2026年4月28日火曜日

2026年4月26日日曜日

『イングロリアス・バスターズ』

読んでいた本に、

『イングロリアス・バスターズ』

のナチの「ユダヤ・ハンター」の話が出てきて、
久しぶりに見てみました。

冒頭のシークエンス、
ああ、こんな感じの始まりだったなあと、
意外にもわりとはっきり記憶がよみがえってきました。

タランティーノは、あるインタヴューで、
自作の中では『イングロリアス・バスターズ』の脚本が一番デキがいい、
と語っています。
わたしの印象では、
やはり『パルプ・フィクション』の破天荒さのほうが上ですが。

でもこの映画も、
見始めたらあっという間に最後まで到達してしまいます。
そういう意味では、
かなりうまい「語り」なんだと思います。

ブラピ、
ダイアン・クルーガー、
メラニー・ロラン、
なかなか贅沢です。
(一瞬だけ、レア・セドゥも。)
そしてこの映画でブレイクしたクリストフ・ヴァルツは、
ウィーン出身なんですね。

2026年4月23日木曜日

『アンファミリア』

ドイツ発のドラマ、

『アンファミリア』(全6エピソード)

を見てみました。(ネトフリ)
かなりおもしろかったです。

元スパイの夫婦。
2人は一人娘のニーナを溺愛しています。
そしてそのニーナの16歳の誕生日に、
事件が動き始めます。
この親子3人に絡む「過去」が、
現在に追いついてきたのです。
「過去」は、16年前のベラルーシに、
そして17年前のモロッコに遡ります。

嘘で固めた人生、
なんていう言い方がありますが、
それはそれで大変な人生だなあと……

ただ、ラストは、おそらくこんな感じなるだろうと思っていたんですが、
やはりそうでした。
つまり、全然終わっていない。
もしこれで続編を作らなかったら、
それは不誠実と言われても仕方ないほど。

おそらく、この作の評判をみて決めるつもりなんでしょうけど、
そして実際評判は良さそうなので、
続編が作られる可能性が高いとは思いますが、
やっぱり、一応「最後」まで作っておいて欲しいです。

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』

九龍城砦、に注目している院生がいて、
彼女を中心にして、

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

を見てみました。

舞台は、1980年代の九龍城砦。(解体は1993年。)
マフィアの抗争に、
人情劇、復讐劇、を絡めた、アクション映画です。

ヒット作らしいんですが、
まあ、B級アクション、という印象でした。
長すぎるし。

一番引っかかったのは、物語のきっかけ。
主人公は、密航者として香港にやってくるんですが、
どこから、なんのために、の説明がない。
原作の小説(と漫画)には、あるんでしょうか?

そしてアクション映画なんですが、
わたしには、あまり躍動感が感じられないアクションでした。

2026年4月21日火曜日

「一軍で、猛打賞……」

先日も、そのヒーロー・インタヴューに打たれた、
ベイスターズの勝又選手。
今日は3打席連続打点の猛打賞で、
再びお立ち台へ。
そして、

一軍で、猛打賞なんて、打てると思ってなかったんで、
なんか、ほんと、夢みたいな気持ちです。

この「一軍で」というあたり、
8年の二軍にいて、
おそらくはテレビで一軍の試合を見ていた、
そういう光景が浮かんできて、
応援したくなります。

そして、今年もまだ、
(父親が自慢していた)「猛打賞」という言葉が生き残っていて、
嬉しいです。

2026年4月19日日曜日

「私の関心事ではない」

ローマ教皇が、トランプ大統領について、
そう言ったようですが……


「関心ない」って。
関心持って欲しいです。

一般論として、宗教権力が世俗権力の上に行くことを望みはしませんが、
それでも、「関心ない」はどうなんでしょう。
無用な対立を避けるための言い方だ、
個人じゃなく行為が問題だ、
という指摘も多くありますが、
オフィスじゃなく世界、
口喧嘩じゃなく戦争、
上司じゃなく教皇です。
どういう意図で言ってるのかは理解できるにしても、それでも、
「関心ない」は残念です。


2026年4月17日金曜日

エゼキエル書25章17節

ヘグセス国防長官が、
聖書の一節であるかのように、
『パルプ・フィクション』に出てくる、
あのサミュエル・L・ジャクソンのセリフに基づいて発言したと、
報道されています。


