2024年11月16日土曜日

ネコ2匹(+1)

今、知り合いのネコちゃん(リリー)を
預かっています。


チョ〜かわいい子❤️






2024年11月14日木曜日

『ザ・ディプロマット』シーズン2!

6エピソードだったので、
わりとあっという間に見終わってしまいました。
もっと見たい!

シーズン1の時同様、
ラストはまったく終わってなくて、
新しい局面が開けた瞬間です!

もちろんシーズン2もおもしろかったんですが、
シーズン1と2を比較すると、
8話と6話の違いもあって、
わたしはシーズン1を買います。

シーズン1は、最後にパリが出てきたので、
それがよかったのものあります。が、
2では、1で好きだった人物、
イギリスの外務大臣デニソン、
アメリカの公使スチュアート、
この二人の出番がやや少なかったのもあります。

1箇所だけ、
ほんとに小さな場面ですが、
首相も出席する大きなパーティーでのこと。
黒いタキシードを着込んできたスチュワートに、
大使館で働くイギリス人女性が声をかけます、

You look so lovely! You're like a prince!

するとスチュアートは、

Like a prince?  Or like Prince?

と答えるんですが、その女性はポカンとして、

Sorry...?

でスチュアートは、

Prince...  

そして

Forget it.

と答えるわけです。
ほんとに、なんでもない、数秒のシーンですが、
こういうところも好きです。





2024年11月9日土曜日

『ザ・ディプロマット』シーズン2へ

去年の春見たドラマ、『ザ・ディプロマット』、



待ちに待ったシーズン2の配信が始まりました。
ただ!
すごくおもしろかったけど、
ストーリーの記憶が曖昧なので、
もう1度「シーズン1」から見直し始めました。
やっぱり、すごくおもしろい!

ただこのドラマ、
セリフが気が利きすぎていて、
字幕じゃそれが伝わってません。
(いや、字幕の担当者も、
きっともどかしい思いなのでしょう!)
なので、しばしばちょっと戻っては英語を確認し、
へ〜と思ったり、
知らない表現だったら調べたり、
ついでにフラ語ならどういうのかまで調べたりしているので、
なかなか進みません!
でもそれで楽しいんですけどね。

いつの日か、
このドラマのセリフを使って、
英語の勉強がしたいです!

目まぐるしく

この1週間ほどは、
文化祭があって、わたしたちは「お休み」だったんですが、
なんというか、目まぐるしく色々起こる1週間でした。
もちろん、大統領選挙もあったし。

すでに刊行が予告されている

『フラ語フレーズ集、こんなの言ってみたかった!』

ですが、最初のデザインを見ると、
あまりに黒黒していて
(つまり、字が多くて)
これは(内容は濃くなるにしても)あまりに見づらいと思い、
すべての項目で20%程度削る作業をしていました。
おかげで、かなり見やすくなったと思います。
そして内容的には、なぜかほとんど変わりませんでした!
(ゆったり、繰り返し書いているので、それをスッキリさせた感じです。)
「すべての項目」と書きましたが、
この本では、105の、
なかなかおもしろいフレーズが紹介されています。
なので、つまり105項目、ということです。

そしてその後は、
章ごとの最後に入れる「確認コーナー」です。
105もあって、
それをズラズラ並べても、
なんというか、リズムがないですよね?
で、7章あるそれぞれの終わりに、
まとめのページを作ったわけです。
ここを使えば、「覚える」作業がしやすいはず!

いつもちょっと不思議なのは、
刊行日が発表されている中で、
こうした直し作業を続けていることです。
きっと間に合うはずですが、
自転車操業、という表現が浮かんできます!


2024年11月6日水曜日

ペンシルヴェニア

ペンシルヴェニアでトランプが勝利の見込みだ、
というニュースが流れてきました。
これはもう、ほとんど、カマラが勝つ目はないのでしょう。
もちろんそういう予想はあって、
気になっていましたが……

これはもう、何度でも言っちゃいますが、
政策以前に、
嘘つきの差別主義者は、信用できません。
もちろんアメリカにも、そう思ってる人はたくさんいると思いますが、
過半数ではないわけですね。
もちろん日本でも、裏金候補が当選しているケースもあります。

これから、いろんな分析が出てくるでしょうが、
アフリカ系男性の2割が、
「女性」候補を嫌ってトランプ支持に回ったという指摘は、
もしそれが本当なら、
民族を超えた、根深い家父長主義がいまだ蔓延しているということなんでしょう。
もちろんコーカソイド系にも、アジア系にも、
そういう人はいるでしょう。

(わたし自身は、
アイデンティティ・ポリティクスが当然だとは思ってませんが。)

2024年11月3日日曜日

BayStars 優勝!

9月頃には、
まさかこんなことが起きるなんて思いもせず、
もうお別れしようかと思ったこともありましたが、
なんと、優勝してくれました!
何と言えばいいんでしょう……

桑原選手、おめでとうございます!
よかったですね〜。
ジャクソン選手も、ケイ選手も、
素晴らしかった。
監督の采配も、
CS以降、見違えるように冴えていて。
なにしろ全体の集中力に、
目を見張るものがありました。
梶原選手と森選手には、
来年こそレギュラーをとって欲しい!
まだまだ伸びしろがあると思います!

それにしても、
Dodgersが勝ち、BayStarsが勝ち、
こんなこと、もう起きないんじゃないかと思うくらいです。
なるべく長く、余韻に浸ります。
いい試合を見せてくれて、
ほんとうにありがとう!

(実はプライヴェートでも、
ラッキーなことが1つありました。
そしてもう1つだけ、
とても気になっていることがあります。
両方とも、わたし自身のことじゃないんですが、
すご〜く気になっています。
これもうまくいったら、
今年はパーフェクト!)

12月19日(!?)

昨日、ネットを散策していて発見したんですが、
どうやら新刊、

『フラ語フレーズ集、こんなの言ってみたかった!』

が、12月19日に発売になります!
(とまあ、わたしも発売日をこれで知りました。)


ただ他を見ると、
発売日が12月23日になっているものもあって、
やや不確実。
でもまあ、その辺に出るはずです!

