先日引用した「ハリウッドが描いたパリ・100本」の中に、
『ジャッカルの日』がありました。
これは…… 高校生の頃でしょうか、
テレビで1度見たきりで、
その後内容は「ああそういうことだったのね」と分かったものの、
名前を見たら見たくなって、
何十年ぶりかで見てみました。
http://www.youtube.com/watch?v=_PUIyUbXZoE
これはいわば「スナイパーもの」で、
アルジェリア戦争の影というのは、
まあ舞台放置にすぎないと言えば言えそうです。
でも逆に言えば、それだけ広く認知されていたとも考えられるわけですが。
主人公のジャッカルは、ちょっとデヴィッド・ボウイ風。
わたしの中の「かっこいいイギリス人」という先入観にしっくりきます。
いくつか、「それはムリ」という部分も散見されますが、
まあエンターテイメントだし、許容範囲だと思います。
それを言うなら、
フランス人も全員英語をしゃべっていて、
そこまではいいとしても、
この映画の場合パリもロンドンも出てくるわけです。
それが、ず~っとみんな英語なので、
ちょっと油断してると、どっちなんだか分からなくなります!
でも、古い映画にしては、テンポもよく、
十分見ていられました。
ちなみに「スナイパーもの」の小説でおもしろかったのは、
レジナルド・ヒルがパトリック・ルエル名義で書いた長編、
『長く孤独な狙撃』。
そしてジャン=パトリック・マンシェットの『眠りなき狙撃手』。
この2作です。