2012年2月29日水曜日

「落下」


今日の東京は雪!
小さな予定があったんですが、それをやめて、1日PCの前にいることに。
でも部屋にいても、寒い!

で、今日のYahoo France のtop page、そのまたトップ・ニュースの見出しは、

Une chute de reins à tomber par terre

でした。でそれについてる写真が、上に挙げてあるものです。
これは訳しにくいですねえ。

まず1番のキモは、chute です。
これはパラシュートのシュート。
つまり「落下」です。
(ラジオ講座のごく最初の頃、パラシュートの話題が出ましたね?
「パラ」が「防ぐ」で、「シュート」が「落下」。)

ただこの場合の「落下」、何を指すのかかと言えば、
それは腰(というか、背中の終わりからヒップの上半分にかけてというか)の斜面のこと。
たしかに、「落下」してますね。
でさっきのフランス語は、
この「落下(しているヒップ上部)」があまりに急斜面なので、
地面まで落ちちゃうぜ、くらいなところでしょうか。
つまり chute が、体の部位を指しつつ、
同時に「落下」というもとの意味をよみがえらせてる、ってことなんでしょう。
そして日本語には、chute に当たる部分は、名づけられていないんですね。
(まあ「くびれ」は近いのかもしれませんが、
それは体の「部位」というより、ある種の運動ですよね?)

体の部位の表現は、日本語もフランス語も色々ありますね。
そういえば中学校の頃、
どこまでが foot で、leg はここね、なんて、授業でやった記憶もあります。
意味論への、最初の1歩、という感じ?

たとえば「足」でも、
「ふくらはぎ」も「くるぶし」も「膝小僧」もありますが、
「ひかがみ」というのもありますね。
たしか金子光晴に、この「ひかがみ」を見つめる詩があったはずです。
もとは「引き屈み」。
たしかに、あそこが要になって屈むわけですね。

でも考えてみたら、「ひかがみ」ってフランス語でなんて言うんでしょう?
そもそも名づけられているんでしょうか?
知りません!
(明日レナさんに会うので、覚えてたら訊いてきます!)