(今まだ直してるんですけど、間に合うはず!)






Dodgers

なんだか時間が空いてしまいましたが、
Dodgers優勝、素晴らしかったです!
テニス仲間の、花巻東時代以来の大谷ファンの女性と、
景気良くハイタッチしておきました!

フレディーやエドマンの活躍は言うまでもないですが、
印象に残ったのは、
信じられないようなエラーをして、
大逆転のきっかけを作ってしまったジャッジのコメントです。

ワールドシリーズの敗北は死ぬまで僕につきまとう。
たぶんね。
ほかの敗戦と同じように、
そういうものは消えないんだ。
キャリアを終えるときにたくさんの傷を負っていると思うけど、
その過程でたくさんの勝利も挙げていることを願うよ。

スーパースター・ジャッジ。
その内面がこんなにもデリケートだとは。
人気があるのが分かります。

2024年10月24日木曜日

Passion selon saint Matthieu

今準備しているフラ語シリーズ最新刊で、
本のちょこっとですが、
『マタイ受難曲』
に触れている箇所があります。
数えきれないほどあるクラシック曲の中で、
無理やり1曲を選べ、というアンケーをやったら、
おそらく1位になるだろうと言われている曲です。
(わたしも大好きだし、何度も何度も聞いたし、
特に39番は特別だと思ってますが、
「1曲」と言われたら、どうでしょう、難しいですね。
ぱっと思い浮かぶのは、バッハのBWV1060かなあ……。
でもBWV1041も捨て難いし……
言い出したらキリがない!)

この曲について検索していたら、
茂木健一郎氏のコメントの中に、
人間には2種類いる、
『マタイ受難曲』を聞いたことのある人と、
そうじゃない人だ、というのがありました。
まあもちろん、これはレトリックでしょうけど、
そこまで!?
という気がして、
試しに大学院の授業で聞いてみたら、
8人、誰も聞いてませんでした。
で、39番だけ、5分聞かせました。
(詩の授業なんですけどね!)
それもまたいいでしょう、総合芸術系だし!

Lady Marmalade

これは以前も書いたことがありますが、
フランス語の授業で vouloir が出てきた時、
YouTube で Lady Marmalade を聞かせることがあります。
(サビがフランス語だからです、品はないですが。
でも、強さのある女性たちではあります。そこが大事。)
で昨日も、授業の終わりに見せてみたんですが……


なんと授業の後に、
一人の女子学生がやってきて、
「あの曲、プレイリストに入れてます!」
これにはびっくり。
そしてなぜか、細い糸のような「歴史」を感じて、
少し嬉しくもありました。


『ヒヤシンスの血』

大学院のゼミで、ポーランド映画、

『ヒヤシンスの血』(2021)

をネトフリで見てみました。
(原題は単に『ヒヤシンス』。
「ヒヤシンス」は、同性愛者を指す隠語でした。)
映像も、音楽も、脚本も、編集も、ライティングも、みんな良くて、
わたしはかなりいい映画だと思いました。


舞台は、1980年代のワルシャワ。
ということは、まだ権威主義的共産主義政権が続いていた時代で、
おそらく「連帯」は出現して、
ただし弾圧されている最中、という感じなのでしょう。
実質的な「白色」革命が起きるのは1989年です。
一方、エイズの時代でもあります。

これは「ゲイ映画」なのです。
ただし主人公ロベルトが刑事で、「警察もの」でもある点がなかなか巧み。
ロベルトがある事件を担当するのですが、
捜査は途中で打ち切り。
もちろん(映画ですから!)ロベルトは単独で捜査を続け、
背後にあるゲイ・コミュニティと、買収組織の存在が明らかになってきます。
しかもそのメンバーの中には……

ゲイであるロベルトには、
女性のフィアンセがいます。
魅力的な女性です。
でももちろん、この結婚に「希望」はありません……
そして当然女性は傷つきますが、
それは個人的な問題であるよりもむしろ、
当時のポーランドの、ゲイを登録させて弾圧する、
制度的な問題の方が大きいでしょう。

ロベルトの父親は秘密警察の幹部です。
この文脈は、父と息子の古くて新しい問題と、
父権としての国家(の抑圧)に繋がり、
ロベルトの母は、
彼の(警官である)フィアンセとの、
(世代違いの女性としての)対比もあります。

イギリスの『パレードへようこそ』の舞台が1984年であることを考えると、
LGBTが抑圧されていると言っても、
その形にはかなり差があることがはっきり分かります。
来週もまた、ポーランド映画を予定しています。

Dodgers / Baysters !!

それにしても、
Dodgersはともかく、
(なにしろ見ていて「強い!」と感じますから。)
横浜方面のチームが、日本シリーズに出るなんて、
いまだにちょっと信じられない気がします。
楽しみですけど!

これは応援の気持ちを込めて言いますが、
あんなに守備が不正確で、
あんなに先頭バッターに4球を出し、
あんなに継投のタイミングがズレて、
あんなに怪我人が多かったのに、
よくここまで来ました。

最後の試合、
森選手の暴投で1点取られて始まり、
彼の3塁打と走塁で(それだけじゃないですが)勝ちました。
TVKのインタヴューをYouTubeで見たら、


(20分あたり)

牧選手がその暴投
(まあ、1塁手が止められたはずなんですが)
をいじっていて、
森選手自身も「結構くらってたんで」と答えていて、
笑うと同時に、じんわり来ました。
森選手には、ぜひ、レギュラーになって、
毎試合あの強権を披露してほしいです。
(ただし1塁手が取れるところに!)

