「ワールド映画」ゼミでは、
わりと『初恋のきた道』を見せることが多くあります。
張芸謀の作品を1本見ておくのはいいことだろうし、
この作品の時代設定が1958年、
大躍進政策開始の年に当たっているのも、
学生に調べてもらうのにちょうどいいからです。
(映画の中に、この政策の影はまだまったくありませんが。)
この『初恋~』、英語版は The Road Home 。
でオリジナルは『我的父親母親』(「わたしの父と母)。
どうなんでしょうねえ。
そして今回は、この『初恋』に続いて、
張芸謀のデビュー作である『紅いコーリャン』も見てみました。
こちらは、物語の終盤、日中戦争がその流れを蹂躙します。
これもまた、「日本軍」がどう描かれているかを知るのは、
いいことだろうと思いました。
概して日本では、戦争被害について語ることに比べて、
戦争加害については多くの言葉が使われてはいない印象もありますし。