2012年3月14日水曜日

このマンガを


朝日出版社は、わたしが初めて教科書を作らせてもらった、
いわば恩ある出版社ですが、
そこから、とてもいいマンガが出版されています。

『チェルノブイリ、家族の帰る場所』

です。
表4の帯には、こうあります;

チェルノブイリに住んだのは、きみの「家族」でもあったのだ

まさに。
そしてわたしたちの「家族」がいるのは、もちろん、
チェルノブイリばかりではありません。

絵は、木版画的、といっていいのでしょうか?

そして、カット割りというか、“カメラ”割りというか、
行間というか、
コマとコマとの“間”に、時間やさまざまな感情が満ちている気がします。


それにしても、
「数日で戻れるからといわれつつ、
自分たちの家を去らなくてはならなかった」この家族の物語は、
今も続いているのですね。