2012年3月19日月曜日

シナリオと


ちょうど1年くらい前、『きらきらしてる』という映画のことを書きました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2011/02/blog-post_21.html

そしてやや時間のできた今日、
買っておいたシナリオを片手に(というのは比喩ですが)、
もう1度この作品を見てみました。
(もう1度とは言っても、合計では5回目くらい?)

シナリオと見比べると、時に、
こちらが漫然と見ていた個所が、
実は相当意図的に作りこまれていた事実が分かることがあります。
それはたとえば2秒くらだったりするので、
10回くらいは見ないと気づかないかも。
(シナリオなしで見ていると、
何回見ても新しい発見があるのはこのため?)

そしてシナリオを比べて、
細かなセリフ回しに変化が付いているのは、
まあ当然なのでしょう。
俳優さん達の言い易さを考慮したり、スピーチレベルを微調整したりして、
その場で変えることもあるでしょう。
なんとなく、みんなで集まって変更している様子が目に浮かびます。
もちろん勝手な想像ですが。

またそれとは別に、
編集段階で切られたのでは、と思われる個所もあります。
時には、シークエンスの半分くらいが落ちていることも。
今はあまり長いと、配給会社から嫌がられるそうなので、
そうした実際上の必要もあるのかもしれません。
でもたしかに、ここは要らないかも、と思うところが切られている気もします。

ただシナリオって、手に入りにくいですね。
今回はたまたまフツーに(アマゾン・フランスで)フツーに売られていますが、
こんなことはめったにありません。
(そういう意味でも、雑誌「ふらんす」巻末に毎月付いているシナリオ抄録は、
なかなか貴重なものです。)

こういうの、授業でもできると楽しいんだけどなあ……