2010年10月27日水曜日

ゴシップ的に


昔、『チャオ・パンタン』という映画があって、好きでした。
いわゆるフィルム・ノワールで、
若い友人を殺されたガソリン・スタンドのオヤジが復讐に立ち上がる、
という話です。もちろん彼は、元刑事(みたいな感じ)。
(たしか、たった1回ですが、授業で見せたこともあります。
その大学は、ちゃんとしたAVホールがあり、
濡れた石畳の質感も一応感じられます。
撮影は、後に監督もこなしたブルーノ・ニュイッテン。
イザベル・アジャーニとの間に、子供がいるそうです。)

研究室の棚に、この映画のVHSがあります。(画像)
83年の作品なので、少なくとも、もう20年は見てないことになるんですが……

昨日、何の気なしにこれを手に取ってみました。
するとまずオヤッと思ったのは、そのジャケ写。
これってもしかして、バルベス駅じゃ? いや、多分そう。

そしてもう1つ、監督は……クロード・ベリ。
ああ、そうそう。彼だったよね……って待てよ、
あの『サンドイッチの年』の主役のトマ・ラングマンは、
ベリの次男だったはず!

さっそく確認すると、やっぱりそうじゃん!
そのことは知ってたのに、『チャオ・パンタン』の監督がベリであることは、
完全に忘れてました。
今調べたら、ベリの本名は、クロード・ベリ・ラングマン、なんですね。
これなら覚えやすいです。
しかも、はっきりユダヤ人名ですね。
(実際ベリの父親は、ポーランド系のアシュケナジム。)

そしてトマ・ラングマンのほうは、今はプロデシューサーもやってるみたい。
ふ~ん、そうなんだ。でどんな作品の? と思ったら、
なんと、『ジャック・メスリーヌ』ときた!
あら~、全然知らずに見てました!

そして話は戻りますが、『チャオ・パンタン』で殺された青年、
彼はアラブ系ユダヤ人という設定なんですが、
これを演じるリシャール・アンコニナは、もうバリバリのユダヤ人ですね。




『原色パリ図鑑』という、
パリのユダヤ人街を舞台にした作品では、彼は主役でしたし。
(『ギャングスター』では、アンヌ・パリロー(=ニキータ)の恋人役でした。)

Mmm... まあ見てたんだけど、見てなかったんですねえ……