『パルプ・フィクション』は何度も見ましたが、
実は2週間ほど前にも見ました。
(ついでに『キル・ビル』も。)
ときどき見たくなる、
そして何度見ても新鮮さのある映画ですよね。
脚本のおもしろさはもちろん、
俳優たちも魅力的。
また構成上、時間があえて分かりづらい、
でも分からないではない並びになっているのも、
飽きない理由の1つでしょう。

それにしても、
このヘグセス氏にしても、
大統領、副大統領にしても、
ローマ教皇を小馬鹿にするような言動があり、
クリスチャンではないわたしから見ても、
さすがにどうなんだろうと感じます。
教皇は、アメリカ・イスラエルだけではなく、
イランに対しても、批判すべき点は批判していますし。

自分が一番賢い、一番分かってる、と思い込んだ瞬間、
人は、当然ながら、
周りが見えなくなってしまうのでしょう。

『タンク』

アマプラにあったドイツの「戦争映画」、

『タンク』(2025)

を見てみました。
舞台は、現在はウクライナであるドニエプル戦線など。
ドイツ軍の戦車「タイガー」に乗る戦車兵5人の運命を描く、
のではありますが……


冒頭の激しい戦闘場面で、
燃え上がる橋が崩れかかり、
タイガーもその炎に飲み込まれたかに見えますが、
その後その5人は、
ソ連に捕らえられたかもしれない大佐の救出作戦を命じられます。

映画の前半は、
緊張感が高く、見ている人を引っ張っていく力が強いです。
そして後半過ぎあたりでやや手痛い感が出ますが、
それは、そもそも何が起きているのかよく分からなくなってくるから。
で、
そうした諸々が最後は繋がるのだろうと思っていたのですが……

たしかに繋がりました。
ただこの繋がり方、
「とてもいい」のか、「無理」なのか、
判断が分かれるところでしょうけど、
見る価値はあると思います。
ドイツ映画が、ナチをどう描くか、という点も、
見る前から気になるところですが、
そこはちゃんと描けていると思いました。

2026年4月13日月曜日

授業開始

会議などは先週から始まっていますが、
わたしが担当する授業は今日からでした。

「フランス語3」
「映画と都市」(大学院)

の2つです。
後者では、昨日改良したパワポを使いました。
毎年、少しずつ良くなっている、と信じたいところです。

そしていつもの通り、
久しぶりに長く喋ったので、
今はやや喉が痛いですが、
これは1週間もすれば慣れて、痛くなくなります。
初日としては、いい滑り出しだったと思います。

そうそう、「フランス語3」の学生と春休みの話をしていたら、
なんと、西サハラ(!)に行ってきた、という学生がいて、
とても興味をそそられたので、
来週発表してもらうことにしました。
楽しみ!

2026年4月12日日曜日

「1日1日、命をかけて……」

横浜ベイスターズ、
去年までと変わらず、
鈍い、重い、退屈な試合を続けていましたが、
今日は、若者が躍動し、
今シーズン初めて、爽やかさを感じました。

そして、
入団8年目で、
初めて「お立ち台」に登った勝又選手は、
感無量の面持ち。
そりゃあそうでしょうねえ。
で、インタビューの締めには、

1日1日、命をかけて頑張ります。

と。
見習わないと。

2026年4月11日土曜日

Zinédine Zidane sera le prochain sélectionneur de l’équipe de France

ワールド・カップ終了後、
ジダンが、フランス代表監督に復帰すると発表されています。


レアルじゃなければ代表監督、
と決めていたと言われていますが、
まあ、もうお金は十分過ぎるほどあるでしょうし、
代表監督という仕事は華があるし、似合うでしょうね。

ここ数年、
学生たちの「ジダン? 誰?」の率が高まってきてますが、
これでまた、少し知名度が戻るでしょうか?

