2025年6月15日日曜日

3つの戦争

ウクライナ戦争、
ガザ戦争、
に続いて、
イランとイスラエルの間も、戦争状態となっています。
世界で同時に、3つの大きな戦争が進行中だということになります。
なんということでしょう。

言いたいことはたくさんありますが、
ごく表面的に言っても、
3つの戦争のうち2つは、イスラエルが関わっています。
イスラエルの政治の実権を握る人たちが、
攻撃的な被害妄想に取り憑かれているように見えます。
特にガザは、多くの子供たちが亡くなり、
栄養失調の子供も増えています。
どう考えても、イスラエルの肩を持つ気持ちにはなれません。

そのイスラエルに武器を供給し続けるアメリカ。
イラクに接近するロシア。
イスラエルの自衛権を認める、と発言したマクロン大統領。

国際政治は、どっちの味方、というような単純なものじゃないのは分かります。
ただそんなことより、
子供達を助けて。

2025年6月12日木曜日

物資求めるガザ住民に「死の罠」

今、クラス掲示板にこれを貼り付けました。

****************************************************************

 https://jp.reuters.com/economy/DLCNLT63JVIIBAKE6FAAS3QK3M-2025-06-11/

ガザで、死者は5万5千人を、負傷者は12万7千人を越えました。

なぜこれが止められないのでしょう……

またこれは少し長いですが、BBC 編集長によるの力のこもったレポート;

https://www.bbc.com/japanese/articles/cdxk87824wjo

そしてこれは、『オマールの壁』の舞台、ウエスト・バンクに関わるニュース;

https://www.bbc.com/japanese/articles/c0qgxx2292ko

2025年6月11日水曜日

『フラ語フレーズ集、こんなの言ってみたかった!』重版出来!

https://x.com/hakusuisha/status/1930181038036398391


 『フラ語フレーズ集』は、

なかなかデキがいいんじゃないか! と、著者&編集者は思っております。

お手にとって頂ければ幸いです!




2025年6月8日日曜日

コリ・ガウフ優勝!

フレンチ・オープン、
女子シングルスは、コリ・ガウフが優勝しましたね!
(正しい発音は、コウコウ・ゴフ、のようですが。)

実は、通っているテニス・スクールで、
優勝者当てクイズがあって、
わたしはサバレンカを予想していて、
彼女がガウフに負けることはないだろうと思っていたんですが、
大変失礼しました!
ココは、とにかく足が速くて、
サバレンカはそれに苛立っているようでした。
とにかく、いい試合だったし、
ココは素晴らしかったと思います。
ファンになりました!
(鮮烈なデビュー当時を覚えていますが、
今の安定感は見違えるほどです。
体幹も(素人目にも)強くなった気がします。)
これからの活躍が楽しみです!

『女だけの都』

先週のゼミでは、
ジャック・フェーデ監督の

『女だけの都』(1935)

を見ました。(アマプラ)
これも、前回同様、

女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選

で紹介されていた映画です。
これなら、まずは女性映画だし、
わたしにとっては懐かしのジャック・フェーデだし、
院生にとっては、
「詩的リアリズム」の実作例として勉強になるし、
1粒で3度おいしいのでした。

映画が発明されてからまだ40年という段階なのに、
時に、ハッとするようなショットがあったり、
のちのフィルム・ノワールを予告するような影の使い方があったりと、
それだけでも新鮮でした。

また、
女性たちが賢く、行動力もあり、楽しむことを知っているのに対して、
男たちのダメぶりが気持ちいいほどでした。
(スペインの公爵は、なかなか立派ですが。)

古い映画の中に、
「今」の芽を感じるのって、
いいなあと思いました。

2025年6月1日日曜日

TACO

この TACO のニュース、

Trump Always Chickens Out.
(トランプはいつも怖じ気づいてやめる)

日本語だと「(この)タコ!」に似てるので、
おもしろいなあと思って見てたら、
だんだん大きな話題になってきました。


わたしが知ったのも1週間ほど前ですが、
もう1ヶ月前からあったんですね。

もっと流行るかな!?

2025年5月30日金曜日

フレンチ・オープン

始まってますね、フレンチ・オープン。

2回戦に、フランスの人気プレーヤー、
モンフィスが登場しました。
がんばってる38歳です。


で、32秒あたり、
モンフィスのパートナーであるスビトリーナの前に座っているのは、
ジネディーヌ・スアレムですね。
彼の出演作は数えきれないくらい見ましたが、
とてもいい俳優だと思っています。
一番印象に残っているのは、これかな?


2025年5月29日木曜日

パレスチナ国連大使が会合中に泣き崩れる

 Je n'oublie pas.

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6540457


『紳士は金髪がお好き』

今学期、大学院ゼミの1つのテーマは、
male gaze(男性的視線)で、
その切り口で映画史を遡ったりもしてるんですが……

最近、

女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選

という北村紗衣さんの本を読んだんですが、
ここに、ゼミで見るべき映画のヒントがありました。
(ありがとうございます!)

