2024年12月31日火曜日

2024

2024年が終わろうとしています。
直近では、
韓国の、そしてアゼルバイジャンの飛行機事故、
ともに気になります。

そして、終わらないウクライナ、
終わらないガザ。
いや、終わらない、じゃないんです。
ロシアが、イスラエルが、やめようとしない、
そして国際社会(というなの虚像)が、
アメリカが、ドイツが、
わたしたちが、
止めることのできなかった戦争が、
この365日、毎日続いていました。
それが、2024年。

そして今日は、このニュース。

ガザで幼児の凍死が相次ぎ7人死亡

三牧聖子先生は、このニュースについて
こう書かれています;

極度に非人道的な事態だが、
この凄惨さや原因を明確に伝えない欧米の主要メディアにも批判が高まっている。
BBCやニューヨークタイムズ紙は
"Babies Die From the Cold in Gaza as Temperatures Drop"
といった見出しで伝えているが、
ガザの子供たちの死因は冬の寒さそのものではない。
イスラエル軍の無差別的な軍事行動でガザの病院機能はほぼ壊滅状況で、
人口のほぼすべてが避難を強いられている現状で、
冬の寒さをしのぐことが困難になっており、
弱いものから先に死んでいるのだ。
数日前、ガザ北部でほぼ唯一機能していたカマルアドワン病院が攻撃され、
医療従事者は退去を強制され、
患者にも多くの犠牲者が生まれている。
同病院にとどまり治療を続けていたサフィア院長は、
拷問で多数の死者が出ている刑務所へと連行されたが、
このこともアメリカの主要メディアはまともに報道していない」

2025は、
苦しむ人がいない、
そんな世界に近づいて欲しいと思っています。

2024年12月29日日曜日

『ザ・クリミナル 合衆国の陰謀』

気づけばなんだかとても押し詰まってますが、
大学関連の業務が宿題のように積み重なっていて、
もう、越年は避けられません。
Tant pis pour moi !

で、宿題から逃避(!)して、
アマプラで配信終了目前のこれを。

『ザ・クリミナル 合衆国の陰謀』(2008)


製作会社の倒産などがあり、
きちんと公開されなかったらしいのですが、
ふつうにおもしろい、というか、
いわゆる社会派の映画として、きっちりできていると思いました。
アメリカ映画の底力、と言ってもいいんでしょう。

女性記者が、
政府の極秘事項をすっぱ抜き、
情報元を明かせと迫られるのですが拒否。
その結果彼女は拘置所に送られ、
夫とも、幼い息子とも会えなくなり……
という物語です。

記者を、ケイト・ベッキンセイル、
追求する特別検察官をマット・ディロンが演じます。
記者の夫は、「フレンズ」のロス、デヴィッド・シュワイマーです。
で、この小説家の夫は、
親子の生活より自分の主義を優先させる妻に、
次第についていけなくなります。
そして息子もまた。

難しいです。
主義は一回の人生より大切なのか?
もちろん、多くの人が人生を選ぶ中で、
主義を選ぶ少数者が、社会を変えてもきたのでしょう。
どちらを選ぶのか。
正解はなく、
ただ、選択があるだけ…… なのでしょう。

2024年12月27日金曜日

『ブラック・ダヴ』

ネトフリのイギリス・ドラマ、

『ブラック・ダヴ』(2024)

を見てみました。
これもスパイもので、わたしの好きなタイプ。
で、実際おもしろかったです。


主人公は、
キーラ・ナイトレー演じるヘレン。
(ただし「ヘレン」は本名ではありません。)
彼女はスパイとしてある政治家に近づきます。
彼から、イギリス政府の機密情報を聞き出すためです。
小心で生真面目な彼は簡単に籠絡され、
やがて結婚。双子を持ちます。

