2026年5月1日金曜日

『ダウト 〜偽りの代償〜』

フリッツ・ラングの、
ハリウッドでの最後の作品である
『条理ある疑いの彼方に』(1956)(←未見です)
のリメイクだというアメリカ映画、

ダウト 〜偽りの代償〜』(2009)

を見てみました。
ただリメイクと言っても、
確認してみると、核になる展開以外は、
設定も流れもまったく違うようですが。

17度連続して勝訴し、知事の座を伺う有名検事。
その彼が、証拠を捏造しているんじゃないかと疑う新聞記者が、
囮捜査を仕掛ける話です。
ただこの映画、残念ながら、とても説明的。
厳しく言えば、説明だけ、という感じで、
映画的な魅力がとても乏しいです。
しかも、これだけ説明があるのに、
重要なポイントは説明されておらず、
なんだかなあ、という感じ。
ただ、その「話」自体はたしかにおもしろいのですが。
キャラクターたちもみんな浅いし。

書くと、なんだか批判ばかりになってしまいますが、
まあ、しょうがないかな。
で、ラングの作品を探したんですが、
なんとDVDが、Amazonで 12万円!
入手困難なようです。

『新ポリス・ストーリー』

ジャッキー・チェンが活躍する

『新ポリス・ストーリー』(1993)

を、大学院のゼミで見てみました。
理由は1つ。
解体前の九龍城砦が登場するからです。
ただ、確かに登場はしたんですが、
見た感じでは「セット」でした。
監督(←途中で降板)のインタヴューでは、
本物の九龍城砦で撮影したと語られている、
と学生は言ってるんですが……。
もうちょっと調べないとですね。
(解体は、まさに1993年なので、撮影はその直前。
特別な許可があった可能性もあるかも。
中で、ものすごい炎があがったりしてるんですけど。)

映画は、ハリウッド的なベタな設定。
もちろん、それは全然OKだと思います。が、
どうしても軽い&浅い感じがしてしまうのは、
主人公の「人間性」みたいなものが、
ほぼまったく描かれないから。
悩みも、葛藤もなし。
事件だけ、ものすごいスピードで展開し、
観客はそれを追うだけ。
緩急はなし。ずっとアクセル踏みっぱなしです。

気軽に楽しめる、スピード感のあるものを作りたかったんでしょうけど、
やや裏目に出てる感じ。
忙しくて、落ち着いて味わえません。
誘拐された社長がいるんですが、
彼がしていた悪行についても、なんの解決も処罰もなし。
ジャッキーはかっこいいんですが、
まあ、それだけ、かな。