で、この本の中からまず選んだのは、

『紳士は金髪がお好き』(1953)

です。
『裏窓』の1年前、
マルヴィの論文の22年前ということになります。

タイトルからして「おバカ」な感じですが、
実際見てみると、これがとてもいいのでした。
二人の女性の、友情、ないし絆、の物語として、機能していると思いました。 

で、ちょっと探して院生と読んだのは、この2本の記事。



「おバカ」どころか、
ちゃんと再評価されてたんですね。

アマプラにあるんですが、
画質に難があるのが残念。
でも、十分面白いです!

2025 総合芸術系 進学説明会

鞍田先生と、
鞍田研の院生、ふたりが登場します!


2025年5月26日月曜日

白水社、110周年

そうなんですね!
(パチパチパチ!)

特設ページはこちら。



『キャッチャー』はもちろん、
『中村屋のボース』、
『台湾生まれ、日本語育ち』
『ハドリアヌス帝の回想』
『気になる部分』
『グローバリゼーション・パラドクス』などなど、
懐かしい名作が登場しています。
(『フラ語入門』も、末席を汚しております。
かたじけない!)

白水社、尊敬します!
(あらためて、白水社から刊行してもらえて、
ほんとにありがたい限りです。Merci infiniment !)

2025年5月25日日曜日

ルーマニア

授業が軌道に乗り、
大量のレポートに囲まれて過ごす今日この頃。
なかなか本を読んだり映画を見たりもできない中、
お風呂でドラマを見るのが楽しみの1つ。
今、まだ面白いかどうか曖昧なまま、
それでも見続けているのは、

スブテラン

です。
見始めた理由の一番は、
これがルーマニアで作られたドラマであること。
で、ルーマニア語、聞いていたら、
時々フランス語とすごく近い音が聞こえてきます。
さすがラテン語兄弟。

そしてルーマニアのことを考え始めたのは、
つい最近のニュース、


が目についたからです。

モルドヴァのマイア・サンドゥ大統領は、
「モルドヴァとルーマニアは共に歩み、互いを支え合いながら、
すべての市民のために平和で民主的、かつヨーロッパ的な未来を築いていく」
と、述べた。

2025年5月18日日曜日

「新入生の日」

昨日は、総合芸術系の「新入生の日」が行われました。

総合芸術系(大学院)の教員は、全員、
学部では総合文化教室に所属しているんですが、
その総合文化教室に今年度着任したスーパー・ルーキー、
高山花子さんの講演があり、
これがとても示唆と刺激と励ましに満ちた内容で、
とても素晴らしいイヴェントになったと思います。
部分的には、修士の学生には難しかったかもしれませんが、
そういうのもまたよし、と、他の先生と話したりしました。
ほんとにそう思います。
分からないものを、なんとか分かろうとする努力を、
院生には続けて欲しいです。
(たとえずっと分からなくても!)

それにしても、
高山さんはまだ30代で、
そのころの自分を思い出すと……
あまりの差に愕然とします。
優秀な若手って、いるんですよねえ。
次代を担う、とは、
こういう若手のための言葉なんでしょう。

2025年5月15日木曜日

【時間が止まっているとはどういうことか】

通勤時、この頃よく聞いているYouTube が、
Pivotチャンネルの中の、
エクストリーム・サイエンスです。
茂木健一郎さんが、さまざまな科学者をお相手に、
イキイキしたトークを展開します。
正直、知らないタームが出てきて、
話についていけないこともあるんですが、
でも、おもしろいなあ、と思うことが多いです。

昨日は、これを聞きました。
とてもおもしろかったです。

『裏窓』

院生の一人が、
マルヴィの有名な論文
「視覚的快楽と物語映画」(1975)
に基づいた研究をしたいと言っているので、
その論文中でも言及されているヒッチコックの

『裏窓』(1954)

をゼミで見てみました。
わたしも、見るのはずいぶん久しぶりです。

ヒッチコックは、
フェミニズム批評では厳しい批判にさらされがちですが、
これを見ると、まあ、そうなるよね、という気がします。

足を怪我したカメラマン、
動けない彼は、まさに male gaze(男性的視線)そのものになります。
怪我してギプスされ、動きを禁じられた足。
一方、長く伸びるレンズのついたカメラ。
このカメラは、足(男性性)の代替物に見えます。

それはそうなんですが、
(これはマルヴィの論文が出た当時もそうだったわけですが)
だからと言って映画的な楽しみを全否定すればいいのか、
ということはやはり感じます。
もちろん、この論文は、いくら記念碑的とは言っても、
50年も前のもので、
その後さまざまな批評論の展開があり、
それに伴った実作もあった、というか、
(現在形で)あるわけですが。

来週以降は、こうした「展開」を振り返りたいと思っています。

2025年5月8日木曜日

13区 × 3本

大学院のゼミで、
ミニ13区特集をしました。
というのも、院の映画の授業で、
『パリ、ジュテーム』の「ショワジー門」を取り上げたのですが、
いつも以上に力が入ってしまい、
5分の映画の解説に、80分かかってしまいました。
まあおかげで、こちらもだいぶ分かった気が深まりましたが。
で、
その流れを引き継いで、
ゼミでも13区の映画を見たわけです。
中国からの留学生たちもいるので、
中国語部分の解説をしてもらえるし。

