労働者の問題とLGBTの問題を扱った映画、
『パレードへようこそ』
のことは、以前書きました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2016/09/blog-post_99.html
先週初めて、「ワールド映画ゼミ」でこの映画を見て、
もう一度この映画ことを調べる気になりました。
まずは歌。
この映画の中で歌われる、
感動的と言っていい歌が、
Bread and roses
です。
わたしたちに必要なのは、パンだけじゃない、
バラもまた必要なんだ……
https://www.youtube.com/watch?v=qNQs6gSOkeU
As we come marching, marching in the beauty
of the day,
A million darkened kitchens, a thousand
mill lofts gray,
Are touched with all the radiance that a
sudden sun discloses,
For the people hear us singing: “Bread and
roses ! Bread and roses !”
私たちは行進する 行進する 美しい昼間の街を
100万の煤けた台所が 数千の屋根裏の灰色の製粉部屋が
きらきらと輝き始める 突然の日の光に照らされて
人々が聞くのは私たちの歌 「パンと薔薇を! パンと薔薇を!」
(ブレイディみかこ訳)
この歌は、もとはと言えば、
1912年の、マサチューセッツでのデモの時歌われたものだそうです。
ほとんどが女子工員だった織物工場で、
そのデモは起こり、勝利しました。
その歌が、
1984年のイギリスでも歌われたわけです。
で、今日見たのは、ケン・ローチ監督の、
その名もずばり、
『ブレッド&ローズ』(Bread and Roses) 2000年
です。
DVDがやっと手に入り、
見ることができました。
https://www.youtube.com/watch?v=5JdI9sCUP2s
舞台はロサンジェルス。
メキシコからの不法移民たちが、
清掃員として多く働く、とある巨大ビル。
そこでは、ひどい搾取が長年行われていたのですが、
それに対して、移民たちが立ち上がる物語です。
ただ、
そこはケン、ローチ、
単純でベタな、階級闘争のお話で終わりはしません。
移民たちそれぞれの「物語」の中には、
内臓を鷲掴みにされるようなものもあるのです……
いい映画でした。