デ・ニーロが元大統領を演じるサスペンス、
『ゼロデイ』
を見てみました。
ミニ・シリーズなので、ほぼ一気に。
わたしは知りませんでしたが、
「ゼロデイ脆弱性」という用語があるようで、これは、
「ゼロデイ脆弱性とは、
アプリケーションやオペレーティングシステム内に存在する未発見の欠陥です。
ソフトウェアメーカーがその存在を認識していないため、
防御策やパッチが存在していないセキュリティギャップであり、
有効な対策をとるために使える時間が「ゼロデイ (0日)」しかない
ことに由来します。」
なのだそうです。
そしてその脆弱性を狙った攻撃が「ゼロデイ攻撃」で、
このドラマの発端も、このゼロデイ攻撃です。
そしてそれに対処するための委員会が立ち上げられ、
その委員長として、
国民の人気も高いマレン元大統領が選ばれるわけです。
(押し付けられたという面もあります。
議員になっている娘も、就任に大反対します。)
物語の縦糸は、
もちろん、このサイバー攻撃の犯人探しです。
しかも犯人は、サイドの攻撃を予告しているので、
急がねばなりません。
そして横糸はたくさんあります。
現職大統領の思惑、
彼女のライバルの企み、
マレンの娘と、彼の若き右腕の関係、
マレンと妻の関係……
6話しかないんですが、
このドラマ、後半に行くに従ってよくなります。
伏線も貼られているんですが、
比較的分かりやすい謎として描かれているので、
混乱しません。
なんとなく見始めただけだったんですが、
わたしは引き込まれました。が、
どうも、批評家や視聴者の評判はイマイチだとか。
見ると、
プロットがありえないとか、
思想的立場が左寄りだとか、
ジェロントクラシー(長老支配)だとか、
いう指摘がありました。
デ・ニーロは80歳を過ぎていますから、
「長老」なのは間違いないでしょうが……
意外な瞬間に意外なことが起きる演出は、
とても巧みだと感じました。