そして事件が起こります。
在英中国大使が死に(殺され)、
それに関連して3人が殺されるのですが、
そのうちの一人(←アジア系)は、ヘレンの愛人でした。
ヘレンは、真相解明と復讐を誓いますが、
彼女のボスはそこに危うさを感じ、
ヘレンを守るべく、
7年前にロンドンを離れたサム(ベン・ウィショー)を呼び戻します。
このサムも、ロンドンにはさまざまな「記憶」があります。
そのうち最大のものが、
七年前に置き去りにしたアフリカ系の恋人マイケルです。
ただ彼はもう、子供を持っていました……

国際関係、スパイ組織、実働するスパイ、そして「日常世界」。
これらが絡み合う、
いわば「ジャンル・ドラマ」ですが、
配分もうまいし、物語もスリリングです。
最終話が少し種明かし感が強いこと以外は、
とてもおもしろかったです。

アマプラやネトフリのドラマのレベルが高くて、驚きます。
日本のドラマがこのレベルを連発するのは、
いつになるでしょうか?

Mr.&Mrs. スミス

アマプラのドラマ、

Mr. & Mrs. スミス(2024)

を見ました。
以前、ブラピとアンジェリーナ・ジョリーによる同名の映画がありましたが、
そのドラマ化です。
(映画の方、もう忘れてしまったので、
見直そうと思ってます。)

で、このドラマ、面白かったです!
見知らぬ男女が、
それぞれにスパイとして採用され、
夫婦を偽装するように命じられ、
そうして、二人で仕事をこなしてゆきながら……
というお話。


まず、主演の二人が魅力的。
新潟出身の母親を持つという、
日系アメリカ人、マヤ・アースキン演じるジェーン。
そして、アフリカ系アメリカ人で、
ラッパーのドナルド・グローヴァー演じるジョン。
それそれいいし、組み合わせも新鮮。
エピソードによって脚本家が違うので、
多少の波はありますが、
みんな合格点だと思いました。

で、マヤ・アースキンは十分良かったんですが、
当初の予定では、
フィービー・ウォーラー=ブリッジが演じる予定だったとか。
(彼女は、コレの監督&主演;


これはこれで、とっても見てみたかったです!




【見本到着】1/14配本

Enfin !

2024年12月25日水曜日

ボッチクリスマス🎄

今朝、いつものようにワールド・ニュースを見ていたら
ドイツとスペインのニュースで、
これ、同じ話?
と、一瞬勘違いするほど似てるニュースを報じていました。
それは、
クリスマスを孤独に過ごす人のための、
無料のパーティーが開かれた、と言う話題でした。

聴いてみれば、
もちろんドイツとスペインはもちろん別の場所、別の話なんですが、
状況や対応は激似なのでした。
主催しているのは地元の教会で、
参加者は、一人暮らしの年配の人たちだけでなく、
シングル・マザーや移民系の人たちもいて、
「クリスマスを一人で過ごさなくてよかった」
と言っていました。
(まあ、ボッチクリスマス自体は、
何も問題ないとわたしは思いますけど、
一人じゃない方がいい、と感じるのももちろん分かります。)

そしてパリでは、
ノートルダムのクリスマス・ミサ。
深夜ミサは0時から。
世界中から信者が集まっているようです。

ちなみにわたしは、
午前中から午後にかけて業務関連の事務報告をいくつかして、
今カフェにいて、
レポートを読むのにちょっと疲れ、
これを書いている、
そういうクリスマスです!
(でこれからネトフリで、
「ブラック・ダブ」の続きを見ます!)

アナ雪

今週の月曜日で、
無事に年内の授業を終えることができました。
(まだ、これからレポートが出てきますけど。)
今年は、例の参考書に関連した仕事が並行してもろもろあったので、
時間はけっこうツメツメになることがありましたが、
(レポートを読むのが、
授業の前日の遅い時間までずれ込むことがよくありました)
逆に、やることに追われていて考えてる暇もなく、あっと言う間でした。
もちろん、歳のせいもあるでしょうけど!

