2012年2月8日水曜日

雑感


玄葉外務大臣は、ほぼ一貫して、
イランの肩を持つかのような発言を続けています。
つまり、イスラエル寄りではなく、ということですね。

イランとイスラエルの問題は、もちろん簡単じゃありません。
イランはウラン濃縮施設を稼働させ、
核爆弾への道筋をつけているようです。
かつて、イランのアフマディネジャド大統領は、
「イスラエルを地図上から抹殺する」
と発言したことがあります。
これは「核攻撃」のことだと言われても仕方ないでしょう。
だからイスラエルは最近、なんなら先制攻撃したろか! と息巻いています。
もし実行されれば、これは第5次中東戦争(アラブ-イスラエル戦争)です。

アメリカとイスラエルが仲良しなのは言うまでもありませんが、
今アメリカはイスラエルを押しとどめようとしています。
(もちろん有事には、間違いなく支援するでしょうが。)
そして同時にイランに対する制裁をしているわけですが、
そこで日本の外務大臣は、
まあ日本は例外にして、とかなんとか、
制裁自体がゆるく見えてくるようなことを言いだすわけです。
これじゃイランは、あ、そんな感じね、と思うでしょう。
逆にこのままでは、イスラエルままた孤立を深めるばかり。
パレスチナ入植問題も、「性懲りもなく」という感じだし。

なにも「アメリカに従え」なんて気はありませんが、
日本の外務大臣、ないし政府は、この問題について、
ある種の独自外交でもする気なんでしょうか?
(石油が欲しいから?)
なにしろ「国家」公務員ですから、
「国益」こそが彼らの最優先事項なのは分かりますけど。
(義務教育の究極の目的は、「国家」に奉仕する人民の育成ですしね。)

ただ、シリア制裁に対する中国とロシアの拒否権行使に対しては、
玄葉大臣も、「深く遺憾に思う」と発言しています。当然です。
そしてアメリカもまた、中国・ロシアを批判しますが、
アメリカにその資格があるのか?
たしか似たようなこと、やってましたよねえ。

……というわけで、とりとめない雑感ですみません!