見たのは、この2本。



そして!
この後者の方なんですが、
上のURLの説明は、間違っていることに気づきました。
というか、院生たちに指摘されて気づきました!
ノエミ・メルラン演じるノラについて、
「ネット上のポルノサイトでバイトしていて」
と書きましたが、
これはノラがそう誤解されたということで、
本人がしていたわけではなく、
彼女に激似の別人がしていたことでした。
この点、見るのは2度目だった今回もまた、
同じように誤解していて、
思い込みは怖いです!
でもまあ、教えてもらってよかったですが。

そして本当はこれ、


も見せたいんですが、
手元のDVDを確認したところ、
英語字幕がないので、ちょっとゼミでは使えんません。

そしてこれ


調べたところ、DVDは英語字幕付きでした。
これも見たいんですが、
こちらの問題は、DVDがどこにあるのかわからないことです。
研究室か自室か、どちらかにあるはずなんですが、
もうずっと目にした記憶がありません。
来週、捜索します!

2025年5月5日月曜日

Ma France à Moi

ファニー・アルダンが、
アフガニスタンからの難民青年を受け入れるお物語。


まだ未見ですが、見てみるつもりです。

「〈フラ語〉ワールドへようこそ!」

「ふらんす」4月号の記事が、読めるようになりました。


よろしければ!


Chat GTP と Perplexity

もあと1日となりましたが、
こどもの日の今日は、
今、カフェの外でも子供祭りが開催中で、
大いに賑わっています。
(ただ、屋台のたこ焼きや串焼きなど、軒並み700円以上なので、
このカフェラテ=380円が安く感じます。
エアコン入ってて、座ってられるし。)

生成AI と言えば Chat GTP が有名で、
わたしもよく使っていましたが、
となると、だんだん答える速度が落ちてきます。
無料版の場合は、特定の人にサービスが偏らないよう、
使用回数が多いと速度が落ちるんだと、
システムに詳しい知り合いが教えてくれましたが、
そういうことなんでしょう。
で、彼が教えてくれたのが Perplexity
すでにそれなりに知られているようですが、
わたしは知りませんでした。
ChatGTP に比べると、
より新しい情報まで取り込んで答えてくれるようです。
で、
さっそく、両者に同じ質問をしてみました。
(最新の情報が問題になるような質問ではありません。)
たった1問なので怪しいですが、その答えの印象では、
使い慣れたChat GTP の方が、親しみやすいと感じました。
もちろんPerplexityにも良さはあって、
それは情報元にジャンプできることでしょう。

Chat GTP の答えが遅くなってしまったわけですが、
有料版まで行くかどうかは、考えちゃいますね。

2025年4月29日火曜日

i HOSTAGE

残念ながらわたしはまだ行ったことがないアムステルダム。
その、ライツェ広場に面したアップルストアで、
2022年に起きた人質立てこもり事件に基づいた映画、

i HOSTAGE

を見てみました。(ネトフリ)

まず、場所はここ。


そして映画は、
何というか、もちろん事件は起こるんですが、
いわばかなり単調です。
途中から、つい『狼たちの午後』を思い出しながら見てたんですが、
映画の出来としては、もう比較になりません。
ただそれでも、
交渉役の女性など、それなりに魅力はあるし、
最後まで見はしましたが。

最初と最後に、
あの Feelin' good のカヴァーが流れます。


マイケル・ブーブレは、カナダ人ですね。 

Lucifer 再び

シーズン6×10話という長いドラマ、Lucifer。
これ、以前1周したんですが、


なぜか、2周目を見ていて、
すでにシーズン4まで見終わりました。
そして、なぜか、前回よりおもしろく感じます。
前回は、事件の謎解きにも意外さの期待があったんですが、
今回は、それはほぼまったく期待してなくて、
あくまで、メインのストーリーの「反映」としてある、
というつもりで見ているので、
当然、よりメイン・ストーリーの持つ、
さまざまなレベルでの「意味」に目が行くからでしょう。

このドラマ、舞台はロスで、
さらに言うなら、ロス市警と、クラブ「ラックス」(と事件現場)です。
この、これ以上ないほど現実的な舞台で、
(元天使の)悪魔が、人間たちと交流します。
もうこの時点で、「作り物」、
つまり、そう言ってよければ、メタな物語なのです。
でも、その悪魔が直面するのは、
父と子の問題であり、
自己決定の可能性であり、
愛のあり方という、
いわばきわめて「人間」的な事柄です。
しかもこの悪魔は、セラピーにも通っているのです!