2024年10月20日日曜日

モルドヴァ

今週は、『黒いスーツを着た男』の解説があるんですが、
そこには、モルドヴァからパリにやってきた移民が登場します。
で、たまたま今日、モルドヴァのニュースがあり、
学生に知らせました。



2024年10月17日木曜日

Dodgers / Baysters

2つのチームを応援している者にとっては、
信じられないほど幸運な試合が続いています。

大谷選手には、
ぜひワールド・シリーズの舞台に立たせてあげたい。
そこまで行けば、勝ち負けはどっちでもいい。
ただその試合の、そのグラウンドに立たせてあげたい、
そう感じています。
(テオスカーもキケも、特にマンシーも好きですが。)

本当は4位だったはずのチーム。
赤チームが自滅して、
棚ぼたで3位に繰り上がり、
90%諦めていたCS1次リーグを連勝し、
95%諦めていたCS2次リーグは今日また勝って、
なんと一歩前に出ました。
元エースはカブスに去り、
エースも、主戦キャッチャーも怪我で不在。
でも、こっちが盛り上がりかけるたび、
裏切られ続けてきましたから、
まだ福岡チームの予習をし始めたりはしていません!
夕方6時が楽しみです!

『ロニートとエスティ』

大学院のゼミで、
先週見た『テイスト&カラー』


に続き、今週も「レズビアン映画」

『ロニートとエスティ』(2017)

を見てみました。
期待を上回るいい映画でした。

舞台はロンドンの、
ユダヤ教(オーソドックス)のコミュニティ。
そこで、別格のリーダーだったラビが急逝します。
そしてその追悼式に、
5年前父親と袂を分かった娘ロニーとが、NYから帰国。
そして、離英のきっかけとなった、
同性の元恋人エスティと再開します。
彼女は、亡くなったラビの一番弟子と結婚していました。が、
二人の女性の間の炎は、またすぐに燃え上がり……
というお話。

ロニートを演じるレイチェル・ワイズ、
エスティを演じるレイチェル・マクアダムス。
二人ともいいです。
そして二人とも、
今までにいくつもの映画でみてきましたが、
これが一番印象的でした。
(ただしマクアダムズは、これも良かったです。


同性愛映画であり、
フィーメイル・ボンディングの映画であり、
ユダヤ人コミュニティの映画であり……

原作の小説も読んでみたくなりました。



2024年10月12日土曜日

『ヴィーガンズ・ハム』

アマプラにあったフランス映画、

『ヴィーガンズ・ハム』(2022)

を見てみました。
ふだんなら見ないタイプの映画なんですが、
マリナ・フォイス主演ということで、
ちょっと興味が湧き、
あえて見てみたんですが……

原題は

Barbaque

つまり「質の悪い肉」です。
主人公は、大赤字を抱える肉屋を経営する夫婦。
この店を、ある夜、過激なヴィーガンが襲います。
その日は逃げられますが、
後日、たまたま犯人の一人を見かけた時、
この夫婦は、犯人をクルマで(意図せず)轢いてしまうので。
そして、死体は切り刻んで捨てるはずが、
ふと、この肉を使ってハムを作ってみると……
という、ブラック・コメディーです。

グロイ場面もあるし、まあ、それほどおもしろくもありません。
ただ、「肉食」をめぐる問題が、
畜産業者、肉屋、そのたくさんの客、ヴィーガン、
などの行動を通して、
問われていると言えばそうなんでしょう。
フランス映画らしく、人種差別に関わるブラックなセリフも登場します。

そういえば、
マリナ・フォイスがスナイパーを演じるドラマもあって、
ただこれは、途中でやめてしまいました。
この手のものは、一般に英米の方が質が高いと感じます。

そしてこの手のグロいブラック・コメディーは、
やっぱりそんなに好きじゃありませんでした。

(『最強のふたり』の冒頭、
ヘルパーの面接に参加する人たちの一人を演じる
Jean François Cayrey が、
主人公の友達として出ていました。)

this is the beautiful thing about baseball

今日は午前中、ドジャースの試合をドキドキしながら見て……
おめでとう、ドジャース!

キケのこのコメント、いいですね;

“What he did tonight, that’s who he is,
 And we’re not surprised whatsoever. 
Game 1 didn’t go his way, but this is the beautiful thing about baseball; 
you get to do it over the next day. 
In this case, it was five, six days later. He did his thing.”


26分あたりから。


次はメッツ。
勝てば(たぶん)ヤンキース!
もしそうなったら、痺れますね〜

2024年10月11日金曜日

『ハイ・ヒート その女諜報員』

アマプラで見かけた映画、

『ハイ・ヒート その女諜報員』(2022)

を見てみました。
見始めた理由は単純、
主演がオルガ・キュリレンコだったからです。
彼女の出演作は多くみてきて、
アクションのできる俳優なので期待しているんですが、
なんというか、今ひとつ「いい映画」に当たらないなあ、
と常々思っています。
でもやっぱり期待はしてるので、見ちゃうわけですね。

この映画、話は恐ろしく単純で、
場所も1つ、時間も一夜のみ、
なんと「三一致の法則」に則っているのでした。

その「一夜」は、ある夫婦がパリにレストランを開業した夜で、
妻はシェフ&オーナーで、夫は共同経営者です。
が、実は、
夫はマフィアに多額の借金があり、
その夜、取り立て屋が踏み込んでくるのです。
一方妻も、実は元KGBの諜報員。
夫婦はこの秘密を、お互い相手に言っていませんでした。
とはいえ二人は、結局、レストランを守るために行動に出ます……

いいキャラだと思ったのは、
KGB時代、オルガの同僚だったミミという女性です。
(演じるのはケイトリン・ダブルデイ。)
彼女は、オルガが逃走したおかげで、
かなり厳しい立場に追い込まれた過去があります。
そんな中オルガは、
どうしようもなく、
随分長い音信不通の末に、
ミミに助けを求める電話をするのです。
この「三一致」の映画を引き立てているのは、
間違いなくミミだと思います。

