どなたでも自由に参加いただけます!
(もちろん無料です)
高山先生は、総合文化教室が今年お迎えした、
スーパー・ルーキーです。
わたしたちも、この講演を楽しみにしています。
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総合芸術系「新入生の日」特別講演会
講師=髙山花子先生(理工学部総合文化教室専任助教)
タイトル=「ほとんど話すように(quasi parlando)」?――ブランショの「レシ」から「歌」へ
2025年5月17日(土)14時〜15時30分
明治大学中野キャンパス 304教室
内容=話すことと歌うことの境界はどのようなものなのだろうか?「物語」と訳されることの多いフランス語の「レシ(récit)」には、朗誦や暗誦の含意があり、もともとは声によって語られたものをひろく指し示す言葉だった。20世紀フランスの作家・批評家であるモーリス・ブランショ(1907-2003)が「叙事詩」や「歌」にも拡張するかたちで、この「レシ」をとらえなした過程を紹介しつつ、もういちど、今日の「歌」とはいかなるものなのか、音楽と文学が交差する地点で考えてみたい。
講師略歴=1987年北海道生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。2025年4月より明治大学理工学部総合文化教室専任助教。専門はフランス思想、音響をめぐる思想史。モーリス・ラヴェルの歌曲についての卒業論文を執筆したあと、修士課程以降、ブランショ研究に転じる。著書に『モーリス・ブランショ――レシの思想』(水声社、2021年)、『鳥の歌、テクストの森』(春秋社、2022年)、訳書にジャック・ランシエール『詩の畝』(法政大学出版局、2024年)がある。最近の関心としては、「物語」概念にかんする研究の一環として、水俣病についての『苦海浄土』を書いた作家・石牟礼道子のテクスト分析に取り組んでいる。また、ブランショの読者でもあった日本人ダンサー・室伏鴻(1947-2015)の書き残した日記や創作ノートの読解を、2021年よりつづけている。
講師=髙山花子先生(理工学部総合文化教室専任助教)
タイトル=「ほとんど話すように(quasi parlando)」?――ブランショの「レシ」から「歌」へ
2025年5月17日(土)14時〜15時30分
明治大学中野キャンパス 304教室
内容=話すことと歌うことの境界はどのようなものなのだろうか?「物語」と訳されることの多いフランス語の「レシ(récit)」には、朗誦や暗誦の含意があり、もともとは声によって語られたものをひろく指し示す言葉だった。20世紀フランスの作家・批評家であるモーリス・ブランショ(1907-2003)が「叙事詩」や「歌」にも拡張するかたちで、この「レシ」をとらえなした過程を紹介しつつ、もういちど、今日の「歌」とはいかなるものなのか、音楽と文学が交差する地点で考えてみたい。
講師略歴=1987年北海道生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。2025年4月より明治大学理工学部総合文化教室専任助教。専門はフランス思想、音響をめぐる思想史。モーリス・ラヴェルの歌曲についての卒業論文を執筆したあと、修士課程以降、ブランショ研究に転じる。著書に『モーリス・ブランショ――レシの思想』(水声社、2021年)、『鳥の歌、テクストの森』(春秋社、2022年)、訳書にジャック・ランシエール『詩の畝』(法政大学出版局、2024年)がある。最近の関心としては、「物語」概念にかんする研究の一環として、水俣病についての『苦海浄土』を書いた作家・石牟礼道子のテクスト分析に取り組んでいる。また、ブランショの読者でもあった日本人ダンサー・室伏鴻(1947-2015)の書き残した日記や創作ノートの読解を、2021年よりつづけている。