『パックス・マッシリア』
の中で、
パリから赴任してくる女性刑事を演じていたのは、
Jeanne Goursaud(ジャンヌ・グルソー)というドイツ系の新人女優でした。
クールで、大胆とも言える行動力があって、反権力的という、
とても魅力的な役柄を、
いい感じで演じていました。
で、
ほかに何に出ているのか調べたら、
ネトフリのドイツ・ドラマ、
『バーバリアンズ』
に、主役級で出ているのを発見。
早速見始めて、今シーズン1が終わったところです。
時代物は、基本的に好みじゃないんですが、
このドラマはなぜかおもしろく感じます。
素材となっているのは、
紀元9年に今のドイツで起こった「トイトブルク森の戦い」です。
これは、ローマ帝国軍と、
ゲルマニア(とローマ人に呼ばれた土地)に住んでいた諸部族との戦いです。
数の上では大きく上回るローマ軍は、大敗を喫するのです。
(ドイツのナショナル・アイデンティティの一部をなしているのかもしれません。)
ただこの戦いには、確かにドラマがあります。
というのも、
自分の利益を追求し半目しあっていた諸部族を統一したのは、
アルメニウス(←実在の人物)という人物なんですが、
彼は数奇な人生を歩んでいます。
彼は、ケルスキ族の族長の長男だったのですが、
ある時ローマ軍は、族長に対して、
まだ幼い息子を「和平の象徴」として差し出せと命じます。
族長は、一族皆殺しになるのを避けるため、息子を差し出します。
が、十数年後、成長したアルメニウスは、ローマ軍と共に戻ってきます、
総督ウァルスの片腕として。
けれど……
彼は結局ローマを裏切り、
かつての仲間たちをローマ軍を打ち破るのです。
さてジャンヌですが、とても良かったです。
彼女はアルメニウスの妻トゥスネルダ(←実在の人物)の役ですが、
と言っても、
彼女は戦う妻であり、
未来を見る予見者でもある(ことになっている)のです。
しかも、彼女がアルメニウスと結婚するまでには、
他にも色々障害があって……
ここまで見て、
事実を調べてみると、
このドラマにはかなり脚色があるのに気づきました。
が、まあ許容範囲なのでしょう。
もちろん、シーズン2も見るつもりです。