2009年7月1日水曜日

新宿から


というわけで今日は、新宿でゲラを手渡ししてきました。いやあ、やっぱり手渡しが基本ですね。こちらの刊行は、10月を予定しています。新著ではなく改訂版ですが、だいぶ改訂してるので、わりと新鮮な感じです。

で、ふと気が付くと、今日はバーゲンの初日です。不況のせいか、随分早まってますねえ。ま、ちょっと覗いてみましょう。

で、まずは通りがかりのアクアガール。ここはレディースなので、外から眺めるのみ。とても賑わっていて、ほんとに『蟹工船』ブームだったの!? という感じ。でも、いいことなんでしょう。しかし今更ながら、この「アクアガール」という店名は、なかなかおしゃれ。イメージも響きもいい感じ。

そしてその下はトゥモローランド。メンズのフロアは、ぼちぼちの客入り。決してごったがえしてはいません。この店は、品よくおしゃれだとは思いますが、最近は、ややマンネリ&キザ気味、かな?

こうなったらついでに伊勢丹へ。まずはギャルソンに行ってみましょうか。すると、おお、nothing but ギャルソン! 相変わらず値段は高いけど、他ではお目にかかれないデザインです。見るだけでも楽しいですね。大げさに言えば、これはカジュアル・ファッションの最先端なのですね。(ハイ・ファッションは…… 雑誌でしか見たことがありません!)

いつもは少し遅れてバーゲンを始めるポール・スミスも、背に腹は代えられないのか、今日から(限定的にですが)参戦していました。そういえば、最近ポール・スミスの名前を見たのは……

雑誌「文藝」の夏号で、谷川俊太郎と穂村弘(敬称略)が対談していたのですが、その中で穂村が紹介していたエピソードに、「何着ていいか分からなかったら、とりあえずポール・スミスかアニエス・bを買っとけ!」と、ある女性に言われたというのがありました。ちょっと面白いですね?(ただ、両方とも安くないので、実行は難しいでしょうが。)穂村自身は、季節ごとにポールをまとめ買いしているそうです。

ついでだから書いちゃいますと、「文藝」のこの号、どうもよく売れているらしく、近くの本屋ではまだ並べてあります。わたしもまた、この号はお買い得だと思いました。というのは、さっき挙げた対談もあるし、穂村についての色々な記事もあるし、しかも、面白い小説が一つ載ってました。それは……

中村文則の「掏摸(すり)」です。まあ、スリの話なんですが…… 引き込まれました。(この結末こそが始まりだ、という見方もあるでしょうが。)わたしは面白かったです。

1000円、元取ると思います!