1年生のフランス語の最後の授業は、
ここ数年恒例になりつつある「アナ雪」です。
『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』
というおもしろい本の中に、
「アナ雪1」についての文章があるんですが、
「アナ雪2」は、
まるでこの本に対するアンサーであるかのように、
エルサの「自由」が描かれていて、
授業でも、まずはその辺の説明から始めてます。
話し始めると、
まあエルサがレズビアンである可能性が中心になるので、
最初は、ええ? みたいな顔をする学生たちもいるんですが、
説明しているうちに、なるほどね〜、みたいな表情に変わっていきます。
(と、わたしは思っています!)

そして、
比較的おとなしいと思っていたクラスなんですが、
歌はちゃんと歌ってくれて、
若い歌声を聴いていると、
なぜでしょう、ちょっと切なくなってきます。
わたしがそう感じていることは、
学生たちはまったく気づいていないと思いますが。

2024年12月19日木曜日

『セキュリティ・チェック』

以前見ておもしろかった、
「キングスマン」シリーズ、


ここで活躍したタロン・エガートンが主演している、

『セキュリティ・チェック』(2024)

を、ネトフリで見てみました。
舞台は、クリスマス・イヴのLA空港。
当然、今の時期に見せたいということなんでしょう。


で、
エンタメとしては、
かなりの力作でした。

ただ、どうおもしろいのか書こうとすると、
イマイチ言葉が出てきませんが、
物語の分かりやすさ、
スピード感、
そして特に、
荒々しさとスイートさのバランス、
気を遣って配置された民族性、
が特長なのかと思いました。
ふつうならここで終わり、というところから、
もう1捻りあるし。

また、クルマの中での争いの場面があるんですが、
とても迫力がありました。

そしてなんと、ワンカット。
どうやって撮ってるんだか……?
しかもまた流れる曲が、
絶妙に不釣り合いな「ラスト・クリスマス」!
ここ、よかったです!




2024年12月18日水曜日

ラスト・ゼミ

このところ、
いわゆる「クイア」な映画を見てきました。
で今日は、
30年以上前に見て、
「ああ、これがロードムーヴィーっていうものだ!」
と深く感じたコメディ、

『大災難P.T.A.』(1987)

を見てみました。
監督はジョン・ヒューズ。
(ただし、アマプラは注意。
「字幕版」とあるのに、日本語は選択肢にないようです!)


サンクス・ギヴィングを前に、
ニューヨークから、
妻と子供たちが待つシカゴの帰ろうとする、
エリート・サラリーマン(スティーヴ・マーチン)ですが、
帰ろうとすればするほど、
飛行機は遅れ、
空港は雪で閉ざされ、
レンタカーは燃え!
どんどんシカゴから遠ざかっていくのです!
そして道中知り合った、
無駄に陽気で嵩張る男(ジョン・キャンディ)が、
どこまでも一緒です。
果たして帰れるのか?
という物語です。

久しぶりに見ると、
印象が変わっている映画もありますが、
今回は、
爽快に楽しく、
やっぱりとても楽しいロードムーヴィでした。



2024年12月16日月曜日

旧交

先週あった、
修士論文中間発表会の後、
ワカモノ二人と食事に行きました。
一人は、今わたしの研究室にいて、
1月に博士論文の提出を予定しているNくん。
もう一人は、一年半前まで研究室にいて、
今は映画会社に勤めているTくんです。

思えば、
少なくとも60本は、
一緒に映画を見た仲です。
全部を言わなくても、
小さな場面を少し話すだけで、
みんな、どの映画のどの場面のことを言っているのか、
分かり合えるので、
話のスピードも展開も早いですが、
話していてとても楽しいです。
まあこの二人とは、
わたしの研究室に在籍していた歴代のメンバーの中でも、
とりわけ濃い時間を過ごしたので、
ちょっと特別な二人です。
(もちろん他の院生たちにも、ちゃんと研究指導してますが!)

