2023年12月1日金曜日

『アイシェ ー反攻の時』

ネトフリで見かけたトルコ映画の宣伝文句が、
不倫した妻を追いかける、「名誉」を重んじる夫と親族たち、
そして「反攻」する女性、アイシェ、
というようなものだったので、
興味を引かれて見てみました。

『アイシェ ー反攻の時』(2020)


たしかにそういう話ではあったんですが、
映画のデキとしては、50点くらい?
逃走するアイシェと追跡する男たちのドラマが、
主に広大な森林の中で展開し、
その間、「物語」はほとんど動きません。
イスタンブールへ、とアイシェは言うんですが、
その街の姿はまったく見えないまま終わります。

それにしても、
この映画に出てくる男たちは、
揃いも揃ってゴリゴリの男性中心主義、家父長主義です。
トルコと言っても田舎だからでしょうか?
(中に一人、ドイツ帰りらしい男性もいるのですが、
まあ、ドイツ帰りだからってフェミニストとは限らないし。)
そして、そうした家父長制などを批判しているように見せながら、
実際の印象は、女性いじめとしか感じられないという、
「問題作」でした。