ただ、悪魔であるLuciferは、
「男性」のファンタスムを生きているとも言えます。
ロマン主義以来、数々登場したあのキャラクター、
「女あそびはすごいけど、実は心に傷を抱えていて、
その傷を癒してくれるのは、彼にとって特別な女性」
というやつです。
Lucifer は、ピッタリこれに当てはまってしまいます。
ただ、だから男性主義的な、反フェミニズム的な、
male gaze 満載のドラマかと言えば、
そうでもありません。
なぜなら、Lucifeにとって特別な女性、クロエ・デッカー刑事の内面もまた、
ある程度以上丁寧に描かれているからです。
クロエの同僚の女性エラも、地獄から来た魔物の女性メイズも、
Luciferの母親の魂が入ってしまう女性シャーロットも、
単なる男性の視線の対象で終わらず、
それぞれの悩みを抱え、
それぞれの人生を歩んでいるからです。

今日見始めたシーズン5の第1話の最後で、
「ハッピー・トゥゲザー」が流れました。
いい声の女性ヴォーカルのカヴァーでした。
で、懐かしくなって、
その後Youtube でオリジナルやカヴァーを聞いていたら、
おお、Lucifer で流れていたヴァージョンがありました。
クィア・ポップのスター、King Princesse でした。


このシーン、ちょっと感動しました。

2025年4月26日土曜日

「新入生の日」

どなたでも自由に参加いただけます!
(もちろん無料です)

高山先生は、総合文化教室が今年お迎えした、
スーパー・ルーキーです。
わたしたちも、この講演を楽しみにしています。

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総合芸術系「新入」特別講演会

講師=髙山花子先(理工学部総合文化教室専任助教)

タイトル=「ほとんど話すように(quasi parlando)」?――ブランショ「レシ」から「歌」へ

2025年5月17(土)14時〜15時30分 
明治大学中野キャンパス 304教室

内容=話すことと歌うこと境界はどようなもだろうか?「物語」と訳されること多いフランス語「レシ(récit)」には、朗誦や暗誦含意があり、もともとは声によって語られたもをひろく指し示す言葉だった。20世紀フランス作家・批評家であるモーリス・ブランショ(1907-2003)が「叙事詩」や「歌」にも拡張するかたちで、こ「レシ」をとらえなした過程を紹介しつつ、もういちど、今「歌」とはいかなるもか、音楽と文学が交差する地点で考えてみたい。


講師略歴=1987年北海道まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。2025年4月より明治大学理工学部総合文化教室専任助教。専門はフランス思想、音響をめぐる思想史。モーリス・ラヴェル歌曲について卒業論文を執筆したあと、修士課程以降、ブランショ研究に転じる。著書に『モーリス・ブランショ――レシ思想』(水声社、2021年)、『鳥歌、テクスト森』(春秋社、2022年)、訳書にジャック・ランシエール『詩畝』(法政大学出版局、2024年)がある。最近関心としては、「物語」概念にかんする研究一環として、水俣病について『苦海浄土』を書いた作家・石牟礼道子テクスト分析に取り組んでいる。また、ブランショ読者でもあった本人ダンサー・室伏鴻(1947-2015)書き残した記や創作ノート読解を、2021年よりつづけている。

2025年4月23日水曜日

「共和党メイキャップ」

アメリカ関連のニュースを見ていると、
確かに、レヴィット報道官は目立ちますね。
白人女性、ブロンド、まだ27歳。
夫は32歳年上で、子供は一人、だそうです。


そしてこの記事の中で出てくる「共和党メイキャップ」。
私は初めて聞きました。
記事がありました。


“Many Republican women haven’t updated their makeup trends since the 80s”

更新されてないわけですね。


2週終了

授業、始まって2週間経ちました。
どの授業も、たとえわずかでも、
ブラッシュアップを目指し、更新しています。
授業で使うパワポを改良するわけですが、
まあ、少しは良くなっているかなと思います。
ただ注意する必要があるのは、
やはりつい、内容過多になってしまうこと。
特に映画関連の授業では、
今年は「ショット」の話に時間を使い始めたので、
その傾向があります。
で、慌てて少しスローダウンしたり。

体力的には、
若い頃のようにはいきませんが、
授業について言えば、
毎年、自己ベストを更新しています!
(まあ、仕事ですから当然なんですけど。)

2025年4月18日金曜日

2025年4月16日水曜日

『マイレージ・マイライフ』再び

今年の映画関連の授業では、

「映画はショットでできている」

ということを強調してみています。
授業数が限られているので、
なかなかそういう方向までいけなかったんですが、
今回は、そっちにも時間を割いてみることにしたわけです。

で、
大学院でも同じで、
それで、この実験を思い出して


今日、今年のメンバーとやってみました。

今年のメンバーは、
シネフィルと言えるほどには映画慣れしていないので、
答えたベスト・ショットはバラバラでしたが、
やっぱり面白い実験でした。

2025年4月14日月曜日

『ふらんす』は創刊100周年

わたしがすご~~~くお世話になっていて、

いつも的確なアドヴァイスをくれて、

一緒に参考書や教科書を作ってきた、

いわば旅の仲間、鈴木編集長へのインタヴューが公開されました!


https://book.asahi.com/jinbun/article/15703207


ここで登場している

『ふらんす特別編集 シャルリ・エブド事件を考える』

ここにも書かせていただいて、

これはマジで光栄でした!

