2024年4月27日土曜日

新しい人

野球の話です。

今年、ベイスターズのドラフト1位選手は、
オープン戦ずっと好調で、
新人ながら開幕スタメンを勝ち取り、
さらに、開幕1、2戦では、
とても印象的で華やかな活躍を見せました。
その後も、一度くらい? 活躍した試合がありましたが、
それ以外は結果が出ず、
厳しいインコース攻めに対応することもできず、
素人目にも、
体重が踵に乗っているように見えて、
打てそうな感じがありませんでした。
派手に活躍したシーズン初め、
パフォーマンスもまた派手だったため、
相手チームの反感を買ったんじゃないかというコメントも、
多く見られました。
まあ、たしかにたしかにそういうこともあったのでしょう。

そして今日、彼は打順が1番から8番に下げられました。
とはいえスタメンですから、やはり期待されている選手なのでしょう。
彼は2本ヒットを打ち、
(体もブレてないように見えました)
2アウト満塁で回ってきた第4打席、
大観衆が総立ちになるようなホームランを放ちました。
(わたしも見ていて、声が出ました!)
彼は小さくガッツポーズをして、
慌ててそれをやめて、
ほとんどニコリともせずダイヤモンドを一周しました。

その後彼がライトの守備につくと、
彼の名を叫ぶ大合唱が起こりました。
彼は、目を潤ませ、外野席にお辞儀をし、
それでもすごいコールは鳴り止まず、
先輩に促された彼は、
再び深々と、スタンドに向かってお辞儀をしました。

ヒーローインタヴューでも、
はしゃいだところはまったくなくて、
一昨日の、チャンスを潰した反省を述べ、
今日はやっと「ちょっと」だけ打ててよかった、
応援のおかげだと言って、
また目を潤ませていました。

打てなくて、辛かったんですね。
ファンたちは、気楽にああだこうだと言っていますが、
とてつもないプレッシャーだったんでしょう。
応援しないのは、ムリになってしまいました。
ガンバレ、ワカゾー!