2024年2月5日月曜日

『アリータ:バトル・エンジェル』

やはり見逃していた、
ジェームズ・キャメロン監督の

『アリータ:バトル・エンジェル』(2019)

を見てみました。


特に期待もなく、
たまたま出てきたから見た、
というのも良かったのかもしれませんが、
なかなかおもしろくて、
一気に見てしまいました。
原作は、1990年代の日本のマンガ、
『銃夢』なんですね。

300年前の火星軍との戦争の結果、
今地球には、ザレムと呼ばれる空中都市と、
その廃棄物が積み上がる地上の街、アイアン・シティーしかありません。
そしてある日、サイボーグを治す医師が、
くず鉄の山の中から、
女性サイボーグの頭部を発見。
それがまだ生きていることに気づいた彼によって、
金属の肉体を与えられた彼女は、
アリータとして再生します。
記憶を失っていた彼女は、
何度か危機に襲われる中で、
「自分」を思い出してゆきます……

<以下、ややネタバレします>

サイボーグは心を持てるのか、
サイボーグと人間は愛し合えるのか、
など、古典的なテーマにも触れていますが、
見所はやはり、アリータのキャラなのでしょう。
彼女は、戦う少女から、
戦い愛する女性へと「成長」してゆきます。
時には、「父親」である医師の言葉を無視し、
自分の信念を貫くし、
時には、愛する人のあめ、
自分の命を差し出そうとさえします。
こちらが油断していた(?)せいもありますが、
アリータの涙にはグッときてしまいました。
また、善人と悪人、みたいな単純な構図ではなく、
ファルマコン的な人物もいるし、
例の「セイヴ・ザ・キャットの法則」
(弱っている猫を助けた人物に観客は好意を抱く)
をストレートに使い、
ただそれを反転させたりもしていて、
よく練られていると感じました。

ただ、この映画、誰が見ても「終わってない」んですよね。
もう4年経つのに、まだ続編は出てません。
公開されたら、劇場で見ます!