2025年3月28日金曜日

『クレオパトラ』

ネトフリのドラマ、

『クレオパトラ』

を一気見しました。
彼女が幼い 時代から、
カエサルとの間に息子をもうけ、
カエサルが暗殺された後は、
アントニウスとの間に双子をもうけ、
その間に、兄弟3人を殺してエジプト王になり、
でも最後は、オクタビアヌスの軍に敗れて自殺するまで、です。

ドラマとは言いましたが、
これは、再現ドラマと、
何人かの研究者のインタヴューが交互に流れる構成で、
単なる娯楽作品ではありません。

ただこの作品、
発表当時は特にエジプトで、物議を醸しました。
なぜなら、クレオパトラ役を、
アフリカ系の女優が演じていたからです。
プトレマイオス朝はマケドニア系、つまりギリシャ系で、
エジプトの王宮でも、ギリシャ語が使われていました。
(まあそれを言うなら、ローマ帝国のエリートは、
基本ギリシャ語ができたはずですが。)
で、ギリシャ系のクレオパトラの肌は、もっと白かった、
黒人女優を起用するのは、ブラック・ウォッシングだと言うわけです。

わたしは素人なので、
クレオパトラの肌の色は分かりません。
ただ、彼女の母親が誰かは判明していないので、
「白」と決まったわけでもない気がしますが。

ただ、イギリスの女性研究者のコメントに、
カエサルをはじめとする男たちの描き方が浅すぎる、
というものがありました。
確かに彼らは三人とも、とても単純な人間として描かれています。

そして思うのは、
共和政ローマが、王政のギリシャを「遅れている」とみなし、
さらに「女」王を下に見ていたわけですが、
庶民の生活における自由度は、
王政エジプトの方が遥かに高かった、という点です。
世襲だからこそ「女」王もありだし、
エジプトには女性の医師もいたし、
女性から離婚を言い出すこともできたし、
財産権もあったし。
一方ローマは、共和政と言いながら、
元老院は全員男性だし、
奴隷はいたし、
仕事でも財産でも、女性の権利は厳しく制限されていました。
これなら、明らかに王政の方が暮らしやすい。
共和政、民主主義、と言いますが、
その内容を見ないと、ダメなんですね。
(まあロシアも中国も、自称「民主主義」だし。)

クレオパトラは、エジプトが好きでした。
だからエジプト語を学び、話せるようになりました。
プトレマイオス朝で、
エジプト語が話せた王は、彼女だけだそうです。

When in Rome, do as the Romans do.
と言いますが、
ローマ人のようには、振る舞いたくない気がします。