目立たない、単純なB級作品とも言える映画ですが、
わたしはおもしろくみました。

2024年10月9日水曜日

『極悪女王』

ネトフリのミニ・シリーズ、
まだ公開したての

『極悪女王』

を見てみました。
5話中3話は、白石和彌監督です。

ビューティー・ペアの追っかけだった少女が、
給食費を奪って飲んでしまうろくでなしの父親と、
そんな男と別れられない(無駄に)深情けの母親と、
極貧の生活に痛めつけられ、
女子プロレスラーになる決心をします。
彼女こそ、後のヒール、ダンプ松本でした。

おもしろいし、わかりやすいし、
これはヒットするんじゃないでしょうか?
プロレス映画ですが、
フィーメイル・ボンディングの物語でもあり、
女性たちを搾取する男性たちを明確に名指しする物語でもあります。
女性たちの、世代間の差も描かれます。

思うのは、
すでに70年代、
「強くて美しい」ビューティー・ペアに熱狂していた女性たちがいたということ。
そしてそうしたメンタリティーが、
例えば21世紀の、
(スーパーマンの姉である)スーパーガールや、
キャプテン・マーヴェルや、
ワンダーウーマンなどにを支える土壌になっていたんだなあ、
ということです。
でも、だとすると、
実際にはもっと前の時代にも、
そうした状況はあったのでしょう。
増村保造の初期の映画だって、そう言えばそうだし。

黙阿弥の白波物が受けたのは、
幕府の力が不安定になり、
「上」に忠実であること、あるいは勧善懲悪などの価値観が揺らぎ、
社会のルールを無視する生き方、
自分を恃むワルの生き方が、
魅力的に見え始めたからだと言われます。
もし、大正デモクラシーの土壌が、
この辺から醸成され始めたんだと考えれば、
ちょっと似た構造かなと思いました。

2024年10月8日火曜日

『メカニック ワールドミッション』

そう言えば先週、

『メカニック ワールドミッション』(2016)

を見ました。

ジェイソン・ステイサムが、
人質になったジェシカ・アルバを救うために活躍し、
ただ最後は、別のワル、トミー・リー・ジョーンズと組もうとするお話。
まあ、最後まで見たんですが、
70点くらい?
物語が単純すぎて、
ステイサムの映画にありがちな単調さが鼻につく感じ。
ミッシェル・ヨーも出てましたが、まあ、彼女じゃなくてもいいかな。

やっぱり、トム・クルーズは偉大です!

『ワイルド・スピード スーパーコンボ』

そういえば先週、

『ワイルド・スピード スーパーコンボ』

を見ました。
ワイスピ・シリーズのスピン・オフで、
ドゥウエイン・ジョンソン、
ジョナサン・ステイサム、
イドリス・エルバ、
(ちょい役でライアン・レイノルズ)たちが出ています。
主役級が3人出ているので、
それぞれに見せ場が必要。
なので物語も、なんというか、段階的な進行になっています。

まあ、おもしろくない、ということもないけど、
おもしろい、というほどでもない。
フツー、かな?

2024年10月5日土曜日

『やくざ絶唱』

1970年の、増村保造の作品、

『やくざ絶唱』

を見てみました。

勝新太郎
大谷直子
田村正和
という俳優たち。
勝つと大谷が異父兄妹で、
やくざである兄が、
優等生である高校生の妹を育てているんですが、
二人の間には、
どうしようもなく近親相姦的な「愛」が溢れている、
という物語。
はっきり言って、重かったです。
舞台である新宿がもっと見たかった!

2024年10月4日金曜日

レバノン

一年生のフランス語の授業、
ほぼ毎週ある「雑談」の時間に、
先週は、ガザの戦争について、
アメリカのダブル・スタンダードについて話しました。
この点では、
二人の大統領候補にあまり差はなくて、
パレスチナ市民を守れと言うカマラにしたところで、
結局アメリカのイスラエルに対する武器供与を辞めるとは言わないし、
選挙期間中に何かをしようとしているようには見えません、
副大統領ですが。
(イスラエルの武器の70%が、
アメリカから供与された、
それも新型のものだと言います。)
そして11月までに、
またどれほどの命が失われてしまうのか……
世界のほとんどの国がイスラエルを非難しても、
G7の国々は……  
どいつもこいつも、と言いたくなります。

そして今週は、レバノンについて。
もちろん、かつてのフランスの委任統治領であり、
フランスが、自分たちの支配を強固にするために、
WW1のあと、民族対立を促す構図を作ったと言われています。
そんなフランスがしゃしゃり出ても、ねえ。
アフリカだけでなく、
シリア周辺の国境の直線具合も、
英仏の黒い手が見えるようです。

パリやモントリオールでは、
1975以降レバノンを離れたという人たちに、何人も出会いました。
映画『キャラメル』では、
フィーメイル・ボンディングが描かれますが、
その女性たちの中には、
ムスリマもクリスチャンもいます。
(レスビアンもいます。)
もちろん、対立していない人たちもいるわけです。

このクラス、フツウの「雑談」への反応は薄いんですが、
先週、今週は、聞いているな、と感じました。
無関心なわけではないんですね。




ドラマ『フラッシュ』から

映画を見たので、
久しぶりにドラマ版『フラッシュ』のエピソードを眺めていたら、
まだ見ていないシーズン3の途中に、
スーパーガールやアローの名前がありました。
で、
それだけ見てみたら、
おもしろかったんですが、
ラストは「Arrow に続く」とでました。
え? Arrow のどこ?
と思って検索すると、
詳しい人がいるんですね、
このクロスオーヴァーについて、
こう書かれていました;

そうだったんですか!
クロスオーヴァーし過ぎ!?
とりあえず、Arrowだけでも見てみます!

『ザ・フラッシュ』

というわけで見たのが、映画版の

『ザ・フラッシュ』(2023)

です。
ドラマ版は、シーズン2まで見て休み中ですが、
知ってる話なので、
落ち着いて楽しめました。
(ただもちろん、
ほんとの細部まで分かってはいません。
これ、スーパーマンもスーパーガールも、
アクアマンもアローも出てくるので、
なかなか完璧は難しいです!)

