2010年1月20日水曜日

焼き芋



昨日の火曜日で、わたしの今年度の授業は全日程を終えました。最後の授業は「フランス映画ゼミ」で、学生のみなさんに色々語ってもらおうと思っていたのですが、ついわたしが多めにしゃべってしまいました。学生のみなさんには、すみません!

でも1番最後の「全員一言」のコーナーでは、(もちろん「学生」という立場の習慣づけられた気の遣い方もあるのでしょうが)それなりに発見や相対化があったようで、嬉しく思いました。先週の映画は、厳密にはフランス映画とは言いにくい『シリアの花嫁』を選んだのですが、どうしても彼らにこれを見せておきたいなあと思ったからでした。わたしにとっては、去年見たベスト1です。

話は変わりますが……

近所のスーパーに買い物に行ったときは、そこで売っている焼き芋(¥120)を買って帰ることがよくあります。屋台で流して売っているものに比べると、やや味は落ちるとは思いますが、「やや」といってもほんのちょっとです。値段はずっと安いし。

で、焼き芋を買う時、みなさんは重くて大きいのを選んでいませんか? 実はそれ、必ずしも正解じゃないみたいなんです。

これはお店のお兄さんに以前教えてもらって、それ以来実行しているのですが、彼が言うには、焼き芋はむしろ太すぎないほうがいい、適度な太さのほうが甘いことが多い、のだそうです。

屋台ものには当てはまらないかもしれません。でも、スーパーの機械で焼いているものについては、わたしもたしかにそんな気がします。

そして芋を食べると、かつて某大学の控室でよくおしゃべりした、「農民作家」でもある年長の先生のことを思い出します。農家出身の彼のおやつは、毎日毎日、山盛りになったふかし芋だったそうです。その先生の語る午後の縁側の風景は、妙に心に残っています。

そうそう、わたしも小学生の時は、枯葉のたき火で焼き芋に挑戦したことがあります。もちろん、そんなにうまくできませんでしたが。

というわけで芋をかじりながら、「ナミ」の原稿は1歩ずつ進んでいます!