2015年11月26日木曜日

『ニューヨークの巴里夫』

クラピッシュが去年発表した、

『ニューヨークの巴里夫』

を見てみました。
(「巴里夫」と書いて、
「パリジャン」と読ませたいようです。ムリ。)

https://www.youtube.com/watch?v=6A3Ldyqf45g

これは、
『スパニッシュ・アパートメント』、『ロシアン・ドールズ』
に続く、
あのグザヴィエ・シリーズ第3弾です。
こうして並べると、作品ごとに、
ほぼ20, 30, 40歳の彼を描いているのに気づきます。

思えば、フランス映画には、
40歳になっても夢を追う、たくさんの「ダメ男」を輩出してきましたが、
このグザヴィエは、
その頂点に君臨するのではないでしょうか。
ただ、今回の作品は、
グザヴィエはダメ男である、
という視点が明快な気がして、
それならそれで、十分見ることのできるフィルムだと思いました。
「現実」と、ふれあっている部分も確かにあるし。
個人的には、これが一番よかったかも。

また、原題の
CASSE-TETE CHINOIS
は、これで1つの名詞で、

 
のようなパズルのこと。
もちろん、グザヴィエ(たち)の人生の比喩なんでしょう。