それにしても今回のワールド・カップ、
フランスの初戦はセネガルですね。
となると、2002年のこと、どうしても思い出してしまいます。


フランスに勝利したこの5月31日は、
セネガルの休日になっています。

2026年4月10日金曜日

『動物界』

ネトフリに来たフランス映画、

『動物界』(2023)

を見てみました。
原題は、そのまんま、 Le Règne animal  です。

人間が、さまざまな動物に変身してしまう「奇病」、
が流行っている世界。
主人公は高校生の男子で、
彼の母親はこの病気になり、実質監禁状態です。
そして彼の父親を演じるのがロマン・デュリスです。
そして転地療養を勧められ、
父子も一緒に南仏に引っ越すんですが、
母親は、移送される途中の自動車事故で、
その他の「患者」とともに、どうも森に逃げ込んだらしい。
そして、また1人、体に変化が現れ……

風変わりな映画です。
「スリラー」と紹介されていますが、
広い意味ではそうなんでしょう。
「ホラー」っぽいところがゼロじゃないですが、
やっぱり「ホラー」には入らないでしょう。
パンデミックもの、とも言えるし、
動物との交流とも言えなくはないし、
「動物」を比喩だと考えればいろんな物事に当てはまるでしょう。

監督は、これを撮った人です。


これは日本未公開? のようですが、
やはり同じ監督、という感じがしますね。

ただこの映画、
もしかつてわたしの研究室にいて博士号を取ったN君なら、
甘過ぎる、「ヒューマン」過ぎる、中途半端、
と、言うだろうと思います。
わたしもややそんな気がします。
憲兵として、アデル・エグザルホプロスが出演しています。

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2026年4月9日木曜日

『落下の解剖学』

公開当時に話題になって、
見に行った当時の院生からもいろいろ聞いて、
何か合わない気がして遠ざけていた

『落下の解剖学』

すごく遅ればせですが、
たまたまアマプラで出てきたので、
勢いで見てみました。
原題は Anatomie d'une chute。
「落下」には、une が付いています。
英語のタイトルは Anatomy of a Fall  です。

最初に思ったのは、
これってほんとに Victoria と同じ監督!?
ということでした。
ヴィルジニー・エフィラを起用した
『ヴィクトリアとベッドで』は、
フランス語版で流し見しただけですが、
とにかく、エフィラが出ている時点で、
もう今回の映画とはまったく違う雰囲気です。
(でもエフィラはセラピーを受けている刑事で、
よく見れば似てるはずなのかも。)

ほぼ予備知識なし見たんですが、
息苦しいほど緊密に作られていて、感心しました。が、
好きかと言われると、ビミョーです。
主演のサンドラ・ヒュラーは、
彼女が演じている人物は有罪なのかどうか、
繰り返しトリエ監督に尋ねたけれど、
監督は答えてくれなかった、というエピソードがありました。
これはおもしろい話だと思います。
そして「犯人」は……

ただこの映画は、謎解きの形を借りてはいますが、
ポイントはそこじゃなくて、
夫婦、親子、友人、愛人、など、
様々な「関係」のあり方の多層性、のようなものだと感じられます。
その意味でこそ、この映画は成功しているようです。

1つ、ショパンの「24の前奏曲」の第4番が、
アレンジされた形で流れるんですが、
これ、なかなかいいと思いました。


停戦=時間稼ぎ?

トランプ大統領の言う大規模攻撃の直前、
2週間の停戦、ということになりました。
そして原油価格は下がり、株価は大きく上がりました。
大統領の関係者が、これでまた大儲けしたかどうか、
それは分かりませんが。
(ウォールstジャーナルが、また追求してくれるでしょうか?)

この停戦、
聞けばそれは「よかった」と思いますが、
専門家の中にも、
あるいは、ニュースに登場していたイランの一般人の中にも、
これはアメリカとイスラエルの時間稼ぎで、
彼らは体勢を立て直してまた攻撃してくるだろう、
彼らは嘘つきなんだから、
とインタヴューに答えている人もいました。
「投資家たるもの……」的な感じで、
この戦争に向き合っている人たちは、
この辺りをどこまで意識しているのか、
それは分かりません。

そしてイスラエルは、レバノンへの攻撃を激化させています。
被害妄想を肥大化させ、
それを国家主義と撚り合わせること。
そしてそうしてできた糸を太くするため、
アメリカの兵器も織り込むこと。
That's the way(they like it)
という印象です。
もちろんイスラエル国内にも反対はあるようですが、
それは過半数には満たない。
民主主義とユダヤ主義を同時に掲げるという矛盾から出発しているので、
今後イスラエルが変わることは、期待しづらいかも、残念ながら。
となると、現状、他の国々が抑えるしかないんですが、
それも期待しづらい、残念ながら。

でも、とにかくイスラエルを止めないと。

2026年4月7日火曜日

Je n'avais pas besoin de cette hypothèse-là.

