2011年9月2日金曜日

Mac / Val とShilpa


ルーブル、オルセ、ポンピドゥーなど、
パリには華のある美術館がいくつもあります。
そういうものと比べると、たしかにやや地味ではあるんですが、
パリ南東の郊外にあるMac/Val もまた、
魅力的な美術館であることはまちがいありません。
現代美術がお好きな方なら、きっとウキウキしてくると思います。

メトロだと、Villejuif から徒歩20分くらいですが、
たとえばPorte de Choisy から 183 番のバスに乗れば、
Mac/ Val の真正面で降りることができます。

この美術館を訪れるにあたっては、
ぜひ見たい作品があったのですが、
残念ながら展示されていませんでした。
でも、親切な日本人スタッフ(!)がいて、
色々興味深い話を聞かせてもらうことができました。
彼女は、9 月末まで研修でここに勤めているそうです。
(フランスの大学院では、
こうした研修を「必修」にしているところが多いようです。)

上に挙げた写真は、Shilpa Gupta の作品です。
真ん中でカメラを構えているのはわたしなんですが、
この作品、スクリーンの前に立つと、
単に自分の姿が映るだけではなく、
なにやら不気味なものがまとわりついて来ます。

そしてしばらくすると……


わたしたちは埋め尽くされてしまう、
というわけなんです。
面白い、そして恐い作品です。

実は今ポンピドゥー・センターで、
「パリ、デリー、ムンバイ」という企画展が行われていて、
これもおもしろ怖かったのですが、
Shipa はこちらにも作品を寄せていました。
(彼女は1976年、ムンバイ生まれです。)

せっかくですから彼女のHP も。

http://www.flyinthe.net/work.htm

そしてほかには、こんな作品も;


こんな作品も;


タイヤは壁に書かれています。

そしてこれも;


やっぱり、現代美術はおもしろいです!