フラッシュも、彼が好きなアイリスも、
ドラマ版とはやや雰囲気が違いました。
フラッシュは、映画版の方が、
より「ナード」感が強いです。

過去を変えることで現在が、
そして未来が変わるというのは、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』以来、
いやそれよりもっと前からあるはずの「伝統」で、
この映画でもそれは基調になっています。
ただそれが、
生き方として、
取り返しのつかない「過去」にこだわるのか、
それとも、今の形の「現在」や「未来」を慈しむのか、
という選択の問いと重なっています。

これを見たら、スーパーガールをちゃんと見たくなりました。

(一応)完成!

フラ語シリーズの新作である「フレーズ集」、
一応完成しました!(パチパチパチ!)
これからゲラになって、
直して、
2校が来て、
直して、
3校が来て、
直して、
くらいで終わればいいですけど、
最高5校までやったこともあるので分かりません!
でも、
ここからは、丁寧に見ていく感じで、
もうほぼほぼ骨格も形も変わりません。
もう少しで、お届けできる見込みです!

というわけで、
このところかなり時間を詰めて仕事をしていたので、
他には(まあ授業は最優先ですが)ほとんど何もできなかったので、
昨日は「休養日」と決めて、
ランチに寿司を食べたり、
いつものカフェでは映画を見たり、
夜はちょっと野球の消化試合を眺めてから、
別の映画を見始めたりと、
楽しく! 過ごしてみました。
やっぱり、
原稿を手放すと、
解放感があります!

『フランス語を始めたい!』
が去年の3月なので、
本はそれ以来なんですが、
とても久しぶりな感じがするのはなぜでしょう?

2024年9月29日日曜日

カフェ風

週に5回はカフェに行きますが、
家のリビングでも少しその感じを再現すべく、
繰り返しかけている YouTube がこれです。
(以前も上げた気がしてきましたが。)


よくわかりませんが、
数あるこの手のBGMの中で、
わたしにとっては、
ダントツでカフェっぽい感じ。
言葉が入ってないので、それもいいです。

これをかけると、仕事モードに入ります!
なんだかずいぶん日が空いてしまいましたが。

この1週間は、
まず後期の授業が始まり、
会議がいくつかあり、
大事な審査会があり、そして……

来春を予定していた参考書ですが、
急遽、年内、あるいは年明けを目指すことになり、
ものすごい急ピッチで追い上げています。
語学の参考書の発売というと、
やはり「春」な感じがしますが、
「入魂用はたしかにそうなんですが、
それ以外は関係ないです」
との編集者のお言葉があり、
できるなら早めてみる?
ということになったのでした。

ここに来て、
当然、全体を見直す回数が増えてくるわけですが、
これはもう自画自賛以外の何物でもありませんが、
おもしろいと思います!

ただし、フレーズ集なので、
やはり少しフラ語を齧ったことがないと、
楽しめないでしょう。
齧ったことがあるみなさん!
おもしろいです!
ぜひ、楽しみにしてください!

2024年9月24日火曜日

"My olives, my olives"

殺したパレスチナ人の数、
少なくとも4万人。
子供と女性が多く含まれ……
と言ってきましたが、
そしてそれだけでもう「十分」ですが……


自宅の小さな庭にも、オリーブがあります。
それを切られるだけだって、堪らないだろうに、
彼はらずっと丹精込めて育てていて……

トランプよりハリスの方が遥かに「マシ」だとわたしは感じますが、
彼女(を含めた民主党、そしてアメリカ)の、
イスラエルに対する態度からは、
恐ろしいほどの偽善の匂いがします。
イスラエル軍の武器の7割はアメリカが供与したもの。
その中で、いくらハリスがパレスチナ人の死を嘆いて見せても。
ハリスは欠席したとはいえ、
ネタニヤフはアメリカ議会で演説して、
何度もオベーションを受けたし。

もうほんとに……


2024年9月22日日曜日

VW

日本ではあまり話題になりませんが、これ、

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR19DOK0Z10C24A9000000/ 

以前から問題になっていましたが、

ここにきて進展がありました。

実は、VWグループのクルマに乗っています。

クルマ自体は気に入ってますが、

なんか、イメージ悪くて、イヤなんですけど。



50 / 50

はもうとっくに過ぎて、
今日は 52 / 53 になってますが、
ほんとに、言いようのない達成です。
50 / 50 の時には、多くのコメントを読みましたが、
わたしが一番印象に残ったのは、
テオスカーの、
「もうひまわりの種が残ってないよ!」
です。
まああの日は、3本も売ったしね。

またここに来て、ジャッジのHR数に近づいてきました。
(ただ今日彼は54号打ちました。)
で、ジャッジ抜いちゃえ!
と思ったんですが、
彼の50/ 50 へのコメントを読んで、
その気持ちはなくなりました。
「おめでとう。
彼は僕のライバルだけど、
僕は彼のファンで、
毎日彼がやってくれることを楽しみにしてる。
盗塁も、体が大きいと、
すごく体に負担がかかる。
僕にはとてもできない……」
ジャッジも好きになっちゃいます!

2024年9月18日水曜日

ですよね!

ビリー・アイリッシュの新譜、

と言っても少し前ですが、

文字通り愛聴しています。

いい曲がとても多い、いいアルバムだと思っています。

なぜでしょう、とても気が合う。

すぐそばにいるようだけど、届かない才能。

で、ついにきましたね。

(実は待ってました。)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240918/k10014584521000.html

2024年9月17日火曜日

ここにきて

後期授業の開始が迫ってきたこの時期に、
書籍準備が急にスピードアップしてきました。
来春くらい? と思っていましたが、
もっと早くなりそうです。

レナさんとみっちり相談して、
決めセリフを100個ほど選び、
それに解説を付けました。
もちろん音声もつきますが、
どんな音声にするか、
いろいろ検討中です!

わたしとしては、
なかなか楽しい本になると思っています。
多くの人に楽しんでもらって、
しかも実戦で使ってもらえれば、
と思って進めています。
ぜひ期待してください!