今日、チャッピーとおしゃべりをしていて、
印刷術と「科学の世紀」の関係が話題になり、
その中で、ラプラスの

その仮説は必要ありませんでした。

が出てきて、そう言えばフランス語は、
と思って確認してみると、

Je n'avais pas besoin de cette hypothèse-là.

とありました。
これは、ラプラスの大著『天体力学』について、
「神が出てこないけど?」と質問したナポレオンへの答えだと言われています。
ラプラスにとって、
「神」は「仮説」であり、
これは17世紀のケプラーたち、
つまり神の栄光を証明しようとした「科学者」たちとは、
完全に一線を画しているということになるわけですね。
この例文、せっかく理工学部にいるんだから、
もっと早く授業で使えばよかった!

(ただしラプラスは、政治的には無節操で、
ナポレオンにもルイ18世にも使えるという、
アクロバットを見せもしましたが。)

2026年4月5日日曜日

Ça parle trop.

そしてマクロンは、

Ça parle trop.

とも言っています。

Ca parle trop, et ça va trop dans tous les sens. 
On a tous besoin de stabilité, de calme, de retour à la paix, 
ce n'est pas un spectacle !

喋り過ぎだ、ですが、
この ça は、「状況」というより、
みんな分かってるあの人、をぼかしている感じでしょう。
映画などで、たくさんの人物がたくさん喋っている場面などについても、
使うことがありますね。
もう全体に喋り過ぎだよ、っていう感じで。

"Il faut être sérieux"

ヨーロッパの国々と、
トランプ大統領の齟齬が目立ってきました。

マクロン大統領も先日、ソウルで、

Il faut être sérieux, 
et quand on veut être sérieux 
on ne dit pas chaque jour le contraire de ce qu'on a dit la veille.

真面目にならないと。
そして真面目でありたいのなら、
前夜に言ったことと反対の事柄を、
毎日喋ったりしないものだ。

と発言し、これは明らかにトランプ大統領に向けた発言ですね。

他にも、
ブリジット夫人との関係をアメリカ大統領に揶揄されて、

Ca ne mérite pas de réponse.

答えるに値しない。

と一蹴しています。

イタリアもスペインも、
イランに向かう戦闘機が、自国の領空を飛ぶのを拒否しています。
本当は、もっと積極的に、
アメリカとイスラエルを止めに入るべきだとは思いますが、
そこに加担する気はまったくなさそうです。
(もちろん、ただ見てるだけ、という批判は十分可能だと思います。
東洋の島国は、自国内の基地を自由に使わせてるし。

2026年4月4日土曜日

『わたしというパズル』

ヴァネッサ・カービー主演の、

『わたしというパズル』(2021)

を見てみました。


赤ちゃんを待ち望んでいた夫婦。
けれども自宅出産をした際、
赤ちゃんは生まれた直後に直後に亡くなってしまうという、
どうやっても明るく楽しき映画にはならない題材ですが、
映画としては、よく作られていると感じたし、
ヴァネッサ・カービーはやはりいい女優なんだと感じました。
見る価値のある映画だと思います。
特に冒頭の長回しは、ショットとしてなかなか圧巻。

ちょっと気になるのは邦題。
これ、原題は Pieces of a woman なので、
「ある女性の幾つものかけら(部分)」くらいが直訳だと思います。
で、まず「パズル」はいただけない。
この語の連想的意味は、謎解き、組み合わせて完成、
という感じだと思うんですが、
この映画は、そうしたこととは全然関係ありません。
「(わたしという)パズル」と訳すと、その前に定冠詞があるような印象ですが、
ここでは、不定冠詞複数が省略されているのでしょう。
つまり、組み合わせて完成する=1つの全体になる、ということではないと。
1人の女性がいて、
彼女という人間を形作る、幾つものかけら、
という感じ。
じゃあどうすれば? と言われると難しいですが、
「パズル」じゃないことは確かだと思います。

