2011年11月8日火曜日

グルジア語


勤め先の大学の書籍部には、丸善が入っていて、
その営業のKさんとは、話が合います。
大学院でラテン語を勉強なさったという彼は、
絵にかいたような語学オタク(いい意味で!)です。
今日、彼はわたしに訊きました。

「白水社の、ニュー・エクスプレス・シリーズの新刊、知ってます?」
「ああ、広告は見たなあ。ええと……」
「グルジア語」
「そうそう」
「買ったんですよ」
「買っちゃった!?」
「でね、この前の日曜日、ゆっくり勉強して」
「グルジア語をね?」
「もちろん。まずは字の書き方からなんですけど、
書き順が説明してあるんです。楽しいの!」
「CD も?」
「付いてますよ、もちろん。こういうマイナー言語を、
休みの日に齧ってみるのって、サイコーですよね!」

Kさんの本気で楽しそうな顔を見てると、
日曜にグルジア語をやらなかったのが悔やまれてきます。

「はっきり言って、そんなにたくさん売れる本じゃないでしょうけど、
ちゃ~んと勉強しやすく工夫されていて、うれしいな~」

こんなに喜んでくれる人がいるんだから、
このニュー・エクスプレス・シリーズは、
マイナー言語の宝物ですね。

(ちなみに、カバー・デザインの担当は、
『フラ語』シリーズも作ってくれたカオリンです。)