2014年12月31日水曜日

今年の最後に

今年の最後に、
20万部突破という話題の経済書、
『資本主義の終焉と歴史の危機』
を読んでみました。
経済書というのは、
ふだん読む機会が少ないのですが、
この新書には、
値段をはるかに超えて教えられました。
内容は簡単ではありませんが、
文体がフレンドリーで、
段階を追って説明してくれるので、
ついていくことができました。
構成も、(吉本隆明的に)らせん状に組まれているので、
適度な復習もあります。
(ただ、素人のわたしには、
そこをもう少し、という部分も、
いくつかありましたが、
それはわたしの勉強不足のせいでしょう。)
年の終わりに、いい本を読みました。

というわけで、今年も暮れてゆきます。
ただ教員稼業としては、
年明けのレポートをネット上で指示したり、
年明けの試験問題を作ったり、
年明けの収録の準備をしたりと、
ここで切れている感じはほとんどないんですが、
まあ、それはそれとして。

どうぞ、よい年をお迎えください。

"La vraie générosité envers l'avenir consiste à tout donner au présent."
                                                                                          Albert Camus