2025年4月26日土曜日

「新入生の日」

どなたでも自由に参加いただけます!
(もちろん無料です)

高山先生は、総合文化教室が今年お迎えした、
スーパー・ルーキーです。
わたしたちも、この講演を楽しみにしています。

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総合芸術系「新入」特別講演会

講師=髙山花子先(理工学部総合文化教室専任助教)

タイトル=「ほとんど話すように(quasi parlando)」?――ブランショ「レシ」から「歌」へ

2025年5月17(土)14時〜15時30分 
明治大学中野キャンパス 304教室

内容=話すことと歌うこと境界はどようなもだろうか?「物語」と訳されること多いフランス語「レシ(récit)」には、朗誦や暗誦含意があり、もともとは声によって語られたもをひろく指し示す言葉だった。20世紀フランス作家・批評家であるモーリス・ブランショ(1907-2003)が「叙事詩」や「歌」にも拡張するかたちで、こ「レシ」をとらえなした過程を紹介しつつ、もういちど、今「歌」とはいかなるもか、音楽と文学が交差する地点で考えてみたい。


講師略歴=1987年北海道まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。2025年4月より明治大学理工学部総合文化教室専任助教。専門はフランス思想、音響をめぐる思想史。モーリス・ラヴェル歌曲について卒業論文を執筆したあと、修士課程以降、ブランショ研究に転じる。著書に『モーリス・ブランショ――レシ思想』(水声社、2021年)、『鳥歌、テクスト森』(春秋社、2022年)、訳書にジャック・ランシエール『詩畝』(法政大学出版局、2024年)がある。最近関心としては、「物語」概念にかんする研究一環として、水俣病について『苦海浄土』を書いた作家・石牟礼道子テクスト分析に取り組んでいる。また、ブランショ読者でもあった本人ダンサー・室伏鴻(1947-2015)書き残した記や創作ノート読解を、2021年よりつづけている。