春には、Nくんは、
博士号を取って卒業するでしょう。
なのでもう、ゼミで会うのも数えるほど。
Nくんとは、
修士以来長い付き合いなので、
いなくなるのが不思議な感じですが、
いい仕事を見つけられることを、
心から祈っています。

2024年12月14日土曜日

書影

書影、出ました!



2024年12月13日金曜日

今日は外を歩いていて、
寒い!
今季初めて、はっきり感じました。
冬ですね。

でもまあ、
冬の東京は晴れが多いので、
そんなに嫌じゃありません。
(どちらかいえば、夏の方がいいですけど。)

明日は、
修士1年生たちの、
修士論文中間発表会です。
楽しみなような、
心配なような。

今日、
初めて一緒にテニスをした男性がいるんですが、
最後に話したら、
なんと82歳!
ぜんぜん見えませんでした。
ちなみに、
睡眠時間は9時間で、
一度も起きないと。
何回も起きちゃうわたしから見ると、
本当に羨ましい話です。

そして……
今年もあと2週間ちょっとです。
はやい!

2024年12月8日日曜日

装丁&音声

『フラ語フレーズ集、こんなの言ってみたかった!』、
さっきついに、装丁が届きました。
フラ語シリーズですから、まああんな感じですけど、
今回は、ピンクと紫の間くらい。
かわいい色です!

で、先日収録した音声ですが、
今、半分くらい編集用のデモが来ていて、
トータルでは、300分を超える模様です!
長いです!
(まあ、少しだけゆっくり目に喋ってるせいもあるんですけど、
それにしてもね。)

本自体は、もう来週には校了して、
印刷に回ります。
近づいてきました!

2024年12月5日木曜日

the Best Song 2024

今年聞いた新曲の中で、
一番好きだった曲、
そして一番CDと一緒に多く歌った歌、
それは、これ;


タイトルは L'amour de ma vie. というフラ語
(The love of my life 生涯をかけて愛する人)
なんですが、歌自体は英語で、
しかも、ラヴラヴ・ソングじゃなく、
別れたカレシに話しかけるように歌っています。
そして、
あなたの今後の人生の幸せを願っているけど、
謝らなくちゃならないことがあるの、
あなたはわたしの、the love of my life だって言ったけど、
あれは嘘だった……
という内容で、
不思議におもしろいと思いました。

歌いやすいのも良かったです。

2024年12月2日月曜日

LINE スタンプ

いつになるか分からないし、
(というのも、まだデザイナーも決めてないからなんですが)
ほんとにできるかどうかも分からないんですが、
でも、たぶんできるはず! とは思っているもの、
それは、白水社による、フランス語入りLINEスタンプです!

本当は、もうとっくにあってもよかったはずですよね?
わたしとレナさんで、ぜひ作ってくれるように働きかけたら、
いいですね!
と答えてくれているので、
(いつになるか分かりませんが)
楽しみにして欲しいです!

(とりあえず、N'importe quoi ! は入れてって言いました。
「バカなこと言わないで! 無茶苦茶いうじゃん!」て感じです。

2024年12月1日日曜日

音声収録終了

一昨日の金曜日、
八丁堀(←初めて降りました)のスタジオで、
『フラ語フレーズ集』
の音声録音がありました。
で、
以前書いた通り、「オール読み上げ」を実施。
午後1時に開始して、
終わったのは9時半過ぎ。
こんなに読んだの初めて! 
っていうくらい読みました。
(ラジオ講座の収録の、2〜3回分はありました。)

でもまあ、みなさんに協力してもらったおかげで、
なんとか最後まで辿り着き、よかったです!
(正直、1日では終わらないかも、と思ってました。)

そして!
すみません、Amazonを見ると、
発売が、来年の1/14  に変更になっています。
でもまあ、完成間近なのは間違いないし、
音声は、まあとんでもない長さになっているので、
(録音技師さんたちは、これだけで売れますよ! と言ってくれました)
どうぞご期待ください!