2025年4月12日土曜日

前夜祭

9日の夜は、
総合芸術系主催の「歌と踊りの前夜祭」でした。
いくつかの言語による歌、
さまざまな土地を巡る朗読、
そこにヴァイオリンやバンドネオンの演奏や踊りが絡んで……
という、まさに総合芸術系らしい催しでした。
(変な言い方ですが、完全に「有料」レベルでした。)

この会に行く前、
中野でおやつをやべにスタバに行ったら、
これが見事に満席。
で、仕方なく、サンロードの奥にあるエクセルシオールに行きました。
で、一階の奥でアップルパイを食べていると、
隣に中年のカップルがやってきて、フランス語で話しています。
これはもうお話しするしかない。
少し落ち着いたタイミングで話しかけて、
しばらく話しました。
マルセイユから来た二人は、
予想通り、近くにある「オタクの聖地」まんだらけに行った帰りで、
子供の頃見たアニメのグッズなんかがとても懐かしかったと。
わたしはマルセイユでオランピック・マルセイユのTシャツを買った話をしたり。
ただ、あまり「南」っぽい発音じゃなかったのでそう言うと、
実は長くリヨンにいたんだと。

スタバが満席だったおかげで、
思わぬ展開が待っていました。

2025年4月9日水曜日

『ゼロデイ』

ネトフリの、
デ・ニーロが元大統領を演じるサスペンス、

『ゼロデイ』

を見てみました。
ミニ・シリーズなので、ほぼ一気に。


わたしは知りませんでしたが、
「ゼロデイ脆弱性」という用語があるようで、これは、

ゼロデイ脆弱性とは、
アプリケーションやオペレーティングシステム内に存在する未発見の欠陥です。
ソフトウェアメーカーがその存在を認識していないため、
防御策やパッチが存在していないセキュリティギャップであり、
有効な対策をとるために使える時間が「ゼロデイ (0日)」しかない
ことに由来します。」

なのだそうです。
そしてその脆弱性を狙った攻撃が「ゼロデイ攻撃」で、
このドラマの発端も、このゼロデイ攻撃です。
そしてそれに対処するための委員会が立ち上げられ、
その委員長として、
国民の人気も高いマレン元大統領が選ばれるわけです。
(押し付けられたという面もあります。
議員になっている娘も、就任に大反対します。)

物語の縦糸は、
もちろん、このサイバー攻撃の犯人探しです。
しかも犯人は、サイドの攻撃を予告しているので、
急がねばなりません。
そして横糸はたくさんあります。
現職大統領の思惑、
彼女のライバルの企み、
マレンの娘と、彼の若き右腕の関係、
マレンと妻の関係……

6話しかないんですが、
このドラマ、後半に行くに従ってよくなります。
伏線も貼られているんですが、
比較的分かりやすい謎として描かれているので、
混乱しません。

なんとなく見始めただけだったんですが、
わたしは引き込まれました。が、
どうも、批評家や視聴者の評判はイマイチだとか。
見ると、
プロットがありえないとか、
思想的立場が左寄りだとか、
ジェロントクラシー(長老支配)だとか、
いう指摘がありました。
デ・ニーロは80歳を過ぎていますから、
「長老」なのは間違いないでしょうが……

意外な瞬間に意外なことが起きる演出は、
とても巧みだと感じました。

2025年4月7日月曜日

さくら

今日の午後、
本屋&いつものカフェに散歩に行ったんですが、
その途中、
きれいに咲いていました。









なぜ、さくらは撮りたくなるんでしょう?




ウクライナ、葬列

ウクライナ政府の発表によれば、
兵士の死者数は8万人、負傷者40万人。
先日、フランスのニュースを見ていたら、
あるウクライナ兵士の葬列を取材していました。
田舎の、小さな町です。
空は曇って雨模様。
そして町の通りを葬列が通ってゆくと、
道の両側にいた人たちが全員、
大人も子供も、
道に片膝をついて、頭を下げるのです。
「私たちが勉強していられるのは、彼らのおかげです。」
と、高校生の女の子は言います。
棺の後ろには、娘さんが歩いています。

こんな葬列が、毎日のように、
ウクライナの町々で、繰り返されているそうです。

2025年4月3日木曜日

『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』

テイラー・シェリダン特集、
今回は、先日見た『ボーダーライン』の続編、

『ボーダーライン:ソルジャーズデイ』(2018)

を見てみました。
テイラー・シェリダンは脚本を担当しています。


『ボーダーライン』で主人公(の一人)だったギリックが、
物語の中心にいます。
メキシコのカルテルに対する新たな作戦が始まるのですが、
今回、よりはっきりと示される前提事実は、
今やカルテルは、麻薬よりも、
むしろヴィザを持たない移民を、
アメリカに密入国させる仕事に中心をシフトしている、ということです。
一人1000ドル。
麻薬より簡単で、
客はどんどん来る。
途中で死んでも文句も出ない、
というわけです。
悪い奴らです。

ただこの作品は、
全体としては、わたしが思うシェリダンらしさは弱かった気がします。
ギリックの抱える悲しみの描写が少なかったこと、
彼の傍で変化する人物がいなかったこと、
風景描写が少なかったこと、
などが理由です。
特に、ギリックの行為や倫理を相対化する人物がいなかったことで、
物語の立体感が弱かったのだ残念です。
やはり「物語」には、変化する人物が必要なのでしょうか。

