2010年6月9日水曜日

仮題


今日は午後から白水社で、「ロード・トゥ・平成」(仮題)の打ち合わせでした。

以前も書いたとおり、これはもともとタケちゃんの企画で、
それだけになんとか形にしたいと思うのです。
幸い、今日はゲラも出て、余裕を持って9 月刊行を目指します。
どうぞ期待してください。

で今日は、共著者の一人である、今をときめく中島岳士さんと、
タケちゃんを引き継いで編集を担当してくださる渋谷さんと、
今後の予定などを話し合ったのですが……

その中で最重要事項は、なんとタイトル! です。
これがねえ、今回はほんとにむずかしい。

要は、世代の違う4 人が、それぞれの生きた時代を「内側から」書く、
そしてそれを順に並べて……

昭和は、いったいどんなふうに平成になったのか、
あの頃ワカモノは何を思い、何を感じていたのか、
そして「今」は、どうしてこんな「今」なのか、
「今」に潜んでいるあれこれは、かつての「今」がどう変転したものなのか、
そしてさらに言えば、
「今」はどこに向かっているのか……

なんてことについて、読者のみなさんが思いめぐらせてくださるような、
そんな本を目指しています。
渋谷さんの言葉を借りれば、
「大文字の『歴史』ではなく」ということです。
個人によって生きられた「時代」、その肌触り、といえばいいでしょうか。

そしてその「時代」の折り目になるのが、89年、
つまり昭和が平成になる変わり目のところなんです。
だから「仮題」は、「ロード・トゥ・平成」というわけです。

で、話し合いの結果、数ある候補の中から、
一見最初に外されそうなものが、第1候補として決定しました!
う~ん、ほんとにこれになるんでしょうか?
(いや、いいと思うんですけどね。)
そしてこれは、なんとタケちゃんが残してくれた案なのでした……

タケちゃん、
あの企画、順調に進んでますよ。
大丈夫、きっといいものするから!