2020年1月18日土曜日

La fête est finie

Fatima で注目された、ジャマイカ系の父親を持つ Zita Hanrot と、
Clémence Boisard が共演した、

La fête est finie (2017)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=B4TNIxLTWpk

これはなかなかハードな内容でした。
まず、セレストゥ。
まだ19歳の彼女は、薬物依存症です。
あらゆる薬物に手を出し、
深く依存し、
母親や友人に暴力をふるっていました。
そしてシエム。
26歳になる彼女は、
アラブ系の知的な家庭で育ちました。
父親も、自分を含めた三姉妹も、
みな法律を勉強し、
妹は実際企業弁護士として活躍しています。
でもシエムは、
勉強を半年で放棄し、その後、
薬物依存となり、
恋人の子どもを妊娠したものの、
摂取していた薬物のせいで妊娠を継続することができませんでした。
物語は、
セレストゥとシエム、
この二人が、たまたま同じ日に、
薬物依存治療のための収容所に到着するところから始まります。

幼い闘士のようなセレストゥと、
プライドの高いシエムは、
最初誰とも打ち解けなかったのですが、
同室になった二人は、
このセンターへの反発を共有し、
しだいに仲良くなってゆきます。
で、一緒にお風呂に入っている姿に、
同性愛行為を疑われ、
その他の逸脱行動とも合わせ、
出て行かされるのです。
(このセンターでは、性的な行為はご法度です。)
そして、本当に大変なのは、
町に戻ってからでした……

正直言って、
やや重い映画です。
薬物依存者たちの会合が繰り返し登場し、
また基本的に二人も重荷を抱えている状態だからです。
(会合の場面は、
ローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズの、
アルコール依存者の集会を思い出させます。)
そしてそう感じながら見ていたのですが、
ラストは、よかった。
決して「これでよし」というようなものではないのだけれど、
たとえ失敗しながらでも、
なんとか二人はやっていくだろうと思えたからです。
女性の友情を描いた映画って多くはないですが、
これは、間違いなく(やや特殊ですがですが)その1本です。

(「女性の友情を描いたフランス映画」というテーマで、
論文が書けそうな気もしますね。
すぐに思い浮かぶのは、
『女はみんな生きている』や、

http://tomo-524.blogspot.com/2015/06/cheba-louisa.html

http://tomo-524.blogspot.com/2015/06/bande-de-filles.html

http://tomo-524.blogspot.com/2011/02/blog-post_21.html

くらいですが、もうこれだけでも書けそう、かな?)


女優二人も、ともによかったです。
クレマンス・ブワサールのほうは、
これにも出ていました。

http://tomo-524.blogspot.com/2016/07/gare-du-nord.html

これもまた見たいです。