この予告編を見て、
https://www.youtube.com/watch?v=1f7EGBPIxtE
ちょっと期待していました。
で、見てみたら、
はるかに期待以上でした!
これは素晴らしい作品だと思います。
この映画、16歳のヒロイン、マリアムも、
彼女の家族はもちろん、
カレシも、3人の女友達も、
みんなアフリカ系です。
メンバーの一人、というのではなく、
これだけがっつりアフリカ系の人たちが中心的な位置を占めるパリ映画って、
少ないんじゃないでしょうか?
舞台はパリ郊外。
教員から、上級の学校への進学を断念させられたマリアムは、
家での、家政婦代わりのもろもろ、
暴力的で権威主義的な兄、などにもうんざりしていたところ、
たまたま3人のアフリカ系娘たちの仲間に入れてもらい、
そこで、なんとか息をつけるようになります。
彼女らは、パリへ、ディズニーランドへと行き、
そうして過ごした時間は、
マリアムにとって「完璧」なものでした。が、
そうした「完璧」な時間は、まったく長続きしません。
お金も、頼る人も、学歴もなく、
マリアムは堕ちてゆきます……
こうしてストーリーを書くと、
暗い話のように見えますが、
そして本質的にはそうに違いないのですが、
この映画は、随所に、
美しい時間が埋め込まれています。
ちょっとしたしぐさに、
切ないとしか言えないような思いが込められていて、
見ているほうもグッときます。
その中の一つに、
ホテルで、
4人の少女たちが、
駄菓子とコーク・ハイをやりながら、
リアーナの「ダイヤモンド」に合わせて歌い踊る場面があります。
https://www.youtube.com/watch?v=Qb1FToCeO24
歓びにあふれていて、
すご~くいいなあと思ったら、
そのシーン、
すでに評判のシーンのようでした。
予告編にもありますが、
彼女らがラ・デファンスに繰り出すシーンがあります。
あるいは、シャトレに遊びに行ったり。
舞台のパリ郊外がどこなのか、
はっきりしないように作られているのですが、
この2か所が出てくるところを見ると、
ナンテールあたりなんでしょうか?