ただ、ギリックを演じたベニチオ・デル・トロは、
なかなかいいです。
古いタイプのフィルム・ノワールが似合うタイプですが、
わたしは好きになりました。
(ウェス・アンダーソンの『フレンチ・ディスパッチ』では、
異様な画家の役でした。
また、これには、カメオ出演していました;


古くは『ユージュアル・サスペクツ』にも出てました。)

2025年4月1日火曜日

ル・ペン氏に被選挙権5年停止

https://www.bbc.com/japanese/articles/cn0w3zz5491o

ずっと前から話題になっていて、
まあさすがに無理だよね、って感じだったんですが、
現実になったわけですね。

『ボーダーライン』

テイラー・シェリダンのミニ特集をしています。
で、数年前に見た記憶のある

『ボーダーライン』(2015)

を見直してみました。
(最初見た時は、なぜかこのブログに書き忘れたようです。)


物語は、少し込み入っています。
(そう見えるようになる理由はあるのですが。)

舞台は、メキシコ国境に近いアメリカ。
フェニックス、ツーソン、エル・パソ、
そしてメキシコの、エル・パソと向かい合うメキシコのシウダードファレス
(「映画内では「フアレス」と呼ばれています)、
ツーソンの南の国境地帯ノガレスです。
主な登場人物は、FBI の捜査官ケイト、
彼女の同僚のレジー、
国防総省のマットは二人より年長で、
マットの相棒ギリックは、ケイトの父親くらいの年齢で、
謎の人物です。
(実は、メキシコ人で、元検察官だと、後で分かります。)

メイトとレジーは、
マットとギリックが主導する作戦に抜擢されるのですが、
その作戦が実はどんなもので、
何かが進行しているのか、
ケイトたちには伏せられたままなので、
観客も宙釣りにされてしまいます。
作戦の正体は、なかなか分かりません。

ただ、おもしろいんです。
シェリダンは脚本を担当してるんですが、
彼らしい、と言っていいと思うんですが、
背景にある自然が、
物語とは別に、何かとても巨大なものとして映し出されます。
そのイメージは審美的でさえありますが、
それだけではないのです。
そして……
映画の90%は、ケイトの視点で描かれていると言えると思うのですが、
ラスト近く、
明らかにギリックの視点になる時間があります。
主人公は、実は彼だったのか? と思えてきます。
そしてそう考えると、この映画は、
『ウインド・リバー』や
『モンタナの目撃者』と、
やはり同じ構造を持っているように見えてきます。
つまり、荒れた土地を背景に、
その土地ゆえに取り返しのつかない喪失を抱えた人間が描かれているのです。
ケイトは、
『ウインド・リバー』
における、若きFBI 捜査官とよく似ています。
真面目で熱心でタフ、
でも、土地がもたらす悲惨というものが、
まだ理解できていない……

この映画でも、アクションシーンの緊張感は圧倒的で、
風景描写んも含め、
どこまでシェリダンの意図なのかははっきりしませんが、
この3作、明らかに同じ匂いがするのでした。
ワイオミングの雪原のハンター、
ミネソタの森の山林警備隊員、
メキシコ国境地帯の乾いた荒地のもと検察官、
これらが、同じ構造なんですね。
以前見た時は、ケイトの物語として見ていたんですが、
不十分でした。

2025年3月31日月曜日

『モンタナの目撃者』

先日見た『ウインド・リバー』が良かったので、
同じテイラー・シェリダン監督の、

『モンタナの目撃者』Those Who Wish Me Dead(2021)

を見てみました。
(邦題、センスがない。


モンタナ州で、山林火災の消火に当たる警備隊。
そこで男たちに混じって活躍するハンナ(アンジェリーナ・ジョリー)。
彼女には、かつて、ひどい山火事の中で、
助けを求めていた子供達を見殺しにした記憶があり、
それがトラウマとなっています。
一方、訴訟弁護士の男は、
ワルに命を狙われ、
子供連れて知り合いの家を目指します。
その知り合いとは、モンタナの保安官でした。
この2つの物語が、絡み合ってゆきます。

前半がゆったりしていて、
だんだん加速していく感じ、
自然が大きく、ゆったり写されている感じ、
その自然が途方もない存在で、しかも人間の運命に関わってくるところ、
取り返しのつかない記憶を持つ人間が主役であること、
それと同質の体験をした人間が大きく関わってくること、
これらはどれも、
2つの作品の共通点です。
つまり、2作の構図はとてもよく似ています。

調べてみたら、以前見たこれ、


脚本はテイラーでした。
そう言われてみれば、これも似たところがあります。
もう1回、見直してみようかな。

2025年3月28日金曜日

企画展「清岡卓行展――大連、パリ『円き広場』」

こんなのが開催されます。


弟の秀哉も登場します!




