後半は「はまった」状態になって、
ほぼ一気に見てしまいました。
これは、かなり良かったです。
ドラマのところどころで、
小説の一節がナレーションとして入ることもあって、
気分としては、小説を読んでいるのに近かったです。
小説『百年の孤独』については、
原作の発表が 1967年、
邦訳が 1972年、
ノーベル賞が 1982年、
そして日本の文庫化が 2024年、のようです。
わたしは院生の頃に手に取った記憶がありますが、
ちゃんと読めてなかったと思います。
で、今回、このドラマを見て、
改めて小説の方も読み出してみて、
どえらい作品だと、今頃気づきました。
ドラマは、小説に忠実なんですが、
(といっても、バッハ、モーツァルト、ショパン、
そしてデヴィッド・ボウイの曲までかかりはするんですが。
とりわけヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ5番」のイントロが聞こえてきた時は、
ちょっと鳥肌が立ちました。)
1つ大きな違いがあって、
それは物語が、かなり時系列に近い形に編集されていることです。
それによって、小説に比べて、
はるかに頭に入りやすくなっています。
もちろんそれでも、
なにしろ100年、そして7世代に渡る物語であり、
似たような名前が多く登場するので、
「ふつう」のドラマよりはかなり込み入っていますが。
とにかく、小説版に手こずった場合は、
先にこのドラマを見るのもアリだと思います。
ただ小説は、時系列じゃないところがいい、とも当然言えます。
そのように時間を描いた力技が、小説の魅力の1つですから。
主題は、コロンビアの一地方の(100年の)地誌、
それを、ブエンディア家一族の運命を通して描き、
そこで横軸として差し込まれるのは、
科学、進歩、資本主義、国家、宗教、性愛、自然、超自然、生、死……
ということになるのでしょう。
さまざまに、繰り返し描かれてきた二項対立も使われていますが、
それはそういうものなのでしょう。
これは、必見だと思います。