2016年2月28日日曜日

『超説ハプスブルク家 貴賤百態大公戯 』

わが敬愛する年長の同僚である菊池先生が、
新著を出されました。

http://www.amazon.co.jp/%E8%B6%85%E8%AA%AC%E3%83%8F%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%AE%B6-%E8%B2%B4%E8%B3%A4%E7%99%BE%E6%85%8B%E5%A4%A7%E5%85%AC%E6%88%AF-%E8%8F%8A%E6%B1%A0%E8%89%AF%E7%94%9F/dp/4908110034/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1456662417&sr=8-1&keywords=%E8%B2%B4%E8%B3%A4%E7%99%BE%E6%85%8B%E5%A4%A7%E5%85%AC%E6%88%AF

今日は一日、この本を読んで過ごしました。

書名は、
「きせん ひゃくたい たいこうの たわむれ」
と読みます。
大きなテーマは「貴賤婚」。
貴賤婚とはつまり、
「貴」=王族

「賤」=それ以外全員
の結婚のこと。
ということは、侯爵も伯爵も、
大金持ちの豪商も議員も、
みんな「賤」ということになります。
ハプスブルク家では、
この貴賤婚は固く禁じられていました。
いろんな王族と結婚することで、
ヨーロッパ中にネットワークが広がり、
ひいては自分たちの権力基盤が安定するからです。
とはいえ、
それでもなお、
貴賤婚を選ぶ大公もいるわけで……

ナポレオンの二人目の妃、
マリー=ルイーズは、
ハプスブルクの王族出身です。
(もちろんマリー・アントワネットも。)
でも彼女、ナポレオンが流されると、
ウィーン会議でパルマ公国を与えられ、
そこで、新たな恋に落ちることになります。でも、
お相手が伯爵だったため、
これも貴賤婚だったのでした。

19世紀ヨーロッパの王族の雰囲気が、
とてもよく伝わってきて、
楽しかったです。
(巻末の家系図も役立ちました。)