2024年9月12日木曜日

『パーフェクト・プラン 人生逆転のパリ大作戦!』

なんと!
第25作まで見てきて、
あと1作を残すのみとなった座頭市シリーズ、
最後の1本が、アマプラにないことが判明。
しかもDVDも、プレミアが付いていて1万円超え!
困っちゃいましたねえ。
どうしましょう!

で、
とりあえずは休憩で、
座頭市とはまったく関係ないフランスのコメディ、

『パーフェクト・プラン 人生逆転のパリ大作戦!』(2017)

を見てみました。
原題は、Epouse-moi mon pote なので、
結婚してくれ、我が友よ
くらいでしょうか。
タイトルから、男性による同性婚の話だと分かりますが、
そこはコメディなので……

監督、脚本、主演は、
モロッコ系フランス人の、タレク・ブダリ。
で、
物語も、モロッコから、
家族みんなの期待を背負ってパリにやってきた留学生が、
試験を受けるのを忘れてヴィザが失効し、
何とか滞在許可、ないしフランス国籍を取るために奮闘する、
というものです。
(モロッコにいる主人公の父親を演じるのは、
お馴染みのジネディーヌ・スアレム。
ラムジ・ベディアも、ちょい役ですが登場します。
地味に贅沢!)

映画自体は、面白かったのかと言われると、
まあ、ビミョーなところですが、
こういうフランス映画は、仕事の一環(!)として、
というつもりで見てます。

ヒロイン役を演じたのは、
有名 Youtubeuse のAndy です。


彼女は、Miss France でも、
いいところまで行ったんですね。



2024年9月11日水曜日

討論会

今日は、夢の共演もさることながら、
アメリカ大統領候補の討論会も、
ずっと待っていたイベントでした。
(MLB と時間帯が被ったので、その部分は録画して見ました。)

内容的には、
どちらの言っていることも、
すでに聞いたことがあるものがほとんどでしたが、
こうして聞き直してみると、
やはりトランプの言っていることはハリボテ感が強く、
ポイントからズレちゃう感じも、シャープじゃない印象を受けました。
(バイデンよりは年下ですが、78歳ですよね。)
そして一番強く印象に残ったのは、
彼が、討論中、一切カマラの方を見ようとしなかったこと。
まるで、彼女がタブーかないかであるように。
それも作戦なんでしょうが、
何というか、哀れな気がしました。

まあ、コアな支持層には、影響がないのでしょう。
大事なのは……、
テイラー・スイフトがカマラ支持を表明したこと!
ナイス・タイミング!

夢の共演

今日は、数日前から楽しみにしていた夢の共演が見られました。
もちろん、
大谷、山本、今永、鈴木、のことです。
とにかく山本がしっかり投げられてよかった。
球もはやかったし。
(ちょっとシュート回転だったけど。)
今永にも勝ち投手
(自分のことには興味がない、と本人は言ってますが)
がついて、また新人王が近づいたし。
鈴木は猛打賞だし。
大谷は……、いつも活躍してるから、今日はいいか!
(まあ、50-50なんて、最初で最後の挑戦じゃないでしょうか。
ぜひ達成してほしい!)

それにしても、カブスのP. クロー・アームストロング、
すごく守備がうまくて、感心しました。
軽やか!

2024年9月10日火曜日

『新座頭市物語 笠間の血祭り』

シリーズ第25作、

『新座頭市物語 笠間の血祭り』(1974)

を見てみました。

前作が今ひとつだったせいもあるかもしれませんが、
今作は、とてもよく感じられました。
まずフレーミングが安定しているし、
物語の運びも、シーンの繋ぎも自然、
豪華な役者たち(岡田英次! 佐藤慶! 志村喬!)も個性的、
殺陣も陰影があって迫力十分。
素晴らしいデキでした。
わたしは、シリーズ全体の中でも、屈指の作品だと思いました。

さ、あと1本!

『オペレーション・フォーチュン』

アマプラで見かけた

『オペレーション・フォーチュン』(2023)

を見てみました。
わたしが好きなタイプのスパイモノかなあ、
と思って見始めたら、ドンピシャ。
エンタメとしては、もうほとんど満点、という印象でした。
セリフは気が利いてるし、
アクションにキレはあるし、
物語は複雑なんだけどスッキリ分かるように描かれているし、
キャラクターは個性的でそれぞれに面白味があるし、
音楽も、カメラの動きもいい感じだし、
展開もとてもスムーズだし、
小さな伏線も効いているし、
オチもおもしろいし、
時間も実質1時間45分程度だし、
やっぱりほぼ完璧。

監督はガイ・リッチーで、
主演はジェイソン・ステイサム。
このコンビニは、


がありました。
(そういえば、構図は似てます。)
ただしデキは、今回の方がはるかにいいと思いました。
オーブリー・プラザの、
男たちをおちょくった態度おもしろくて、かなり効いてるのかな。

2024年9月9日月曜日

『新座頭市物語・折れた杖』

シリーズ第24作、

『新座頭市物語・折れた杖』(1972)

見てみました。
勝新太郎が初めて監督を担当しています。

で、どんな監督ぶりを見せるのかと思っていたんですが、
残念な結果でした。
他の「プロの」監督たちとは、
申し訳ないけれど(マイナスの意味で)レベチでした。
一番気になったのは、シーンとシーンの繋ぎがぎこちない、
というか不自然、
というかぶつ切りを並べたようで、
「流れ」が作られてない印象。
いわゆる「エロ・グロ」も多く、
それはわたしが座頭市シリーズに期待するものとも違うので……
また、これまでも何度かあった、
メインと繋がらないサブのストーリーがあったり。
(←まあこれは脚本家のせいかもですが。)
そうそう、
子供がヤクザに殴られて死ぬっていうのも、
映画のルールを破っている気がしました。
そのほかにも、too much なものが多く……

次に期待しましょう。
あと2作!