『はなればなれに』

ゴダールの

『はなればなれに』(1964)

の、アマプラでの配信が」終わるというので、
久しぶりに見てみました。

基本は三角関係で、
その中の女性(学生)が住んでいる叔母の家を襲う、
という話なんですが、
有名なダンスシーンとか、
女性(アンナ・カリーナ)が自転車に乗るシーンとか、
懐かしかったです。

ただ久しぶりに見て思ったのは、
こんなに『勝手にしやがれ』に似てたっけ?
ということです。
もう、そっくり。

ゴダールはおもしろいですが、
あくまでカルト的な映画として、
というのが私の印象です。

『クレオパトラ』

ネトフリのドラマ、

『クレオパトラ』

を一気見しました。
彼女が幼い 時代から、
カエサルとの間に息子をもうけ、
カエサルが暗殺された後は、
アントニウスとの間に双子をもうけ、
その間に、兄弟3人を殺してエジプト王になり、
でも最後は、オクタビアヌスの軍に敗れて自殺するまで、です。

ドラマとは言いましたが、
これは、再現ドラマと、
何人かの研究者のインタヴューが交互に流れる構成で、
単なる娯楽作品ではありません。

ただこの作品、
発表当時は特にエジプトで、物議を醸しました。
なぜなら、クレオパトラ役を、
アフリカ系の女優が演じていたからです。
プトレマイオス朝はマケドニア系、つまりギリシャ系で、
エジプトの王宮でも、ギリシャ語が使われていました。
(まあそれを言うなら、ローマ帝国のエリートは、
基本ギリシャ語ができたはずですが。)
で、ギリシャ系のクレオパトラの肌は、もっと白かった、
黒人女優を起用するのは、ブラック・ウォッシングだと言うわけです。

わたしは素人なので、
クレオパトラの肌の色は分かりません。
ただ、彼女の母親が誰かは判明していないので、
「白」と決まったわけでもない気がしますが。

ただ、イギリスの女性研究者のコメントに、
カエサルをはじめとする男たちの描き方が浅すぎる、
というものがありました。
確かに彼らは三人とも、とても単純な人間として描かれています。

そして思うのは、
共和政ローマが、王政のギリシャを「遅れている」とみなし、
さらに「女」王を下に見ていたわけですが、
庶民の生活における自由度は、
王政エジプトの方が遥かに高かった、という点です。
世襲だからこそ「女」王もありだし、
エジプトには女性の医師もいたし、
女性から離婚を言い出すこともできたし、
財産権もあったし。
一方ローマは、共和政と言いながら、
元老院は全員男性だし、
奴隷はいたし、
仕事でも財産でも、女性の権利は厳しく制限されていました。
これなら、明らかに王政の方が暮らしやすい。
共和政、民主主義、と言いますが、
その内容を見ないと、ダメなんですね。
(まあロシアも中国も、自称「民主主義」だし。)

クレオパトラは、エジプトが好きでした。
だからエジプト語を学び、話せるようになりました。
プトレマイオス朝で、
エジプト語が話せた王は、彼女だけだそうです。

When in Rome, do as the Romans do.
と言いますが、
ローマ人のようには、振る舞いたくない気がします。



2025年3月27日木曜日

『ウインド・リバー』

2015年に『ボーダーライン』という映画があって、
主演のエミリー・ブラントが印象に残っているんですが、
その映画の脚本を担当したテイラー・シェリダンの初監督作、

『ウインド・リバー』(2017)

を見てみました。
アマプラで、「あと5日」というのが目に入ったので、急いで。


これ、かなりいいんじゃないかと思いました。
舞台は、ワイオミング州の、
ウインド・リバー・インディアン居住地。
雪深いこの土地で、18歳の少女の死体が見つかります。
彼女はインディアンのカップルの娘でした。
地元の警察がいます。あまりに人数が少なくて、
職務の遂行はままなりません。
そこに、FBI の女性捜査官がやってきます。
またさらに、ピューマなどを駆除するハンターがいます。
彼は、インディアンである元妻との間に娘がいましたが、
彼女もまた、以前、遺体で発見されています。

悲しみが強く流れていて、
見ていて辛くなります。
一方で「映画」として見ると、
表現は新鮮で、雪原に代表される、冷たい美もあります。
アクションの撮り方も上手い。

映画の主人公は、かつて娘を失ったハンターですが、
その土地がインディアン居留区であること、
そして、FBI の若い新人女性の成長物語としても見ることができること、
こうした複層性が、この映画の良さなのでしょう。

脚本も書ける訳だし、才能のある監督だと思いました。


2025年3月23日日曜日

「ふらんす」4月号、発売!



「ふらんす」4月号、
わたしの手元にもやってきました。
特集の最初が、

<フラ語>ワールドへようこそ!

で、「フラ語シリーズ」の大特集になっています!
なんというか、
かれこれ20年近く続いてきたシリーズなので、
こうして並べてみると、
時の流れを感じます。
が、まあそんなことはどうでもよくて、
今、フラ語を勉強しているみなさんに、
何か、勉強のヒントみたいなものになればいいなと思って書いてあります。
もちろんその後、
「フラ語」のどれかを手に取っていただければなおいいですけど!

