朝日出版社は、わたしが初めて教科書を作らせてもらった、
いわば恩ある出版社ですが、
そこから、とてもいいマンガが出版されています。
『チェルノブイリ、家族の帰る場所』
です。
表4の帯には、こうあります;
チェルノブイリに住んだのは、きみの「家族」でもあったのだ
まさに。
そしてわたしたちの「家族」がいるのは、もちろん、
チェルノブイリばかりではありません。
絵は、木版画的、といっていいのでしょうか?
そして、カット割りというか、“カメラ”割りというか、
行間というか、
コマとコマとの“間”に、時間やさまざまな感情が満ちている気がします。
それにしても、
「数日で戻れるからといわれつつ、
自分たちの家を去らなくてはならなかった」この家族の物語は、
今も続いているのですね。