中心に回ります。
彼は、ナチ的優生思想を信奉しており、
それは逃げ回っている今(1966)も変わりません。
モサドは、なんとか彼を逮捕し、
裁判にかけようと思っています。
そしてついに、東ドイツで医者をしていた彼を発見するのです。
モサドは、3人のメンバーを送り込みます。
その作戦は、成功したかに見えました……

ジェシカ・チャステインはユダヤ人なのかと思ってちょっと調べたら、
あるユダヤ系雑誌のインタヴューで、
こんなやり取りをしていました。

ーFor a non-Jew, you’re very steeped in our culture.
JC: I’m an honorary.

名誉ユダヤ人(?)、
なんですね!

でも彼女については、結局、
『女神の見えざる手』
が一番好きです。
ただこの邦題もイマイチ。
アダム・スミスかと思っちゃうし。
こちらの原題は

Miss Sloane

このほうが、
まさにヒロインそのものを描いてるんだ、
という感じが伝わると思うんですが。