そしてこの4月号、
全体をざっと読んだんんですけど、
内容の充実ぶりがハンパないです。
いろんな角度、いろんなレベルのコラムがあって、
誰が読んでも、どれかしらピンと来るはずだし、
ちょっと背伸びしてみるのも、
ちょっと確認してみるのもまた楽しからずや!
というラインナップ。
具体的に言い出すと全部になっちゃうので書きませんけど、
本当に充実してます。

「ふらんす」は、日本では唯一のフラ語関係の雑誌で、
この雑誌があるとないとでは、
日本の文化度に大きな違いが生まれてしまうとさえ感じます。
紙の雑誌はみんな苦戦していると聞きますが、
「ふらんす」はマジで貴重。
それは、単に伝統があるからなんかではなくて、
フランス(語)の「今」を伝えているからです。

まあ、わたし自身は、「ふらんす」にお世話になっている身ですが、
それは関係なく、
とってもよ〜く練られた、完全に「お値段以上」の雑誌だと思います。
特に4月号はそうです。
ぜひお手に取ってみてください!
(表紙も可愛いし!)

2025年3月19日水曜日

『オールド・ナイフ』

アマプラで見かけたクリス・パイン主演の映画、

『オールド・ナイフ』(2022)

を見てみました。


元CIAの諜報員で、恋人同士だった二人。
でも彼らは、飛行機ハイジャック事件の対処の失敗を期に別れてしまいます。
が、八年後、
CIA 内部にスパイがいたことが判明。
再調査をする過程で、二人は再会し……
というお話です。
つまり、
かつての恋人たちの物語と、
八年前の事件の真実とは?
という、2つのストーリーが、
絡み合って進んでいきます。

最初の20分ほどはとてもよかった。
その最大の理由は、ショットの魅力。
一体誰が撮影しているの? と思ったら、
シャルロッテ・ブルース・クリステンセンという、
デンマーク人の女性で、
かつて『バラエティ』で、
「注目すべき10人の撮影監督」に選ばれたこともあるとか。
あまりやったことがありませんが、
この撮影監督繋がりで見てみるっているのも、
やってみても面白いかもと思いました。

で映画の方ですが、
動きの少ない会話劇で、
おもしろいかと言われると、ややビミョーなところです。
まあ、クリス・パインのファンなら、
というところでしょうか。


2025年3月18日火曜日

「フランス人がドイツ語を話していないのはアメリカのおかげ」

まあ、どっちもどっちですが。


トランプが民主主義的に見えないのは確かですが、
一方で、選挙で選ばれてもいるわけです。
でも……

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 私たちの多くは、選挙で投票するのは良いことだと考えている。
投票率を上げるための啓発活動も広く行われてきた。
だが、果たして本当にそうなのか。
この問いを哲学的に検討した本書は、驚くべき答えを示す。
民主国家の市民には、投票する義務はない。
むしろ、正しく投票できない人は投票すべきではないのだ.。

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書評:前田健太郎さんが読む『投票の倫理学』  より

『ザ・ケージ』

ネトフリに上がっていたフランスのドラマ。
まあ、フランスものだから見てみるかということで見始めたのが、

『ザ・ケージ』(La Cage)2024

5エピソードだけなので、
まあ一気に見られます。

スポ根もので、題材は総合格闘技。
で、
わたしは知らなかった、
総合格闘技のレジェンドたちが、
本人として何人も登場しています。
(見終わってから知りました。
ということは、「俳優」に見えてたということ。
これはこれで驚きです。)

格闘技ファンじゃないわたしとしては、
特にどうということはないドラマでしたが、
ファンなら、楽しめるのかな?

主人公のコーチ役で、
フランク・ガスタンビットが出ていて、
彼は演出もしているようです。
今では有名人になった彼ですが、
俳優としてのデビュー作はこれでした;


10年以上前ですね。
こんなに有名になるとは!


2025年3月16日日曜日

『ビーキーパー』

ジェイソン・ステイサムの最新作、

『ビーキーパー』

を、アマプラで見てみました。


bee keeper、
つまり養蜂家という名の、
政府の秘密組織。(classifiedな、ですね)
その組織を引退したはずのジェイソンが、
優しくしてくれた老婦人を自殺に追い込んだ組織を追求する、
というお話です。
アクションは、いつものジェイソンで、
キャラもまたそうです。

半年ほど前、劇場で見た院生は、
ウ〜ン、と言ってたんですが、
そうですね、
一言で言えば、荒唐無稽、ということになるでしょうか。
これだけ無茶な話で、2時間の映画を作ってしまうのには、
皮肉ではなく驚きますが。
(ただそれでも、
部分的には、心を動かされることはありました。)

ジェイソン以外の俳優には、
特に目立つ人もおらず、
もう完全に、彼の映画でした。

『フュリオサ』

この映画


のスピンオフ作品である、

『フュリオサ』(2024)

を、やっと見ました。
(ずっと見たかったんですが、
いざ配信されると、いつでも見られる感じになって……)


『マッドマックス』においては、
シャーリーズ・セロン演じるフュリオサがとても良かったので、
このスピンオフが期待されるのは当然でした。
で、
若き日のフュリオサを演じるアニャ・テイラー=ジョイは、
雰囲気も体の動きも良かったんですが、
今回は脚本が……、という感じ。
冒頭からしばらくは良かったんですが、
中盤からは、物語の中心がフュリオサから離れ気味で、
単純な抗争ものになってしまった印象です。
難しいものですね。