2018年10月7日日曜日

Pattaya

フランク・ガスタンビッドと言えば、
俳優としての長編デビューはこれ、


そして監督としてのデビュー作は、


でした。
で、今日見たのは、
監督としての第2作目である

Pattaya (2016)

です。
これ、LES KAÏRA 同様の「郊外」のノリで、
辞書に出てない単語が満載の映画でした。
(ちなみに第3作目が Taxi 5)


ガスタンビッド自身が演じるフランキーは、
恋人(サブリナ・ウアザニ)にフラレタばかりで、
でも未練満載です。
彼のダチであるクリモもまた、
ぜんぜんカノジョができず、
ふたりは、もうこんな街出ていきたい!
と思っていました。
で、クリモのいとこのレザ(ラムジーが演じます)が、
タイのパタヤで「チョー楽しい」暮らしをしているのを知り、
どうしても行きたくなりますが、お金がない……
そこで目を付けたのが、
パタヤで行われる「小人タイ・ボクシング選手権」です。
ダチの小人であるカリムを選手に仕立て上げ、
主催者から招待してもらうことに成功します。
ただし、小人のカリムはまじめなムスリムで、
そんなことはまったく知らされていません。
「メッカに巡礼に行く」と聞かされています。
(3人ともアラブ系です。)
で、パタヤに着いたはいいのですが、
もちろん、本当の混乱はここから始まるのでした……

ノリはいいし、
それなりにスピード感もあるので、
まあ楽しんでみられるのですが、
単におバカなだけでもありませんでした。
小人のカリムは、
実はふたりの企みに気づいていたのですが、
彼らにいつか「敬意」というものを教えようと、
あえて企てに乗っていたのです。

この映画は、
「まじめ」な日本では公開の可能性はごぼゼロでしょう。
でも、これもフランスなのでしょう。