唯一、小池朝雄のワルモノが、
個性があって印象的でした。

2024年9月8日日曜日

『パリタクシー』

もう随分前にアマプラで買って、
そのまま見るのを忘れていた

『パリタクシー』(2022)

を見てみました。

92歳のご婦人を乗せた、46歳のタクシー・ドライバー。
彼女に言われるまま、
パリ周辺の各地を巡る中で、
彼は次第に心を開き、
忘れえない1日になる、というお話。

見る前は、
『舞踏会の手帳』
みたいなものを想像していましたが、
ちょっと違いました。
映画としては……、50点くらい?

タクシーによる空間の移動が、
時間(記憶)の移動になるって言うのは、
分かりやすい構成です。が、
物語があまりに特異で、
またその描き方や、音楽の挿入の仕方もゆるくて、
乗れませんでした。

老婦人を演じたリーヌ・ルノーは、
出演時リアルに92歳。
『女はみんな生きている』
の時と同様、寂しい老女性の役です。
そしてダニー・ブーンは、
今回はお笑いはナシで、やや大袈裟な演技。

ラストも、そうなるのが見え見え過ぎて、どうかなと思いました。





2024年9月7日土曜日

『座頭市御用旅』

シリーズ第23作、

『座頭市御用旅』(1972)

を見てみました。
森一生監督です。

ワルモノ役は三國連太郎。
小心で去勢を張る哀れな人物を好演していました。
森繁久弥が、きわめて良心的な目明かしとして登場しますが、
彼は息子といい関係が築けていません。
権威主義的、家父長主義的だからでしょう。
この俳優は、雰囲気が家父長的だと、
今回初めて思いました。

映画としては、
『座頭市あばれ火祭り』と同じように、
メインの物語とほとんど絡まないサブがあって、
そちらが最後の対決に至るのですが、
これはうまくいかないやつだと、今回も思いました。
少し、手詰まり感があるのでしょうか?
気を衒わず、ジャンル映画としてきっちり作られていれば、
こちらは満足なんですが。

2024年9月6日金曜日

ミッシェル・バルニエ新首相

長らく揉めていたフランスの首相の座、
結局かなりベテラン(73歳)の、
ましたがミッシェル・バルニエに決まりました。

BBC のニュースを見ていたら、
彼はフランスでよりイギリスでの方が有名、
なぜならブレグジットの時、
EU側の交渉人だったから、というレポートがありました。
そして、
ブレグジット、ブリュッセル、バルニエ、
を合わせて、3B と言うんだとか。

一方フランスのニュースでは、
有名な政治家としてバルニエを紹介していましたが、
どうなんでしょう?
政治家の「有名」って、クラスターによりますから。

日本の政治ニュースは、
常にがっかりさせてくれるグループの人たちによる、
食欲のなくなるようなドタバタに、
延々と時間を割いていますが、
他にもっと重要なことがあるし、
もっと検証でも突っ込みでもできるでしょ、
と思ってしまいます。
政治の劣化とメディアの劣化は並行だ、
とはよく聞くセリフですが、
それは確かだと感じます。

でも、アメリカにも、
あの差別主義者に投票しようっていう人たちが、
あんなにたくさんいるわけです。
政治学者は、
(それが「仕事」だから当然と言えば当然なんですが)
トランプの政策について語ります。
分かりますが、
それ以前じゃ?
とわたしはいつも感じてしまいます。
もちろん政策も大事ですが、
人間として信用できない場合は、それ以前です。
食欲のなくなるようなドタバタが、
「それ以前」じゃないといいんですが。(←Si + 半過去)

2024年9月4日水曜日

『新座頭市・破れ!唐人剣』

シリーズ第22作、
香港のスター、ジミー・ウォングが登場する、

『新座頭市・破れ!唐人剣』(1971)

を見てみました。
おもしろかったです。

「唐人」というのが新基軸で、
言葉が通じないという状況が出てくること自体、
新しい感じがします。
物語も悪くないのですが、
この唐人が座頭市のことを誤解し、
誤解したまま最後の対決に至ってしまいます。
これは……ちょっと残念。
別のヒールがいるので、
唐人と座頭市は、
ある程度戦ったところで誤解が解ける、
という展開の方が、
見ていてスッキリすると思いました。
無理に戦わせなくても。

座頭市シリーズも、
ここまで来ると「初々しさ」みたいなものはもうなくて、
何か新しさを懸命に求めているんですが、
なかなか困難な挑戦です。

2024年9月3日火曜日

『デンジャラス・ラン』

ネトフリで見かけた映画

『デンジャラス・ラン』(2012)

を、そのまま見てみました。
ライアン・レイノルズと、
デンゼル・ワシントンです。

舞台はケープタウン。
10年前、CIA を「裏切った」ワシントンが、
突如ケープタウンのアメリカ総領事館に逃げ込んできます。
そして取り調べのために連行されるのが、
Safe House「隠れ家」でした。(これが原題。)
そしてその隠れ家を守っていたのは、
まだ新人に近いレイノルズでした……

公開当時、かなりヒットし、
一方評論家の評価はイマイチだったようですが、
エンタメとしては、十分見られました。

エンタメとしてのCIAものは、
比較的ハズレが少ないと思っています。



2024年9月1日日曜日

『座頭市あばれ火祭り』

シリーズ第21作、

『座頭市あばれ火祭り』(1970)

を見てみました。
勝プロダクションの制作で、
勝新太郎自身も脚本に加わっています。
監督が三隅研次なので期待しましたが……

ストーリー・ラインが2つあるんですが、
それらがうまく絡んでいないのが、最大の弱点でしょう。
うまく、というか、ほとんど絡んでいません。
ただ、腕の立つ浪人と座頭市の勝負を、
最後の最後に置くために、やや無理に入れ込んだ感じ。

メインの方の物語は、関東八州を収める大親分が、
座頭市と同じ「めくら」であること、
彼を演じる森雅之が迫力あること、などで、
悪くなかったです。
長年彼に仕え、
最後はあっさり切り捨てられる西村晃が哀れです。