(監督は、ハンガリー人であるコーネル・ムンドルッツォ。
英語の映画は、今回が初めてとのこと。
代表作は ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲だそうですが、
わたしは未見です。ちょっとおもしろそう。)

『ミッション・インポッシブル ファイナル・レコニング』

『MI デッド・レコニング』を復習したついでに、
そういえばまだ見てなかった
『ファイナル・レコニング』
の方も見てみたんですが、
なんと、これはひどい、と感じました。
同じ監督・脚本で、ここまで変わるかな、と思うくらい。

このシリーズに期待しているのは、
何か深遠なものではありません。
それらしいセリフは不要だし、
陰々滅々とした雰囲気も、
ダラダラした説明も不要。
ところが今回は、それらが満載……
色々もったいなかった!

2026年4月2日木曜日

ガイダンス、2027

総合芸術系のガイダンス&プチ・歓迎会、
先ほど終了しました。
いつもの通り、留学生もいて、なかなか賑やか。
院生たちなので、
学部生のように舞い上がってはいませんが、
初々しいのは変わりません。
(いや、学部生が舞い上がるのは当然で、それでいいんだと思っています。
新しい世界に来たんですからね。)

歓迎会では、全員、何か話すノルマがあったので、
わたしはとりあえずウィーンの話を。
限られた時間なので、ヤクルトの話などはできませんでしたが、
音楽家たち、
モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、、ドボルジャーク、マーラー、
たちの家を訪ねて回った話をし、
それから、
旅を重ねて、音楽を多様なものにしていったモーツァルトと、
ウィーンにこだわり、
いわばウィーンを散歩するかのようなピアノ・ソナタを作ったシューベルトの違い、
そして「散歩者」としての19世紀性、などについて話しました。
新入院生に伝わったかどうか、それはよく分かりません!

2027年度、始まりました!

『それでも夜は訪れる』

2025年制作で、ヴァネッサ・カービー主演の映画、

『それでも夜は訪れる』

を見てみました。(ネトフリ)
素晴らしいショットがいくつもあり、
映画らしい、いい映画でした。
ちょっと、胸が苦しい感じになる場面もありましたが。


リネット(ヴァネッサ・カービー)は、
障害のある兄と、働き者には見えない母親と、3人暮らし。
そしてその生活を支えています。
昼間はパン屋で、夕方からはバーで、さらに……。
ただ、3人が暮らす家は売りに出ていて、
リネットはそれを買うための頭金をなんとか揃え、
契約に向かうのですが、
サインが必要な母親は現れず、契約はできず。
しかも、頭金の支払いの期限は明朝までと言い渡されるのですが、
なんと、母親はその頭金を……

というわけで、
物語は、明朝までにリネットが頭金25,000ドルをかき集めるための、
あれこれの危険な「冒険」が描かれるわけですが、
その過程で、彼女の過去も少しずつ明らかに。
この辺り、脚本が上手いと思いました。

今更わたしが言うまでもなく、
ヴァネッサ・カービーは演技派として通っていると思いますが、
たしかにいいです。表情と身のこなしと声が一体となって、
キャラに乗り移ってる感じ。
プロですねえ。

ヴァネッサ・カービーと言えば、
『ミッション・インポッシブル デッド・レコニング』で、
ホワイト・ウィドウを演じていました。
実はちょっと復習でまた見てみたんですが、
以前見た時には気づかなかった細かい表情筋の動きが分かり、
なるほどなと思いました。
他の作品も見てみることにします。

そうそう、言い忘れましたが、
この映画、少し、あの『憎しみ』に似てる気がしました。
やや表面的ですが、
まず、一夜の出来事を描いていること、
その一夜の使命は、お金を作ることだということ、
そして、何度となく、時刻が表示されながら物語が進むこと、
が同じだからです。
状況もキャスティングの組み合わせもまったく違いますが、
わたしは少し思い出してしまいました。

さらに、
『ハウス・オブ・カード』


では、パリッとしたスーツを着こなす優秀な議員スタッフを
演じていたマイケル・ケリーが、
いかがわしいダメ男として登場します。
彼も好きな俳優です。