2009年4月30日木曜日

激しい人たち


大学は暦通りで、今日はフツーに授業がありました。お休みの学生もほとんどいなくて、いつもと変わりません。

授業後、図書館へ。ゲラを直していると、やっぱりもう一度確認したほうが、と思える個所もあったからです。で確認してみると、やっぱりたまにはちょっとピンぼけのことがあります。あぶないあぶない!

でもまあ、ゲラも今日でほぼ終わり。なんだかだいぶ増えてしまったので、申し訳ない感じです。でも、少しはよくなったかな? 

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で明日は、午前中の授業の後、夜はオペラです。実は先日行った『ワルキューレ』がよかったので、また行きたくなったのでした。明日は、ショスタコーヴィチの『ムツェンスク郡のマクベス夫人』です。

これ、なんだか激しいストーリーです。舞台はロシアの田舎。退屈した奥さんが下男と浮気。それを見つけた舅が、息子に言いつけると荒れ狂います。(舅は、ほんとは息子の奥さんが好き。)けれど舅は彼女に毒殺され、二人の浮気は発覚しない…… かと思いきや、駆け付けた夫に見つかり、すると今度は、下男が夫を殺してしまいます。で、二人は結婚へ。でも式の真っ最中、隠していた夫の死体が発見され、二人は逮捕、流刑になります。そして最後は流刑地に向かう船の中、元下男は別の女と浮気。奥さんは激怒し、その浮気相手の女と水に飛び込み、死んでしまうのです!

とんでもない話。しかもショスタコーヴィチは、これに無調音楽とジャズを混ぜたような音をつけました。しかも部分的にはかなりエロい!(これを聞いたスターリンが、激怒して退席したほどに!)ショスタコ自身は、「ポルノフォニー」と言ったそうな。

ね、面白そうでしょ? でも…… オペラって高いんですよね。明日の場合も、S席は2,3000円です。お高いです! (今回は、オークションでほぼ半額で買えましたが。)

でも、たしかにオペラの上演は大変です。ホールも限られるし、歌手はもちろん、演出家も、オーケストラも要ります。セットも簡単じゃありません。そう考えると、高いのも頷けます。

まあわたしはあまり飲みにも行かないし、まして高級な店には縁がないので、これを「遊興費」ってことにしました! また明日、ご報告させて頂きます。
※ちなみに原作は、岩波文庫『真珠の首飾り』(レスコーフ)に所収。短編集です。