やはり勝プロは、
派手さを求めるあまり、
散漫な作りになってしまう傾向があるんでしょうか?
まだ本数を見てないので分かりませんが。

大原麗子、仲代達矢、吉行和子、などが出演。
そしてピーターが、今までの作品にはいなかったキャラで登場。
「現代」に近づいてきたんですね。

『ガンパウダー・ミルクシェイク』

アマプラで、
「もうすぐ終了」の中から、
これを見てみました;

『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2022)


監督はイスラエル人のナヴォット・パプシャド。
とてもはっきりと、フィーメイル・ボンディング、
あるいはシスター・フッドの映画です。

「ファーム」と呼ばれる悪の組織があるんですが、
それがまあ、男性中心社会、だということなのでしょう。
ずっと、自分たちの都合のいいルールを作り、
気ままに「世界」を引っ掻きまわし、
女性たちは使い捨て、なんですね。
で、
ヒロイン、その母親、その仲間、
そしてヒロインが殺した男の娘である少女、たちが、
この「ファーム」と解決します。

ストーリー・ラインは、
女性たちと「ファーム」の対決、
ヒロインと母親の関係、
ヒロインと少女の関係、
が中心です。
(ヒロインの母親と、彼女のかつての仲間たち、
の関係も意味があります。)

色彩的に、とても作り物っぽくしてあって、
その点に限って言えば、
第一印象は『アメリ』みたい、でした。
ただ、銃撃戦など、かなり激しいアクションもあるので、
話はまったく違いますが。
アクションは、やはりタランティーノに似てるんでしょう。
監督が、「子連れ狼」も参考にした、
と言っているのは、なかなか興味深いです。


わたしが見終わるのとほとんど同時に、
有料に切り替わってしまいましたが、
これは、十分に元をとると思います。
(ただ、血が苦手な場合は、お勧めしません。)

2024年8月29日木曜日

『座頭市と用心棒』

シリーズ第20作目、

『座頭市と用心棒』(1970)

を見てみました。
勝プロ製作で、
三船敏郎、若尾文子、岸田森、嵐寛寿郎ら、
豪華キャストに加え、
監督は東宝の岡本喜八です。
期待も高まります。

結論から言うと、「消化不良」という感じ。
いいところもあるし、
いいショットも、いいつなぎもあるんですが、
いかんせん物語が不鮮明。
登場人物の中に、「公儀隠密」が混じってるなんて、
最初は想像もしてないので、
今ひとつ物語が分からなくて、
最後になってもろもろ分かっても、
やっぱりちょっとスッキリしない感じが残ります。
豪華キャストだとありがち? な仕上がりでした。

三船はよかったですが、
さすがに『七人の侍』(←16年前)の時の勢いはなかったかな。
また、米倉 斉加年って、特に好きな俳優ではないんですが、
今回の「ダメ人間・若親分」は、とてもよかったです。
若尾文子は、声に特長があるんだなと、今回思いました。

2024年8月27日火曜日

『座頭市喧嘩太鼓』

シリーズ第19作目は、

『座頭市喧嘩太鼓』(1968)

です。
三隅研次監督なので、
見る前から期待値は高かったです。

そしてさすが三隅監督。
美しいショットも、
力強いショットも、
やさしいショットもあり、
時間の流れの緩急もあり、
よくできていると感じました。

当時27歳だったはずの三田佳子がヒロイン役。
姿勢が良くて、映えました。

前から思っていたのですが、
この座頭市シリーズは、
大昔、深夜のテレビドラマで見た、
『超人ハルク』
に似ているところがあると感じます。
流れ歩く二人は、
どうしようもなく揉め事に巻き込まれ、
自分なりの誠意を尽くした結果、
その街から出ていくことを余儀なくされるのです。
もちろん、さまざまな相違はありますが、
なんというか、悲しみが似ているのですね。

『座頭市果し状』

シリーズ第18作、

『座頭市果し状』(1968)

です。
監督は安田公義。
ヤクザ集団の一味に野川由美子がいます。

これは座頭市にはしばしば見られるんですが、
今回もまた、
ワルの仲間入りした男を、
なんらかの事情で座頭市が斬り、
ただ、その斬られた男の堅気の姉(ないし妹)が窮地に陥ったところを、
座頭市が救うという物語です。
座頭市が男を斬るのは不可抗力、
ないし正当防衛からなんですが、
それでもそれでも斬ったことにはちがいないと、
残された女性を助けるわけです。

この作品は、女性への暴行がやや多かったですが、
それ以外は落ち着いた演出で、
ふつうにおもしろく見られました。

野川演じる女性に実存的変化が見られ、
これは、シリーズを振り返っても、
珍しいケースだと言えそうです。

2024年8月26日月曜日

『座頭市牢破り』

シリーズ第16作目、

『座頭市牢破り』(1967)

です。

監督は山本薩夫。
ただそれよりも注目すべきは、
勝プロダクションの第一回製作作品だったことでしょう。
(大映の倒産は、1971年ですが、
そのだいぶ前から危ない状態でした。)

映画のデキは、
残念ながらイマイチでした。
力が入りすぎたのか、
詰め込みすぎで消化不良、という感じ。
物語が2つに割れていて、
むろんそれは分かってやっているわけでしょうが、
やはりうまく繋げられているとは言い難いと思いました。
脚本(3人で書いています)に無理があるというか。

また、池広一夫的映像が頻発。
手首や首そのものが飛びます。
こういうのは別にいらないです。
また、座頭市のキャラにも変化があって、
やや正義の味方的に、そして好戦的なっています。

おもしろいのは、
村人を教化する浪人の登場です。
説教くさくて、わたしは好きなキャラじゃありませんが、
名前を「水原秋徳」といい、幸徳秋水と3文字もかぶっています。
「尊王」を疑われ投獄された彼を座頭市が助けるのですが、
「剣」を否定する水原は、感謝しないのでしょう。

若き三國連太郎、細川俊之らが出演していました。

**********************

そして第17作は、すでに見た名作『座頭市血煙裏街道』。
これは大映の製作です。